人の性が悲しい物語。
※本感想にはネタバレが含まれております。
※未プレイの方は閲覧にご注意ください。
----------------------------------------------
もし大切な大切な人が治せるのなら…自分が手を汚すだけで、幾つかの命を毟り取るだけでいいのなら。
アイリンさんと同じことをしてしまうかも…と思いました。
最後、あのおばあさんも「もっと…要る…」の中に入ったのでしょうか…。
アイリンさんの中ではリィナさんはずっと生きていて、「もっともっと治してあげなきゃ、ずっと一緒にいるためににもっともっとたくさんの血や心臓がいる」というところで現実は終わっていましたが、彼女自身が誰かの手で止まるまでずっと繰り返され続けるのだと思うと、とても悲しい物語でした。
ただただ妹を何とかしてあげたかった、それだけのはずだったのに…画面がどんどん赤くなっていって、それが壊れていく彼女の精神性のようにも見えました。
とりあえず、おばあさんは、誰かのためなら何でもするほど強靭な精神力を持って正気のまま狂える人がいることを知っておいた方がよかったと思われました。
いずれ自分が生み出した怪物の恐ろしさを目の当たりにするんじゃないかな…と思ったりしました。
とても悲しいお話でしたが、自分ならきっと…と思うと、一概に「こんなことしちゃいけない!」とも言えない人の性に触れる深い物語でした。
ありがとうございました!
- 1
あなたにオススメのゲーム
フリーゲームイベント開催中!
サポーターのオススメゲーム
-
瞳の中のアビス
ARTIFACTS
観測型ホラー短編ビジュアルノベル
-
伊達2.5 小林外伝
まや
魔王と勇者、2つの存在を巡る物語は、人知れず幕を開ける……
-
先輩の作ったゲームをプレイする佐藤くんの話
伏見のヒナタはん(旧名:hinata)
ブラウザで遊ぶ新機軸のジャンプアクション+タイピングゲーム!?
-
四人の王国
yako
ほぼ一本道のロールプレイングノベル
-
鏡ノ悪魔 ver.1.04
かえる症候群
鏡に誘われた少女のお話、おまじないはお呪(まじな)い
-
そうだね、その夏の日の話を そっと君にしようじゃないか
ととと(永久恋愛)
夏の短編ホラーノベル集 不思議で怖い話をあなたに。