プレイさせてもらったのは公開してすぐだったので今さら感がありますが、レビューさせてもらいます。
基本的には、可愛らしいさとシュールさがいい具合に混ざっていて、いい意味で能天気に遊べるゲームです。
敵もサブイベント関係を除いてはさほど強くないですし、面倒な仕掛けもないので、純粋にストーリーや雰囲気を楽しめます。
自作(ですよね?)のイラストやドット絵も可愛くていいですね。
ただ、それだけで終わっていたらあえてレビューしようとは思わなかったかもしれません。
このゲームはマルチエンディングなんですが、トゥルーエンドとそこに到るまでの過程で、主人公たちにまつわる実は暗鬱としたバックグラウンドが浮き彫りになっていきます。
そして、他のかたも仰っているように、その伏線はここまでの能天気な展開の中にも密かに織り込まれている。素直に驚きましたし、感心しました。
また、そこから単純な鬱エンドに持っていくのではなく、このお話の主人公らしい、ちょっとブッ飛んでいて、けれども前向きな終わりかたに持っていったのも好感度が高いです。
その過程で、いままでネタキャラとしか思えなかったある人物が、ストーリーの中で大きな意味を持たされていたとわかったときは、つい「ああ、なるほど」と独りごちてしまいました。
サイトを見るにゲーム制作はメインではないのかもしれませんが、作者さまの他のゲームも見てみたいと思うので、気が向いたらまた何か作ってみてください。
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No.988 - 2011-05-13 09:34:39
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