パレットバトル

二六千里

ランダムな色で戦うお手軽ノンフィールド短編RPG

あきろう

相手の顔色をうかがうRPG

かっこかわいい対照的な性能の2人組を操作し、色をまぜまぜ塗り替えしながら
スライムやゴブリンを倒して進んでいくターン制バトルゲームです。
説明の手厚さに加えて、本編に負けない個性を放つチュートリアルもついています。

行動コストとなる6色の絵具は、それぞれ色相環に則した相性が与えられています。
2色を混ぜると中間色になる、赤と緑などの補色関係はお互い大ダメージになるなど
色のルールに沿ってRPG的な攻撃・防御を考えるという点が特徴です。

敵の行動は右の表で、ターゲットは敵の向きで予測可能となっており
じっくり行動順を組み立てて、思い通りに流れを制する醍醐味があります。
「HPの高いイヌミミくんが攻撃を引き受けてほしい」とか
「攻撃力ダウンはこの敵にかけたいけれど、攻撃は別の敵にしたい」といった
歯がゆさを覚え始めるタイミングで、それらを解消できる新たな技を取得するため
慣れるスピードに応じて戦略が広がる、スムーズな進行感が楽しめます。

リトライ無制限に加えてお助けアイテムも貰えるとはいえ、難易度は高めです。
10歩ごとに待ち受けるボスはもちろん、後半になると普通の敵も油断ならない強さで
敵の攻撃力アップを忘れていたり、向きを見間違えたりするだけで命取りになります。
ミスをしない慎重さと、ときにはアイテムの使用を惜しまない大胆さが重要です。
ラスボスは回復薬を貰わずに突破できるのか? と最初は思わされる分
うまく行動パターンの穴をついて倒せたときの達成感も大きいです。

チュートリアルにはルール解説のほかに、実績集めのおまけ要素があります。
もうひとつ別のゲームがついているみたいで、本編が難しいという人も楽しめますし
うっかり見逃していたテクニックを再発見する助けにもなります。
また、メタ次元での干渉がポジティブな動機づけにのみ使われているところが
単なる驚かし目的で使われがちな中で、なかなか先進的に感じます。

ちょっぴりつまづいた点として、色が主軸となる都合上
色覚の個人差によって困る場面が出てくることもあります。
初見だとこの敵は赤か橙かどっちなんだろうと、色相が近いせいか迷いました。
そんなときはストライクで予測ダメージを確認すれば色を判別できます。
また、よく見るとスライムの輪郭やゴブリンの服が体の補色になっているため
そこに注目すれば色を認識しやすくなるかもしれません。

その他、リザルト画面で運の悪さが表示されるところが珍しいと思いました。
だいたい運の悪さ1が20%台、運の悪さ2が80%台になるっぽいですが
リトライせざるを得ない状況に陥っても、今回は運の悪さが高めだから仕方ないなと
この手のゲームに伴う運に左右されるストレスを中和してくれる感じがあります。

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No.66811 - 2023-10-20 12:43:24
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