カツカツStudents!

しらき

廃部を回避しつつ不思議な存在“ 部活動精霊”たちとの絆を深めよう!文化部育成シミュレーション!

cube

選んだ部によって難易度の差が激しい(特に文芸部が激烈ハードモード)

高校二年にして転入してきた男子高校生となって、半年間で人気のない文化部6つの内1つに入部し、廃部の危機を救うのが目的の育成ゲームです。
選べる部活は理系が物理部、化学部、生物部、文系が文芸部、社会部、英語部です。(ver1.00時点)

作者様の公式HPに丁寧な攻略情報が載っている為、全部活ベストエンドを見ることができました。
かかった時間は合計3時間くらいだと思います。


初回の方は理系・生物部がオススメ。
ゲームの流れが掴みやすく、適当に遊んでも廃部が阻止できるくらいの難易度です。
部活動精霊の木原君もおおらかな性格がゲーム性に現れていて、好感度0で川遊びに誘っても喜んできてくれる聖人っぷりが胃に優しい。

逆に文系・文芸部は初回に選ぶと地獄が見られる難易度。
このルートではある条件を満たさないと「息抜き」コマンドが解放されない仕様となっており、攻略を見ないとまず間違いなく廃部一直線という理不尽さとなっています。
文芸部のキャラがそういう性格の子なのだと進めれば分かるのですが、最初はバグかと思いました。

文系部3つと化学部はベストエンドを見る為には攻略を見ても本当にカツカツな難易度でしたが、エンディングは概ねその苦労に見合ったものでした。


惜しいと思った点は週末イベントの種類が少なくて何度も同じものを見ることになる点と、主人公に名前入力ができない点でしょうか。
特に後者は深刻で、ルートによっては仲良くなったのに最後まで「転入生君」と呼ばれたのにはガックリきました。転入して半年も経つのに他人行儀が過ぎる…
全ルートクリアした今では誰も名前を呼ばない主人公こそが、廃部の危機を救う為に現れた人外だったんじゃないかと思ってます。部活動精霊の誰よりも主人公がぶっちぎりでミステリアスです。

以下はネタバレを含む感想です。















部活動の擬人化という着眼点が新しく、個性豊かな精霊達が内心「人ならざる自分」をどう思っているか、歳をとっていく人間とどう付き合ってのか、各々悩んだり違う考えを持っていたりしたのが感慨深かったです。
別れが辛いからと最初から馴れ合うことに否定的または悲観的な精霊もいれば、その悲しみを受け入れたり未来に希望を持っている子もいて、人と歳の取り方が異なる人外の物語が好きな自分には刺さりました。
是非アップデートの予定がありましたら、選択できなかった部活動精霊のルート(特に天文部)を追加してくださると嬉しいです。

個人的に元化学部の身としては、白川君のベストエンドの台詞で涙腺やられましたwww
「化学と料理は似ている。実験を教科書通りに行うことはレシピ通りに料理を作るのと本質は同じなんだよ」
かつて化学部の先輩が仰っていたのを思い出して、非常にノスタルジックな気持ちになりました。

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No.68138 - 2024-04-01 02:04:19
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