追って来る愛花さんは青鬼並の恐怖
公主様の制作された、脱出乙女恋愛ADV、“永遠の言葉”の感想を書かせて頂きますね。
本作はトレンドの精霊術士ヴェローナと、彼に憧れている異質者の女性主人公が、バフォーラに閉じ込められてしまった屋敷から脱出しようとする物語。
攻略対象キャラは“永遠の牢獄”、“永遠の牢獄Ⅱ”でもお馴染のヴェローナとなっており、パドウァ等他の男性キャラは名前のみの登場となりますが、その分、ヴェローナと主人公の、恐怖極まる状況に追い込まれた中での温かいやり取りを見る事が出来、ヴェローナの様々な一面を見る事が出来ます。
ヴェローナって凄くカッコ良いですよね。
言葉使いは荒っぽいですが、本当は凄く優しくて、とても強くて、しかもイケメンで、そりゃあ女性にもモテる訳だわと思います(笑)。
男性としても憧れちゃいますよね。
今回は脱出ゲー要素がある為、探索した場所によって、攻略の鍵となるアイテムが得られるんですよね。
それ以外にヴェローナからの好感度も用意されており、二択の選択肢の組み合わせで得られるアイテムも好感度も変わって来て、上手く行けば素敵なエンディングを見る事が出来ると云う訳です。
条件が結構厳しいので、バッドエンド以外の二種類のエンディングを見るのであれば、一周目クリア以降に見られるヒントも活用した方が良いかも知れません。
逆に言えば、ヒントさえ見れば、誰でも簡単に全てのエンディングを見る事が出来ます。
グロテスクだったり、性的なシーンは多めで、バッドエンドはかなり悲惨な内容となっていますが、他のエンディングのルートでは凄く熱いバトルシーンを楽しめ、ラストも幸せ一杯な内容となっておりました。
忘れちゃ行けないのがバフォーラの愛花さんで、最初は紳士的(?)な雰囲気で近付いて来たのに、突然バフォーラとしての凄まじい残虐性や戦闘力を見せ付け、尚且つポエマー臭漂っていて、まるで演劇役者のような台詞が多い等、兎に角、何でもアリなキャラであり、悪役としては面白くて気に入りました。
多少なりとも人間に似ている部分があったので、もしかしたら元々は人間だったんじゃないかななんて想像もしていたのですが、バフォーラはバフォーラで人間とは異なる存在なのだと思わされるシーンも多々ありましたね。
きっと何かしら辛い事情を抱えていて、誰かの為にこんな事をしているのではないかとも想像していたのですが、結局は最初から最後まで全部自分自身の為であって、彼(彼女?)の行動の動機を知った時には呆れました。
コイツは同情する余地もない、どうしようもない悪なのだなと(笑)。
愛花さんに愛への興味を持たせた、人間に好意を抱いたバフォーラの存在が気になりますが、今後のシリーズで出て来てくれたら嬉しい所ですね。
今回は女性主人公の顔や姿も描かれていましたが、ヴェローナにお似合いな位に可愛い女の子で、鈍感なヴェローナが羨ましく思えちゃいました(笑)。
単純な恋愛感情ではなく、憧れの想いが特に強かったように思えましたね。
恐怖の屋敷の中で異性と愛を深める乙女ゲーです。
脱出ゲーが好きな人にもお勧めですので、是非ともプレイしてみて下さい。
それでは、これにて失礼致します。
- 1