永久の憧れを文字通り独占して永遠に愛していたい話
刺さる人には刺さるが故に……しんどい。
僕くんと少年くんが夏のひとときの
一期一会を会話して楽しむだけ…
ではないオチが待ち受けてます。
そのオチもサイコではあるんですが
喉の奥を締め付けられるんですよね……。
実際昔のどこか遠い外国の画家も
こういう事件を起こしてたりしてそうな。
色々とプレイヤーをグサグサ刺してくる
ヤバいゲームなんですよ本当に……。
誰しもこういう想いを胸に秘めて
行動して傷ついたり、
あるいは傷つきたくないから隠したり
そうやってどこか自分を偽ったり
流行る気持ちを押さえられずに行動して
傷を負い、かさぶたになって
免疫ができたりして
それでも呼吸を続けてるのかもしれない。
※ネタバレあり。
長いかもしれないです。すみません。
妄想や考察も入ってます。
公式さんとの解釈違いとかも
あると思います。そこもすみません。
もう絵が上手く描けない
腕が鈍りきった自分にとっては
絵を完成して尚且つ公表して
継続してる人は僕くんも含めて
皆凄いです……。
『僕くんはそんなに漫画家になりたいなら
とりあえず一作完成して投稿すれば
己に向いてるか適性検査と夢の理想と現実も
肌で体感できるし一石二鳥』
と言うのは恐らく一 億 倍 邪 道…。
だからこそつらい…。
そういうのは『僕』くんに
美少年くんが言い放った
『会いたいならその人に今、
会いに行けば良いのでは?』と同じ位
『違うそうじゃない』んだろうな……。
そういうんじゃない……うん…。
答えや現実が白黒ハッキリ見えるのは…
私だったら大傷つくし
答えが出た時点で
じゃあもう本当にスパッと諦めて
全く別の道を探そうねって
なっちゃうから……。
結果が幸か不幸どちらであれ
変化そのものがストレスになってしまう
可能性もある……。
(漫画家も成功してる一部の漫画家を見て
一見華やかな職だと誤解されがち。
どの職業もそうだと思うけど
実際なってみると表から見えない
裏事情や醜い面も知りたくもないのに
知ってしまう訳で……
期待値が高ければ高いほどガッカリ感も
凄いかもしれない。
その理想と現実のギャップに耐えられるか?
その職業に適応できるのか?
それでも愛せるか?
続けたいと思えるかどうかも謎な訳で。
それなら実際に体験しないで
色々と頭の中で夢見てるのが
一番楽しいって人、私も含めて
多いんじゃないかなぁ…)
長い事温めてる夢や
初恋の男の子なら
今現在の現実を知った時
私なら暫く立ち直れない。
思い出は美しいままがいいし
夢も華やかで甘いままがいい……。
傷つく位なら子供の頃の夢見た憧憬を
ずっと大事にして恋に恋してる状態がいい……。
美少年くんの言いたい事も分かる。
そして僕くんのモラトリアム感も
自分とダブって苦しい。
僕くんは初恋の男の子の事も夢の事も
本当に大事に大事にしてきて
一生好きでいたい…
のかもしれないんですよ。
過去の自分が愛したものを
現在の自分が何か行動する事で
心代わりする事で
裏切りたくないかもしれない。
初恋の男の子の現在や夢の結果が
ハッキリ出たらもう恋できないし
夢見ることもできない。
ずっと好きで自分だけが独占して
愛していたいかもしれないんですよ。
だから嫌いになりたくない。
幻滅したくもない。
1秒も時が動いてほしくない。
年取った初恋の男の子と会ったりしたら
過去の男の子とはやはり
色々と変わってる訳だから
美しい思い出が壊れる。
行動して白黒ハッキリ
夢の結末をつけてしまったら
もう二度と夢見れない。
だから永遠に恋するために、
永遠に愛する為に、
夢と愛する憧憬を両方独占する為に
名前も知らない、誰かも分からない
親切で優しく美しい少年は
眩しい真夏の廃校舎の僕の母校で
最高の一枚の絵画、永遠の美少年に
されてしまったんだろうなとか…。
それがきっとタイトル画面のイラストで
爽やかに笑う彼なのかなと思いました。
学生時代にしかない煌めきもかき混ぜて消えてゆく…
美しい過去に生きて
目の前の現実に向き合えないまま大人になってしまった人のお話のように感じました
ネタバレ含みます
少年
『絵が描けるんだ? 凄いじゃん』
って言われて
僕
『凄い? ハッ、何処が? 馬鹿にしてんの?』
と言いながらもずっと顔を赤らめてるお兄さん(僕)、
おや?本当は嬉しいのではないかな?
でも本当、絵描けるって凄いんだよな
普通に褒めていいと思う
『フォロワーだって600人くらいしか居ないし』
素直に喜んじゃいけないと思ってるのかな、なんかそういうのあるよなと思った。
お兄さん凄いんだよ、かわいい
僕
『大好きなんだ、14歳の美少年が……』
少年
『なんで?』
僕
『僕の初恋が…… 14歳の時だったから……』
すごいストレートなカミングアウトだな
『友情と恋愛の区別が付かなくなるくらいにその子と仲が良かった』
『プールに行ったりお祭りに行ったり遊園地に行ったり』
それをナチュラルに受け止める少年が素直でいい子だなって思った
僕
『僕はその子の面影を大人になった今もずっと追いかけてるんだ』
『もしかしたらそこら辺の女と結婚してるかもしれない』
ああなんか、大人になって学生時代思い返すと、
なんだろう無邪気だったなって思う
それともただ美化化されてるだけかな?笑
少年も寂しそうで、僕のこと、ほっとけなかったのかもな
少年が抱える遺影は僕なのか、はたまた少年なのか、わからないけど
夏の暑さの中に美しい過去も、
生々しい目の前の苦しみも
全部が夏という時間に飲み込まれていったみたいに思いました
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