SRPG STUDIO作品でも独自なシステムを採用しており、
モタモタしてると後ろから迫ってくる敵やHP=シュガーの概念もあって
SRPGにおいてありがちな“待ちゲー”や“反撃ゲー”には安易に出来なくなっています。
攻略の方法も色々ありリターンが薄そうな宝箱は無視したり、
強敵が良質な宝箱を守っているなら眠らせて宝箱だけ頂戴するなど考える余地がある。
バフ、デバフ、状態異常もかなり重要になるでしょう。
スタンダードでクリアしましたが最初の説明にも書かれている通りかなり難し目。
とにかくシュガーやら武器のリソース管理など考えることが多く、マップ上でもあらゆる取捨選択をしなくてはならない。
マップクリアの達成感よりあそこはああすればよかったなぁと後悔が多くなりがちなのはちょっと残念か(そしてリセットしたりしなかったり…)。
極力被弾は避けたいので高射程の武器や、鈍器系など一撃で屠れる威力のある武器は重宝します。
反面射程1のみで斬撃耐性が多くなる剣は終盤微妙に感じました。
シナリオ本筋は結構暗めな感じなのですが、キャラクターが設定が設定故にみんな一癖二癖あるユニークなキャラばかりで道中の会話が楽しいです。
小ネタとして毎回敵ユニットのキャプションがそれぞれ設定されているのも凝ってて良かったです。
とにかく独特なプレイ感な作品。システムもシナリオもキャラクターもかなり尖っていて、普通のSRPGを色々やっている人にこそやってほしいゲームです。
難易度スタンダードで、クリア時間は11時間でした。
やや難しい~難しいくらいの難易度だと思いますが、易しい難易度も用意されています。
(2周目の特典もあります)
HPにもお金にもなる「シュガー」の概念がとても面白かったです。
HPの回復にはシュガー残量が必要であり、マップクリア時にシュガー残量が足りなければ、HPが回復せずに進むことになります。
そのため、いかにダメージを受けずに進んでいくかという点がとても大事です。
ルート分岐も多く、ステージ上での進軍ルートも複数あるため、プレイヤーに常に選択を迫ります。
「敵と戦う=シュガーを浪費する」ことになるため、強敵と戦ってまで宝箱を回収するかどうかなど、シュガーの損得でしっかりと考える必要があります。
宝箱の中身はランダムなので、アイテムの入手状況によって、採れる戦術も変わってきます。
ユニットは多くありませんが、全員が個性的で、どこか危うさを持っており魅力的です。
暗めのストーリーですが、ゲームシステムも含め、オリジナリティ溢れる作品だと思います。
腕に自信があるプレイヤーに、ぜひお薦めしたいです。
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