世界を揺さぶる楽譜の行く先、短編RPGって感じですな。
あまりにも電波具合が激しかった前作#{2860}に比べると、今回は一通りのストーリーはちゃんと描かれ、キャラの個性を見出すようなイベントもそこそこ強化されていて、(前作プレイヤーの自分からすれば)びっくりする程にまともなファンタジーに落ち着いている模様。
ただ、前作にもあったお下劣ネタが何故か強化され、アップテンポすぎて話の流れが掴めにくいという問題も消え伏せた訳でもない為、純粋に本格派ストーリーと呼べるかどうかは疑問ではあります。
フラグ管理が甘いのも前作同様らしく、進み方によってはイベントの発生の仕方に矛盾が生じる場面も確認してしまいました。 (例としては、とある親父(猫)助けを終えた後に、教会救出イベントをこなすと「親父を助けに行こう」と会話される)
クセありな仲間達に囲まれて色々と困惑する主人公の王女様に萌えれましたし、終盤は地味に重い展開だったのも意外れすた。
前作とは比較にならない程に戦闘バランスも改善され、大分まともなRPG戦闘が堪能できるようになりました。 (というか、前作があまりにもアレすぎただけってのもありますが)
しかし、ゲーム後半位からパーティの覚える技のいくつかにチート気味なものも存在する為、総合的にみると難度は低く、現状でもバランスが良好とは素直にはいい難いところではあります。
今回も戦闘テンポは良質で、(流石に前作のような極端な超テンポでもないものの)さくさく進行が可能、エンカウント率もかなり緩和され、特別困難な足止めも存在しないのは快適かと。
パーティの編成が最初の城でしかできず、城に待機している側のパーティの経験値が一切入らないのが不便のように思えました。
とりあえず前作よりはあらゆる面でまともになり、特に大きな問題なく遊べるRPGとして一新した続編でありましたね。
あと、今回もパスワードがなくとも普通にダウンロードできたのですが・・・。
パソコンのフリーゲームでこういったお手軽な作品を
あそべるのは非常にいいことだと思う。
お手軽とは言ってもこれの製作には相当の手間が
かかっていることは想像にかたくない。
前作が最初の作品ということで、今回は
製作レベルも格段にあがっていると思う。
エンカウント率などもかなり改善され、
スムーズなプレイが可能となった。
ツクール製は世にたくさんあるが、
VXの雰囲気・RTP素材そのものを活かせており、
かえって新鮮さをかもしだしている。
RPGの経験が多い人や、大人には、いわゆるデフォ戦闘に
マンネリを感じるであろうものの、
あらゆる年齢層が楽しくあそべる作品だと思う。
テストプレイもおそらく徹底していたためか
おもだったバグなどはとくに無かった。
今後も期待できる作者さんなのは間違いない。
ユグドラシリーズはふりーむ!に無くてはならない作品だ。
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