Ver1.00
クリア時間 4分(ED1)
+1時間35分(ED4→ED7→ED3→ED6→ED2→ED5)
ある朝、カケルは女神に世界を救う者に選ばれたが
そのために、彼女を1分以内に作らなければならないうえに
彼女ができなければ爆発してしまうという宿命を背負わされることとなった。
果たして、カケルは1分以内に彼女を作れるのか。
家の前や学校、出会う人物を告白し攻略する恋愛ADV。
システムとしてテキストを読んで選択肢を選ぶという
オーソドックスなADVに、1分間という制限時間がついている。
この制限時間はゲーム開始時からテキストを読んでいる間も
容赦なく進んでいき、0になれば次のテキストでゲームオーバーに
なってしまう、なかなかに気が抜けないシステムになっている。
ただし、「辺りを見回す」選択肢で
2場面に1回くらいのペースで「命の砂時計」を入手でき
これを消費することで、制限時間をリセットできる。
そのため、本作は2場面を1分間で読み進めていくくらいの
少しの余裕はできるバランスになっている。
こういうシステムもあって、非常に会話のテンポは非常によく
サクサク主人公が爆発していける(?)ゲームでもある。
彼女を作るために大忙しの主人公の前に
話の長い友人、毎朝起こしに来る幼なじみ、
失恋したばかりの先生、男遊びしてそうな(主人公の主観)陽キャギャル、
そして取り立てのように何度も現れる女神さまと、
個性豊かな面々が立ちふさがる。
特に幼なじみは、家を出た段階で会え、告白すればすぐにエンディングに
直行するので、初見だとゲームオーバーよりも先に
彼女に捕まってしまうエンドにたどり着く人が多そうな気がする。
エンド名の不穏な空気で分かる通り、彼女は選択肢を少し間違えば
即座にエンディングに連れていかれる、急かされる本作では
可愛らしい見た目をしていながらなかなかの強敵である。
最初からフラグが立っているので
エンド回収的には非常に楽なのだが。
主人公の選択肢で取れる行動は大まかに分けて5つである。
「告白する」「スルーする系」「奇行に走る系」「辺りを見回す」「セーブする」
セーブ以外の4つから3つが表示されていることが本作は多い。
幼なじみ以外の3人に関しては適切な行動を選択し続けることで
フラグを立てることができ、その状態で告白する(女神さまのみ奇行)で
それぞれのエンディングに向かうことができる、
ただ個性の強さでは主人公も負けてはいない。
突如としてイヌになったり、変な踊りを踊り出したりと
当人は命がけの比較的真面目にやっているのだが
それが非常に笑える、シリアスな笑いを生んでいる。
時には第三の壁を破るメタネタを使い、ゲームオーバーはパロディネタと
本作は設定周りがぶっとんだバカゲーであることは間違いないのだが
ところどころできちんと整合性がとられており、
いわば、全力でふざけてみたゲームなのである。
やってることは無茶苦茶ではあっても
がむしゃらに女の子に告白する主人公は
どこか男子学生の青春を感じさせるものであり
そういう意味ではED7と表記されないものの、プレイヤーにコメントを残して
友人とともに爆散する、ギャルゲーでいうところの友人エンドが
このゲームのベストエンドともいえるかもしれない。
1分間という制限時間にハラハラしながら
よく遭うヒロイン4人に当たって砕けて(時には爆発して)いく
非常にスピーディーなギャルゲー的な一作。
バカゲー的なノリだが手抜きはないどころか
むしろ全力投球でシリアスな笑いを誘う。
男子学生のがむしゃらな青春を感じたい人向け。
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