面白かったです。
とても麗しい文章でした。味わい深かったです。
全体的に二人がいい雰囲気で、愛が感じられました。
淡々としていながら、しっかり感情の起伏があり、読みがいがありました。
ありがとうございました。
丁寧な内容。
心情描写が繊細で読みやすかったです。
ビアンの心のつかっみどころの無い不安感がよく出ていて、寂寞感とともに最後は何故か癒しが感じられる作品。
とても親近感が沸くとともに、登場人物を応援したくなってきます。
海での情景が印象に残ってるので、他の場面があまり印象に残らないのが残念ですけど、細かく感情の起伏が描かれているので良い感じでした。
女性同士じゃダメなの……?
軒坂様の制作された、現実的シリアス系百合ADV、“No other life”の感想を書かせて頂きますね。
本作は主人公の“涼子”と、恋人関係にある“佳織”の、女性同士で愛し合う事に関しての、深い葛藤を描いた物語です。
私の中では、通常の百合作品と言う物は、例えばギャグでふざけ合っていたり、友情の延長線上であったり、仮にガチ百合だったとしても、作中ではそれが当たり前と言ってはおかしいかも知れませんが、それ程、女性同士の恋愛に関しては、否定的な捉え方をされていない物が多いように思えます。
ですが、本作は今までにはないタイプの物語であり、飽くまでも現実的な観点から百合を描いており、同性愛者に降り注ぐ障害や困難さと言った物を、非常に上手く表現されているのです。
他の百合ゲームクリエイターの方の多くは、当然百合に対して理解を持っているので、肯定的な自分の理想の百合を作品に篭めて、世に送り出しているのだと思うのですが、本作は“では、ファンタジーの世界ではなく、現実世界での百合とは、一体どのような物だろう?”と言う疑問を、プレイヤーの貴方に投げ掛けている、そんな異色の作品ではないかと思います。
このように、発想自体は斬新である反面、ストーリーが短過ぎる事もあり、本来感動すべき場面で、心から感動する事が出来なかったのが残念でした。
涼子と佳織の特に言葉を出さずとも、お互いに何かを共有出来る関係と言うのも、良い意味で百合ゲーらしからぬ物であり、とても興味深かった所ではあるのですが、何分文章だけでキャラの立ち絵もなく、キャラの事を深く知る前にストーリーの幕が閉じられてしまったと言う印象を受けました。
女子高の日々の回想等も実に現実的であり、この二人と他の女子高生達との差別化も良く図られていたのですが、もう少しこの二人の深い絆が感じられるイベントが欲しかったと言うのが本音です。
選択肢によって、後の展開が変わると言う試みがあっても、良かったのではないかと思います。
本作をプレイして改めて気付かされましたが、確かに現実世界でガチで女性同士が付き合っていたとしたら、きっとそのカップルへの風当たりは冷たいのでしょうね。
でも、愛には様々な形があって良いはずです。
偶々好きになった人が同性だったとしても、人を好きになる事に理由なんて要らないし、寧ろ褒められるべき事だと思うのです。
私は、そう言う偏見をなくして行く意味でも、これからも百合ゲーの感想を書き続ける事を誓いたいと思います。
今こそ認めるんだ……、俺達の百合をっ……!
それでは、これにて失礼致します。
冷たくも哀しい海
キャラ絵なしの文章メインで一本道、掌編ノベルな模様。
二人の女子学生の恋事情を現実的な観点から描き、終盤にて悲壮的な結末を迎える百合系シナリオであり、ゲーム的演出少なめな「読む」ノベルというべきか。
良くいえば綺麗にまとまった構造でさっぱりと話を堪能でき、悪くいえば展開が急ぎ足で終わってしまう物足りなさを感じてしまうところ。
クセの少ない清涼剤的な爽やかさを持つ百合系であり、百合が苦手な方でも比較的入り込めやすい作品だと思われる。 (エンディングは欝気味だが)
なお、タイトル画面で「おわり」を選ぶとロード画面に移行してしまうバグを発見。 (ゲームに悪影響を及ぼすようなものではないが) (Vol.25)
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