オーソドックスなSRPGで、難易度はハードでも簡単ですので、作者さまの作品の中では苦労すること無く最後までクリア出来るのが最大の魅力でした。
その代わり、それ以外の魅力が弱くなっているのは否めません。
キャラクターの会話の数や、会話そのものの内容、突然出てくるモブや敵キャラの動き、会話、各演出などなど沢山ありますが、ロザリアが主人公のほうがゲーム的にしっくり来るという、主人公の薄さは特に大きな痛手。
全面的にもう少し色々出来たんじゃないかなって感じはしましたが、SRPG初作品ということですので、このあたりは致し方ない面もあります。
ただ個人的には、まるで自分たちはゲーム世界のキャラだと登場人物たちが認知してるような語り口で終始動くため、没入感が全く無いのがこの作品をやってて一番辛かった箇所。登場キャラクターすべてが、その世界の生き物としてこれまでもこれからも生きていない印象を受けました。感情移入したくてもこのタイプではどうしようもありません。

難易度調整は既に上手く出来ていますので、その他全般に今後期待したいですね！

12345

ゲームシステム的にはかなり基本に寄った中編SRPGで、初心者やサクッと楽しみたい人用の作品。

気になったのはキャラの掘り下げで、多様なキャラが登場する割には会話シーンなどがほとんどなかった。長ければいいというわけではないが、現状を簡単に把握し感情移入できる程度には会話を追加してほしかった。
単に最短でクリアをすることを目指すゲームならは、逆にロードといった主人公ぽい設定はいらなかったと思う。

また、マップの数に対してキャラ数が多すぎるのは課題。そもそも１画面で収まるマップの連続なので、敵も味方も密集し、突っ込んでくる敵を迎撃するというパターンが多かった。さらに、マップ数が少ないために後半に味方になったキャラを育てる前に成長が遅くても前半のお助けキャラだけで乗り切れてしまう。
あと、数面追加し、出撃数を1枠削るだけでも結構違ったと思う。

なお、全体的に見るとバランスはよく取れていたと思うので、ストレスなく楽しめるゲームであった。

12345

難易度ハードで、クリア時間は約４時間でした。
クリアするだけなら、普通～やや難しいくらいだと思います。
ストーリー要素は控えめなので、本作の醍醐味は、ハイスコアを狙ってターン数の短縮を突き詰めていくことにあるのだと感じました。
個性的キャラクターやストーリー性を重視するプレイヤーには向かないかもしれません。


ゲームのクリアだけを目指すのであれば、ノーマルを選んだり、ボーナスポイントを使用することで、強力な武器を使って攻略することが可能です。
しかし高い評価を狙うなら、ハードモードで、キャラを負傷させずに、なるべく早いターンでクリアして、ボーナスポイントも一切使用しないというように、自分でちょうど良い制限を加えれば良いでしょう。
我慢した分だけクリア後の評価は高くなるので、やり込み派のプレイヤーも満足できると思います。

ゲーム同梱の攻略ファイルに、各マップの攻略ポイントや、ユニットの成長率などの情報が載っています。
プレイヤーのスタイルに応じて参考にすると良いと思います。

12345

シンプルＳＲＰＧ

……総評としては厳しい。

いい点
・小さいマップでもなかなか槍ごたえが十分
・それなりにバランスはとれている方
・一貫して遊べること。
・味方キャラはサイトを統一したためか統一感がある。
・素材がＲＴＰと顔グアだけなのでsrpg studio初心者に作る際の参考にしてもいい。

気になった点
・音楽がシチュエーションも考えずにぶち込んでるので戦闘が売りなのにイマイチ乗れない。しかも章が変わっても変わらない。
・やっぱりファンタジーに、それも騎兵に眼鏡はまずいのでは……（少なくとも戦闘用でもないのに自警団クラスで持ってるのはさすがに）
・敵専用歩兵がいるのに、味方は何故か加入キャラが途中から同じクラス2人も出てくる有様。、中編SROGなのに同じクラス2ロ3人いらない……
・シナリオも軽いのかシリアスなのかどっちつかずなのも痛い。
・さらにシナリオ面では主人公であろうコラッドが「何故指揮官なのか？」という事が説明できていない。取り柄が無いどころか「ひえぇ」とおびえるばかりである。
情勢の報告はしているが、主人公と呼べる要素が薄い。
・最後までシナリオを見たが、道中で事態の進展が殆どないため伏線もなく、ラストの話が長いだけという……
・シチュエーションの盛り上がりに欠けるところがちょっと。（後半などなぜか力を試されてばかりで……）

シンプルに作ったのはいい。
だが、音楽をRTPオンリーで状況考えなしに同じ音楽（ＦＥも割とそんなところはあるが）、プレイする上ではマイナスに感じた。
クラスも味方クラスはソルジャーやらガーディアンは欲しいし、ドラゴンンテイマーやグラディエーター、エンチャンターなどはすぐにでも実装可能だ。
シンプルに組み、素材数を限定するなら話をしっかり作りこまないと飽きさせてしまう要因になりえると思う。
シナリオはコメディに振り切るか、シリアス面をもっと強調するかしなければ現状では足を引っ張るだけの存在でしかないように感じた。
とにかく主人公が主人公してないのがきつい。最低、何ができるかは見直したほうが良いように思う。

srpg部分ははよくできている
だが他の要素が飽きさせる要因が多すぎたのが引っかかった。
どういうゲームでも「この先どうなるんだろう」と思う楽しさがあるからプレイしている。
だが……その部分を欠いてるように感じた。
結末は何とかなったしハッピーエンドではあるが……

捜索はとても疲れるものだけど、改善の必須な箇所さえ改善すれば世良くなるとは思う。
ゲーム部分はいいので、改善すれば名作になりえる素質はある。今作かの改善か、次回作になるかは分からないが期待して待っている。

12345