2020年の最後に
ネタバレを含みます
私はこの作者様のゲームを遊ぶのは初めてなのですが、非常にうまい文章を書く方だと思いました。
ギャグの面では、特に主人公のボケのセンスが凄まじく、特に清瀬君のクッキーを食べたときの思わず突っ込みたくなるような賛辞、数多のノーマルエンドでの暴走加減、そしてお人よしながら思考がどこか斜め気味であるがゆえにコミカルにぶっ飛んだ言動をしてしまう感じが面白かったです。まさに、おもしれー女を地で行く女という感じでした。
主人公の迷言は作中でたくさんありますが、特に私は藤宮君ベストエンドでの四面楚歌の下りが好きで、非常にゴロがよく、笑わせていただきました。
それと、篠本君のトゲがありながらも鋭く的確なツッコミとやたらとバラエティーに富んだ暴言も好きです。
その一方で、恋愛の面でも非常に素晴らしく、誰一人として口づけなどはしていないはずなのに、会話文だけで糖度が非常に高く、(約1名違う感じになってましたが)甘酸っぱい青春をしている様子が伝わってきて、ドキドキしながらも、非常に微笑ましく思いました。
誰を選んだルートでも、主人公はこの先ずっと幸せで、選ばなかっただれかとも仲良くなったりして…ということまで想像できてしまいました。
そして攻略対象や主人公はもちろんのこと、非攻略対象の友人たちや立ち絵だけのモブたち、主人公の両親までしっかりとしたキャラ付けがされており、愛を感じました。
特に父に至っては、2日目においてある意味で最重要人物であり、この人実はこの学校のOBなのでは…?と思うほどのオールラウンダーで、この親あって主人公あり、といった感じでした。
主人公も攻略対象も、モブキャラに至るまで、全員を好きになれる素晴らしいゲームでした。
一生涯推します。
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