トップページにあがっていたので、何気なくプレイしてみました。
短編のようでしたし、コメディなので気軽に読めるかと。
いや~、おもしろかったです! ノベルで声を出して笑ったのは久々かもしれない。
コメディといっても、テンポや絵で笑わせる作品ではなく、しっかりと文章で笑わせてくれる作品でしたね。
笑いの系統としては、パロディ×毒舌といったところでしょうか。
ゲーム説明文にもあるとおり、本文中の水色になっているキーワードをクリックすると、解説を読むことができます。
しかし、これが完全にネタ倉庫になっていました(笑)
本来は辞書の役割で使われるものでしょうに……。
でもこういうの好きです。
「某電気ねずみのお面」をクリックすると、「タイプ・たかさ・おもさ」などの図鑑的な説明が出てきたときは笑いました。
まぁ、序盤から海賊漫画のパロディ全開でしたしね(笑)
上記のようなパロディもおもしろかったのですが、一番笑ったのは、やはり主人公の毒舌ですかね。
和田(友人)を、
「まるで餌を前にした豚である」と例えたり、
ヒロインに、
「お前の腕なら和田くらい一人で何人も殺れるだろう」というセリフは、毒舌すぎて爆笑しました!
あと、精神分析学者のフロイトを「エロいおっさんだというしょうもない結論しか得られなかった」と評したあたりも。
たしかにそうかもしれないけど(笑)
画面サイズや回想時の演出なんかも凝っていて、丁寧に作ったという感じが見受けられました。
ヒロインは俗にいう"ヤンデレ"というやつなのでしょうか? "ヤン"が少々強い気もしますが、まぁ、ラストを考えるとやはり"ヤンデレ"なのでしょう。
コメディなのでそこら辺はあまり重要視していませんが。
とにかく、こういう文章で笑わせてくれる作品はいいですね。
万人向けしないかもしれませんが、オススメです!
個人的には合わなかったです。
ヒロインの加奈に全く魅力を感じませんでした。
冒頭でのやりとりから「うーんこの女……」と思いましたが、あれだけ和田のことを想っていてその様子をずっと見せられていたのに、最後でがっかり。
最後まで和田ラブを貫いてくれたらよかったけど、なんやねんコイツとしか思えませんでした。振り回される主人公がかわいそう。
画面全体の構成は珍しく、背景の切り替わりの演出や縦書きも○(一度に表示されるテキスト量がちょっと多い気もしますが)
辞書も面白かったです(特にエル・プサイ・コングルゥは元ネタのファンなのでニヤリとしました)。ただページが変わると読めなくなるので何個か見落としてしまい、それは残念。
花火シーンなど効果音もいい感じでした。
悪くはないけど合わなかったな~と。
辞書でのノリは好きなんですが。
冴えない友の為に電波な彼女の危機から脱するサバイバルが始まった・・・いや、間違ってはいないよ多分、短編ストーリーって感じやね。
夏祭り会場の一夜で起こる、サスペンスラブバイオレンスプラトニックミステリー・・・ってか、なんかよーわからんがそんな話といったとこでいいのでしょうか、自分にはわかんね(オイ)。
そのカオス&シュール具合が絶妙に惹き込まれる魅力を持ち、話はおかしいのに文章表現や演出がやたらと巧みであり、緻密に計算された変てこ具合が素敵なの。
最後の締めはあえて詳細を語らずに幕を閉じた結末でしたが、やはりアレはそういう事なんでしょうかね・・・主人公の未来が心配でふ。
テキストを進めると前のページのTIP表示ができなくなってしまうのと、エンディングを迎えても特におまけ関連が確認できなかったのは物足りないかな。
終始おバカだけどセンスは非常に高いハイスペックノベルといった趣旨な一作でありますので、ギャグもの好きには是非触れて欲しいと思うナイフ怖い。
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