イカれた男達の落としどころ
具体的な名前は伏せてますが、一部ネタバレを含みます。
前作SHADOWの続編として、そして村雨の続編として、とてもおもしろいゲームでした!
しかし、作品の雰囲気は、SHADOWとは少し違います。特に後半。
イカれた悪を成敗し続ける前作と違い、本作は人の生き方や在り方を軸に据えた、違う意味で重い作品になっています。
これまでの作品以上に、楽しさよりも深み重視な作品になってると思います。
影峰高校のみんなも、さらに掘り下げが入っていて驚きました!
前作でどのキャラも描き切っていたと思っていたので、新たな一面を知れてとてもうれしかったですね!
特に、序盤にまさかのあのキャラの掘り下げは、すごくよかったです! 地味に好きなキャラだったので、なおさらうれしいです!
また、過去キャラの再登場が、どれも良すぎです!! これが本作で最も熱い要素です!
胸アツなシチュエーションが多くて、とても楽しかった!
しかも、1回や2回じゃなく、あらゆる作品からたくさん来ます!
最後まで飽きずに楽しめました!
新キャラも、最初は好きになれるか不安でしたが、最後までやるとやはり魅力的に見えますね。
絶対コイツ好きにならんだろ…と思えるクセの強いキャラほど、後から魅力が増大します。不思議です。
おまけシナリオや、本編で一部見られる、来栖達の日常シーンがとても良かったです。幸せでした。
総じて、魅力的なキャラクター達を見れて楽しかったです!
来栖恭也の今後も気になりますね!
最後、Chapter4で正規のエンディングにたどり着くまで、2時間くらい試行錯誤しました。
過去作をプレイしていると、話の流れに違和感を感じると思います。
誘導から背いてみましょう。
ヤバイ高校生たちが帰ってきた
本作は「SHADOW」の続編ですが、同作者様の「真・村雨」「オカルティックデッド」の話が割と出てきます。裏束さんの名作の総決算みたいなゲームなので、この3作品を予めプレイされた方が良いです。
SHADOWの方でもレビューする際に言いましたが、主人公達も悪役達も(高校生なのに)色々と終わっています。高校生とは思えない悪行、頭脳、そして暴力シーン。これらが過去作よりもキレッキレになって帰ってきました。前作よりもエグい。
SHADOWの魅力をパワーアップさせた感じなので、裏束さんの作品が好きな方なら、間違いなく楽しめます。
謎解きは割と良心的なレベルで、過去作の理不尽な謎は無かったです。1つだけトリッキーな分岐がありましたが、過去作程ではないです。
以下、ちょっとネタバレ
CHAPTER.1と2はいつも通りの雰囲気で、「SHADOWの正当な続編」でした。
どうやって犯罪者達に太刀打ちするか?人々の心を動かすにはどうするか?そこがメイン。
CHAPTER.3から明らかに方向性を変えてきています。
事態が急変に急変し続けて、滅茶苦茶楽しませていただきました。
仲間がいるよ!
2023年4月13日
前作のラストは 結構熱いものがありましたからね
今作では ちゃんと最初から 仲間がいるのです
元々 前作も実際はそういう話ですけど
今回は 明白に 仲間を守るために行動していくという
ひねってない前向きさがあります
この仲間たちなら新たな困難も乗り越えられるだろうという期待を持てる感じです
と思ってプレイしていたら
奴隷当番編で爆笑しました
人間の弱さってのはなかなか消えませんよね笑
難易度は結構高く
素直に正しく行動すれば上手くいくものでもないので
トライ&エラーはどっかで生じると思います
まあそれはそれで展開を見れて すぐやり直しもきくので楽しめます
村雨以来の因縁も大分掘り下げられそうなので
完成まで楽しみにしています
7月17日追記
チャプター3やりました。
イメージとしては最終章への導入編ですね。
修学旅行の中で、主人公の来栖の内面に触れるようなやり取りが、かわいらしい(?)キャラクター達と繰り広げられ
ほっこりします
ええ、ほっこりしながらも あまりに良いコミュニケーションなので
後でこの中の誰かが不幸になるのはやめてくれ・・・ と不安にもなりながら、事件を迎えました
正直、事件としては普段の学校の展開よりもあっさり解決してしまって、少し物足りなかった感じがします
舞台設定の割には という感じですね
これまで築き上げられたキャラクター達がどういう物語を展開させるのか
最終章を楽しみにしています
8月26日追記
最終章までやりました。
なにげなくレビュータイトルをつけていましたが、本編のテーマとしてもあっていたみたいですね
警戒心が強いので、次に進めそうな場面でもあれこれ探る癖は抜けないのですが、
そういう人がいきなりトゥルーに行かないようにした仕組みになっていて しかもそれは良かったと感じられました
選択肢がないかのように見せていくのって詐術ですよね
過去作からの因縁の彼は 過去よりは心境の変化もあったのかもしれませんが
結局やってることは 独善的というか 自己正当化が激しい身勝手さを感じました
本当の理解とかの発言は たとえば薬物常習者で他人を巻き込むタイプとかにいるなあ という感触はありましたかね
理解に同質化は必須ではない と個人的には思いますが
やってることがやってることなので その間違い方含めて キャラ設定としてはあってると思います
来栖というキャラクターは
取り巻く人物達も含めて面白いので
また別の作品でも動くところを見てみたいです
エンディングは二つ
『SHADOW』の掘りさげだけでなく、他作品の掘りさげもあるので今までのゲームをプレイしたことのある方はぜひともプレイしてほしいです。
問題を解決した爽快感や、人間関係が変化する感動で、始終わくわくしながら物語を追うことができました。
すてきな作品をありがとうございます!
次回作も必ずプレイさせていただきます!
個人的期待度No.1ゲーム
前作SHADOWが個人的に数あるアドベンチャーの中でトップクラスの面白さでしたので、
本作にも否が応でも期待が高まります。
途中までプレイして時間が空いてしまうことで楽しさが薄れることを避けようと
まだプレイしていません。なので感想やレビューにならなくて申し訳ないです。
完成版リリースを心待ちにしております!
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