絶筆

祟月 近衛頼忠

最期の文字を見つめる短編ノベルゲーム

rage

短編ながらも余韻が強く、印象深いお話でした

※ネタバレを含みます


タイトル含めてBGM、演出が素晴らしかったです。
冗長にならない文章で、かつ主人公の心情が緻密に繊細に綴られており
静かな部屋に響くピアノの一音のように、シンプルであるがゆえに余韻が強く、印象深いお話でした。

奇しくも私自身も、数年前に故人から手紙を遺された経験がありまして
自分の体験とも重なり、とても心に響くものがありました。

「彼」が遺した手紙や、彼女にあえて伝えなかった行動など
故人からの言葉や行動というのは、その意味に迷うことがあっても正解や意図を問うたり、話し合うこともできず
ある意味では大変重いものかと思います。
しかしその重さが力となることもあり……
「彼」の筆致を思い出す度に、彼女もまた力を得て、
迷ったときには背中を押してもらえるようなものであるといいなと願います。

生きることについて考えさせられる、素晴らしいお話でした。
素敵なノベルゲームを作ってくださり、ありがとうございました…!

12345
No.69934 - 2025-01-12 14:28:00
AOI

言葉は残り続けると思います

誰かに対して発せられる言葉は重いと思います。
見えて残る形で発せられた言葉はもっと重いと思います。
受け取った側は心に残り続けて反芻し続けると思います。
発した側が居なくなってしまっても。
受け取った人の力になり支えになり続けると思います。

貰った言葉が壮絶な直筆の文字……
どうしても伝えたいという想いをより感じます。
書いた彼の状況を想像して、辛く悲しくなるかもしれません。
そんな中でも伝えようとしてくれた事に複雑な気持ちになるかもしれません。
でもやさしい想いに嬉しくもなりそうで…
実際に目にしたら、自分だったらどんな気持ちになるだろう…

彼の、自身の死を伝えないところも主人公に対するエールになっていると思います。
残されて生き続ける人を思い遣っていらっしゃる。
温かい人なんだと思いました。

またいつものように最初の画面の写真とBGMが気に入りまして、
この感想もそこを開きながら聞きながら書かせていただきました。
こちらの作品が公開されてから、自分の身近な人の危篤から亡くなるまでを付き添い、
心情的にシンクロするところもあって、より響いた作品になりました。

素敵な作品をありがとうございました。

12345
No.68873 - 2024-07-14 20:38:07
  • 1


NG投稿ガイドライン:「ゲームの感想以外が含まれている」「クリエイターへの攻撃的な内容」「紳士的ではない表現」
ネタバレについて:ネタバレを含む場合は、文頭に「ネタバレを含みます」と記載をお願いします。
テンプレート:(楽しかったところ)(特に気に入っているところ)(難しかったところ)(オススメポイント)

あなたにオススメのゲーム

フリーゲームイベント開催中!

  • Event0
  • Event1
  • Event2

サポーターのオススメゲーム