やりごたえはなかなか良! シナリオの受けは別れる
盗賊の片割れが生き残り、復習に身を投じつつそれをサポートする組織との関係をめぐるお話となっています。
戦う理由がシンプルでわかりやすいので、すんなり遊べるのは良い点でした。また音楽が充実しており、それだけでも遊ぶ価値があるくらいの出来栄えなのも良いですね!
バグの方は、イグノアさんが基地に入る際に強制離脱するのですが、何故か主人公のほうが離脱してしまうというほぼ致命的なものが一つありましたので、イグノアさんを連れてる場合はセーブは分けておくと良いでしょう。
※以下ネタバレ気味になります
ハッピーエンドを選ばずに進む場合、次第になんやかや黒い部分が見え隠れしつつあるのを追うか追わないかの選択が、早い段階で唐突に訪れるため、全体を通して自由度選択肢が少なめ。
その後の探索を選ぶと結局の所行き着く先が死しかないというのは、やる気を大幅に削がれるのは否めない。これもまぁ盗賊として前半生きてきた報いと言えば報いではあるので、因果応報気味に捉えられなくもない。
神の捉え方も、一般的な日本人だとつい逆転やハッピーエンドを欲しくなるものの、そこは一線を画しており妥協を許さずしっかり悪をのさばらせるのは、現代世界のアンチテーゼ的な意味で良い出来栄えでした。
それらとは別のベクトルで、判明しないまま終わるのが残念といえば残念。クーフレァさんも結局なんで失踪したのかわからないままでしたし、ポリンチさんに至っては一切触れられてない。その他メンバーの、いま基地にいる人間たちの加入もほぼ全員書かれていない。
そのあたりのお話を、神殿のあの人とかノランさんのデータベースからとか、はたまたヴィチナさんあたりから何回も聞ければ印象にも残せたんじゃないかなって感じました。クーフレァさん関連は特に一回ボス戦前に話されただけでその後聞けないのでより印象に残しづらかったです。また操作方法のジャンプの仕方が一回しか説明されないためわからない人も居たかも?
このあたりの細々した箇所が重なり、最後は騙され強制死亡か世界追放エンドですので、全部遊んでもシナリオ面でスッキリとはいかない。そこらあたりは完全に個人の向き不向きが出る感じでしょうか。
ともあれ個人的には音楽を含めて結構楽しめましたが、世界、裏世界が広めでしたので、もっと遊び倒せればと感じました。
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