※ネタばれあり




一見口の悪い男の子と性癖がやばい男の子の
病んだゲームに見えるのですが
最後まで読み終わると色々とお話が切ない。

パッキリとした画面のビジュアル
(赤黒の構成)が好きです。
このビジュアルが更にゲームを盛り上げて
くれてる気がします
(最後の最後らへんの夕夜くんの
独白モノローグで一気にキャラと
この作品の見方が
ガラッと変わるのでは？)

最初は夕夜くんがやばいヤツなのかな？と
思ってたのですがおそらく
『ヤバいヤツを演じてるひねくれ者』で
思春期こじらせてるだけ、で
そこまで異常性はないんですよ。
いわゆるスネてる中学生男子みたいな。

どちらかというとガチで病んでて
色々と闇抱えてるのは志貴くんで
多分これから先も
狂った愛情抱いてて歪んだ愛を
夢見てそうな……。

確かに志貴くんは可哀想な境遇では
あるのですが
それと相乗して周りもどう扱っていいのか
分からず当たり障りのない
表面だけを取り繕う対応が
志貴くんの心を更に孤独にさせて
荒んでしまったのではないかなとか……。

だからといって夕夜くんの毒舌な絡み方も
どうなのとは思うんですが志貴くんは
周りの対応よりも夕夜くんの対応の方が
いっその事もうラクだったんでしょうね。

志貴くんは毒舌な夕夜くんを愛してて
夕夜くんは志貴くんと離れるのが怖い為に
そんな役柄をあえて演じてるように
感じました。

二人の関係性は歪んでるのは
確かなのですが……
こういうの両片思いっていうんですっけ…？

とても尊いと同時に
２人の少年のこの押し問答な時間が
永遠に続いて欲しい……。

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プレイ時間短いのに相変わらず中身が濃すぎる。良い。
今回も神ゲーでした。安定してる、作者は天才。
非常に面白かったです。

と、面白かったのですが、気になったことがあって、個人的な解釈を述べても良いですか？
作者様が不快に思ったら、このレビューは容赦なく消してください。

このゲームは同作者様の最近の作品の中では、比較的「前向き」な内容に感じました。

確かに志貴君は赤子の時に捨てられ、施設で育ち、悲しみ、いつだって死にたいと思っています。
でも夕夜君の存在で死にたいながらも自分の中にある「愛」を知りました。
いろんな人に同情され腫れ物に触るようにされていたのに、夕夜君には乱暴に接されたこと。
それが自分の中で何かが変わるきっかけになったのでしょう。

一方で夕夜君は執拗に絡んでくる志貴君を厄介者、気持ち悪い、と思ってはいますが、
ただ、死んでほしくはない、このまま大人になった姿を見たい、と言っていました。
夕夜君も、相当な不愛想でぶっきらぼうで不器用ですが、志貴君のことを想っているのです。
自分は彼ほど狂っていない、それでも彼と一緒に過ごすことを望んでいます。

志貴君はこの後、勝手に死んでしまうかもしれない。
二人は大人になる前に別れるかもしれない。
そういう可能性は大いにあります。

でもこの瞬間、二人は形は違えど想いあっているのです。

私個人としては、不器用ながらにこれからも二人が一緒にいられるといいなと望んでしまいました。

今回はとても「愛」を感じました。グラシアス作品はいつでも愛があるのですが。
とても良かったです。いつも制作お疲れさまです、そしてありがとうございます。

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youtubeでゲーム実況をさせていただいているやくもと申します。蠱惑的なタイトル画面に惹かれて遊ばせていただきました。二人の人物像の解像度がお話の短さにそぐわぬほど高くとても楽しませていただきました！動画でも言わせていただいたのですが夕夜君からこの関係をハッピーエンドにもっていくことはほぼ不可能、志貴君には当然その気がないというなんとも状況好転の影も見えない関係性胸にくるものがありました。客観的に見れば本当は一度距離を取った方が良いんだろうけどそれは絶対にあり得ないと思わせられる志貴君の執着ぶりよ……！素敵なゲームをありがとうございました！

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