どうしようもないもてない男と、どうしようもないドジな悪魔っ娘のどうしようもないバトルの幕開け、長めの短編ストーリー＆タイピングって感じやね。

ある意味男の溢れ出る欲望をありのままに描写した煩悩満載な舞台や、悪魔ヒロインである、るーかたんのエロ可愛いくてツンデレラーな萌えすぎて死ぬシチェなどが見所といったところでしょうか。
絶望的なまでに女運の無い主人公の悲惨さもお楽しみの一つですが、どちらかというとモテていないというより単に不運に憑かれているといった印象で、（行動にある程度の問題はあるにしても）なんだかんだでその辺にいる二枚目男子で収まっている節はありますね。
メインは主人公男と悪魔娘のドタバタな絡みを重心に描いた話で、それ以外の登場人物があまり印象に残らなかったのは、やや物足りなかった気もします・・・まぁ、短編故に仕方ないかもしれませんが。

何気にエッジを効かせた見所のある演出の数々や、ところどころに表示される意味深な哲学文章、ほんの一瞬で終わるような脇キャラにすらちゃんと絵が用意されている細かい作りっぷりは、凄まじく手が込んでいると思いました。
エロ関係から生理的に下品ものまで、大体の下ネタは何の躊躇もなく登場するので、単にえちぃな恋愛ものだけを求めると絶望感を味わう恐れがあるかもしれませんね。
あと、ふりーむに公開されているゲームなので、ダイレクトに○○○（ﾋﾟｰ）なシーンは期待せぬように・・・あくまでも微エロラインでありますので。

時折発生する、主人公のくさい口説き文句を入力する事になるタイピングパートにクリアしないと先に進めないのですが、これが結構難関だったりします。
単純に文章内容が難しいってのもありますが、一発変換できない特殊な単語が頻繁にでてくる点や、タイピングを間違ってもどこをミスしているのか全く教えてくれないので、どの部分を注意して入力すればいいのかが不透明なあたりは少々不親切に思えました。
ある程度のミスタイプは見逃してくれるので、がちがちにシビアな難度ってわけではないですが、早打ちタイピングに慣れていないと序盤から挫折する可能性があるかもしれませんね。

下ネタやパロディネタ、さらには主人公の痛すぎる行動の数々、と作者のヤりたい放題なフリーダムさが満載な一作ですが、おおっぴらには放送コード的にNGなシーンを開き直ったかの如く描き通しているあたりに漢気（？）を感じずにはいられないといいますか・・・。
しかし、話とはしてはちゃんと一貫性の通った、笑えて切ないラブコメ路線なので、単に汚いだけの内容ではないとフォローも・・・るーかたんかわいいよるーかたん。

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大変面白かったです。
知性とギャグの溢れる文章、個性的且つ魅力的な登場人物、くさい台詞をタイピングして敵を倒すという斬新さ、どの面にも隙のない名作だと思います。

フリーのノベルゲームだと、女の子の立ち絵しかないものが多いのですが、こちらのゲームはむしろ男の方が多いです。そして悪意に満ちて描かれる不細工な女子高生と異常に美人なお母様も多数登場します。
ただ、主人公が結構二枚目に描かれているのが気になりました。
もっと崩れた顔に描いた方が、くさい台詞との落差が出てよかったのではないかと思います。

性的な描写に関しては爽やかなものが多く、不快にはなりませんでしたが、結構深刻な虐めの話があり、そちらの方で悲しい気分になりました。前述した通りギャグ要素が多いのと、相沢さんのおかげで、うまく中和されているとは思いますが…
あと、フルスロットルモードから中断してロードすると、前回打った言葉がそのまま残っていました。これは仕方ないのでしょうか？

とにかくるーかが純粋で可愛いので、落としたい一念で凍える指で必死にキーを叩き、なんとかクリアできました。
楽しい時間をどうもありがとうございました。

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面白かった。
けど・・・・・けど最終的にモテてるじゃねえかこの野郎！！
捻くれもので始まるんだから、なんか捻くれたオチが欲しかった

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喪男全開な主人公の前に突如現れたのは天使ではなく悪魔だった。
バトルはなぜか歯の浮く台詞満載のタイピングという、一風変わったノベルゲーム。
途中いかにもなヒロインも登場し思わせぶりな態度をとりますが、あれはフェイントかな？
まぁ攻略対象が１本に絞られているのはある意味潔いですね。
とはいえ自虐的な思考・言動とは裏腹に最後はハッピーエンドっつうのが何だかんだでギャルゲ的ではありますな。
内容はといえば性描写の類は全くといっていいほど無いので18禁の要素はないのですが
エロ・ギャグ・ネタはふんだんに盛り込まれているので、そういうのに耐性がある方にはオススメです。

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