びっくりするほど甘々なRPG
精霊さんと世界樹探索を楽しくプレイさせていただきました!
ダンジョン攻略や各キャラのスキル構成、レベリング効率化など様々な部分で考える要素がありつつ、やはりレベルをどこまでも上げられるやりこみの部分がシンプルで楽しく感じました。
単調でもテンポが非常に良いため、レベリングがサクサクできたのが好印象でした。
ストーリーも最初っから精霊さんたちの好感度が高いため、キャラごとのストーリーを読むとデレの火力が高いので注意ですw
ギャルゲーみたいに好感度が上がっていくというよりかは、より親密になっていく感じです。本当に甘々です。
そんなライトな雰囲気をメインに出しつつも、メインのストーリーはなかなかにシリアスな部分もあって、そのメリハリも良いバランスだと思いました。
最初から最後までしっかり楽しませてくれる作りになっているので、やり込みたい人にはオススメです!
ギャルゲーの皮を被った頭を使うローグライク作品
非常に完成度の高いゲームでした。
ライトな見た目とは裏腹にゲームシステム面はよく考えられていて本格的です。
意外にも複雑な戦闘システムについてもチュートリアルを進んで読ませるような仕掛けが用意されていたりと、その他様々な部分でも快適にゲームが出来る配慮が多々見られていてよかったと思います。
※ストーリー部分終了、攻略ヒント未読の状態でレビューをしています。
まず主人公について、名前変更可能、無言主人公に分類されるタイプです。
この手の主人公といえば往々にしてシナリオ上で空気になることが多いのですが、本作では主人公が常に中心となってシナリオが展開されていきます。
自分が決めた名前を精霊たちに呼ばれることも多く、私のように主人公=プレイヤーの構図が好きな方にはとても嬉しい点でした。
恋愛要素も相応にあります。ハーレムのような形ではありますが、個別エンドのような物は4人に用意されています。
シナリオ部分について、こちらはメインストーリーと精霊たちとの好感度ストーリーの二種類が存在しています。
誤字脱字等はほとんどなく、精霊達も可愛らしいので好感度シナリオの出来はいいです。
メインストーリーについても展開が分かりやすく、かつこちらでも魅力的なキャラクターが登場したりとそつのない出来でした。
ただし、シナリオを読んでいる時間が1とすれば戦闘をしている時間が9になるため、純粋にギャルゲーや読み物として遊ぼうとした際にはかなり辛くなります。
好感度シナリオも後半は読む頻度が激減するのでこちらを目当てにすると痛い目を見るかもしれません。私もシナリオを目当てに遊んだためこの部分は痛かったです。
ゲーム部分について、こちらはハクスラにRPGの成長要素を掛け合わせたようなシステムになっています。
知っている方にはslay the spireやクロノアークにRPGが足されたようなゲームを想像するといいかもしれません。
最初はゲームシステムをあまり理解していなくてもポンポンと進める難易度ですが、進めていくと徐々にバフデバフやパッシブスキルとアクティブスキルの理想的な組み合わせやキャラ毎の育成方針を意識するようになっていき、スキルの取捨選択を繰り返しながら理想的な構成を探ることになると思います。
この部分はスキルにレア度があること、転生しなければ一度取得したスキルを外すことは出来ないこともあり妥協点を探りつつ理想に近付けていく作業がとても楽しめました。
こうした頭を使う要素がある一方で、転生によって際限なく強くなれるため考えるのが苦手な方でもクリア自体は充分に可能(とはいえ構成を意識しない場合、かなりの強化が必要)なのがバランス調整として優れていたと思います。ただし、逆に言えば相応に転生していなければ構成が理想的でも負けるため一長一短はありました。
ゲームオーバーはなくオートセーブも付いているため負けることへの煩わしさは殆どありません。
総じて丁寧に作られた作品で、遊ぶほど様々な配慮が成された作品だと感じられます。
もしも次作があるとすれば、シナリオ量がもっと増えれば嬉しいです。
色々と書きましたが素晴らしい作品をありがとうございました!
続編があれば必ずやりたいと思うくらい楽しかったです!
【ここから先はネタバレを含みます。プレイする予定の方は見ないことをお勧めします】
細かい不満として、個別エンド選択前にセーブが出来なかったのが不満でした。
全てのエンドを見るにはラスボスを四周する必要があるため、シナリオを目当てにするとそこも辛いです。
また個別エンドに関してもプレイヤーが精霊と一緒に過ごしてダンジョンに潜って育成する時間がそれなりに長いだけに精霊に対する思い入れも強く、オールハッピーですっきりと終わっても良かったように思います。
主人公が精霊たちの出会いイベントを見るとある種の凄い人物であることが判るのですが、シナリオが世界樹のある島だけで展開されることや主人公以外に人間が登場しないこともあり説得力があまり感じられませんでした。
精霊王に関するやりとりもニーズヘッグと分割で戦闘することもあって終盤のシナリオは停滞感も若干あったように感じます。
ウィスプとシェイドが攻略できなかったのも残念。とても可愛かったので攻略したかったです!
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