狂愛と鉄の匂い。
タイトル画面がセクシーかつ狂気美的。
キャッチコピーからして耽美なのですが
内容も今回耽美的です。
最愛の人が『男』って表示で
セリフのキャラ名も『彼』っていう時点で
もう何か色々と想像して辛いですね……。
※注意。ここからネタバレあり
本編の学園地獄の方で確か出雲君
『此処に居すぎて自分の実年齢を忘れた』
とか言ってた気がするけど
(うろ覚えなので違ったらすみません)
恐らく時間が経ちすぎて彼の顔と名前すら
思い出せなくなってきてる……みたいな
感じなんですかね……。
回想の中の彼のセリフなどから
心も外見もイケメンなんだろうなと
思うんですが(きっと図書委員の女の子に
関しても仕草とか愛嬌とか
その他複合的に好きになったんだと思うし)
『じゃあ出雲君が醜いか?』と
問われればそんな事もないと思うんですね。
ただ愛されたかっただけというか……。
彼との喧嘩も自分の気持ちを
優先的に考えてぱっと出てしまった
セリフ達で彼も優しい言葉をかけてたら
こんな結末にはならなかったんだろうけど
そりゃ彼も彼女の事を
悪く言われたんだから怒って当然だし。
出雲君が女の子に生まれてたら
報われてたか?と言われれば謎で
彼の言う通り
『男とか女じゃなくてあの娘だからすき』
で勝ち目がなさそうな感じがするんですね。
(白雪姫と妃様的な…?)
色々と考えても何となく出雲君は
報われなさそうなのが切ない。
しつこく迫れば迫るほど逆効果になって
しまうのは自然の摂理なんですが
行き場のない想いの果てって
こうなるしかないんだろうな。
あまりにも悲痛であまりにも狂気的な
終わりでした。
(本編遊んだら『この結末しかない』
のは当然といえば当然なのだけど…)
本編だとあまり詳しく語られなかったけど
一人一人クローズアップされてく事で
そのキャラをよく知れるし
好きになれますね。
『永久の美少年』であり『禁忌的な愛』を
その腹に胎む。
出雲君に至っても
彼の耽美的な思想とその存在が
すきになりました。
出雲くん
ネタバレ含む
グラシアス様の作品で
顔面が男
の人物認識している作品は初めてじゃないかな
と思っていたら
自分の感覚に寄せて見すぎていたせいか
食べやすいサイズに切って食べる
に反芻しそうな感覚がだいぶ強くおそってきたので
全部持っていかれてしまいました笑
食べてひとつになって無理矢理一緒に地獄へゆくとは
凄い愛だな
成人向け有料ゲーム『学園地獄アルカディア』の外伝作品
とのことで
こちらのサンプルを見させて頂いたのですが
そこに登場する出雲くんは登場人物の1人の位置づけのようで
人間離れした異様な美しさを放ちまくっているよう感じました(サンプルのみの感覚ですが)
それに比べると
出雲くんの過去話に当たる
今回の『愛を喰らえば彼岸まで』の出雲くんは凄く人間みが強くて可愛いなと思いました
無茶苦茶普通の人間だったんだなと
『愛を喰らえば彼岸まで』だけの印象だと
好きな人が
男
だったのは
『彼』が男であることが凄く出雲くんの中で重要なことだから強調しているのかなと思ったのですが
出雲くんの中でも記憶はどんどん過去のものになっていて
今思えば沢山いる男の中の1人で名前も思い出せない
という
現在の出雲くんが語る過去話の意味の、男だったんだ、なのかなと思いました
(『学園地獄アルカディア』見れてないのでただの予想ですが)
関連作品自体も楽しそうで、そちらを見てからまた戻って見たら出雲くんをより知れて楽しめそうと思いました
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