※ネタバレあり。注意
久々に遊んだけどもなんかもう
ゴリッゴリに短時間で攻めてくるこの勢いは
(ギャグ方向の面白さではなく
作品の質的な意味で)
めちゃくちゃ面白かったです。
私も(ここまで重度ではないけど)
ブラコンなんですけど
仲の良い兄弟は素晴らしいですね。
兄弟(兄妹、姉弟)ものは本当に美味しいし
微笑ましかったです。
仲の良い兄弟ってなかなかリアルだと
お目にかかれないので
アオとアオの世界で見れて満足。
萌えます。
メイン二人のビジュアルが兄弟らしく
特徴もよく似てるのですが
そこも兄弟って感じがして。
パッキリとした青基調の世界観も
ドキリとしました。
あと今作もスチルがイキイキとしてます。
最後のスチルが特に好きです。
ぜひ注目してください。
グラシアスさんの描く絵はダイレクトに
感情がほとばしる感じがして好きです。
最後のオチが衝撃的なのですけど
サークルグラシアスだからなせる業と
いいますか、これぞグラシアスだー!
と見事期待に応えてくれる素晴らしさ。
二人が幸せそうで大団円!(?!)
兄弟モノ最高でした!
ネタバレ含む
『オレは青を…… たった一人の弟を、守りたい。』
『どうしたら青を守れる? 俺は、どうしたらいい?』
大切な人を守るってすごく難しくて
親からの暴力から、藍兄さんは誰にも頼ることができずにたった一人で青くんを守ってきて
引っ越してようやく守りきれたと安心できたと思ったところに学校での虐め
きっと
藍兄さんは最初青くんの身体そのものだけじゃなく、青くんの未来を守ろうとしていたからこそ
学校にかけあったり
『犯罪者の弟』にしてはいけないと苦しんでいたのに
青くんの酷い生傷が
青くんの未来を守りたいという藍兄さんの願いを打ち砕いて
どんなに守っても、青くんの未来は守れないと
せめて青くん自身だけでも守ろうと行き着いた答えが監禁して養う
なんだろうなと思いました。
青くんが止めなければ藍兄さんは罪も犯していただろうなと
『青は何もしなくていい』
『ただ息をしているだけでいいんだ』
という極論にもなるよなあと思いました。
青くん目線からだと
きっと青くんには親の暴力と守ってくれる兄がいるだけで、自分自身では何も出来なかったこと、
これから暴力のない新しい人生の中で自分の価値を自分で見出さなきゃいけないこととか
実はものすごく怖いんじゃないかなと個人的には思いました。
だからこそ暴力のない生活を拒んでいた面もあるんじゃないかと
『ボクはか弱く、守られるべき子供で、被害者でなくてはならない。』
『ボクは『かわいそうな自分』が大好きだし、
そんなボクを守ろうとしてくれる愚かな兄さんが大好きなんだ。』
だから監禁されることで
『何もしなくていい』という何もしないことを肯定されることは、安心感をもらえたんだろうなと思いました。
藍兄さんの監禁の意図とは違う守り方だけど青くんは世界から切り離されて守られて
このまま幸せな監禁生活であったらいいなとは思うけど
怪我が治る頃、青くんは愛が貰えてる自覚や存在理由がまた欲しくなって
料理とかを理由に再び怪我を作ってしまいそうだなとも、個人的には思いました。
1周目はBL監禁だ、一分でわーいと楽しませてもらって
青くん自身がとても爽やかなくらいにぶっ飛んでるので悲観なく読ませて頂き、
再び
藍兄さんの立場や青くんの立場を考えながら
じっくり読んでみると、
守るってなんだろうなどうすることが大切な人の為にいいんだろうなと
私の中では、考えさせられる作品でした。
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