『伏線回収と言うよりも もっと自然な』
自然な感じで 物語の終わりまで来たように思えます。
この物語 気にはなっていたんですが なぜか今まで 手つけてなかった。
どうしてでしょう・・・
終わりまで読んで ああ すごいなと 思いました。過不足無いストーリーだと。
最初 とっつきにくい主人公だなと思いました。言葉ばかり多くて しかも斜に構え・・・いや 根暗(死語?)か。
そこで 読むの止める人多いかもしれない。
だが そんな彼でいいのかも この物語は そんな彼が変わってく物語だし・・・ 言葉は依然と多いけど・・・
言葉。 これは けっこう物語のポイントになります。なにせ 落語が芯になってますから。
落語は庶民のものと言いますが けっこう教養がないと わからないという側面が有ります。江戸時代の庶民って教養と感覚が高かったのですね。そおいう土壌のうえの 言葉使い師 落語ですから。
そんなわけで この物語も いろいろ知識があると より楽しめます。(というか主人公がなに思っているのかがわかる) 普通に読んでも 面白いですが それ以上にね。
突拍子もないことは起こりません。どちらかというと こうなるだろうなあという方向に物語は進んでいきます。でもその進み方や描写が良い!
今読んでるところが はるか前のこととつながってる!と思うとこが多々ありますがそれも伏線回収なんて作為的なものでなく とても自然に感じられます。
読み終わった後 ふーー と 息がもれました。 とても とても よかったです。
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蘭ちゃんが 素敵だ! ああ 蘭ちゃんが なぜ 最初ああいう行動取ったかの不思議だったんだけど・・・
説得力あったなあ。 とても自然で そこまで書けるなんて すごいなあと 思った。 胸に落ちました^^
感動しました!
最初読み進めてたら、落語なんて興味ないかもと思ったんですが
笑いあり、涙ありの入り込めるお話でした。
主人公の、悩みながらも成長していく過程には強く感動をおぼえました。
ずっと泣きながら読み切ってしまいました。
すごいイイお話です。
蘭と主人公が○○の状態のラストを期待してたのでちょっと残念でした。
かなり入り込みました。
蘭ちゃんの性格の良さに心洗われました。
本当にいいゲームをありがとう。
これからも制作楽しみにしてますから。
知的レベルが高い人向け
笑いあり、涙ありのいいお話です。
短いシーンも時間をかけて細かく描写する純文学が好きな人向けの作品です。文章はテンポ、ユーモア、比喩表現、マメ知識など様々な要素を巧みにおり交ぜる芸術的な美文の域に達しており、好きな人にはたまらない文章です。計算された味わい深い文章はとても心地よく何度も心に響いてきました。反面、それ故か難しい概念や言葉や意図的な漢字表記も多いので知らなきゃググれ、愚民はお断りだといった読者置いてけぼり状態も随所に見受けられます。知的レベルが高いユーザーはさして違和感もなく楽しめますが、知的レベルの低い文盲ユーザーは汚れて読めない箇所が散見する本を読んでるような気分になります。
いい話なのに、この難しさで読者を遠ざけてしまうのはもったいないと感じました。もっとも、作者さんが想定するユーザー層が前者なら何も言う事なしで、作品の完成度はかなり高いです。おそらく平均して年齢層も知的レベルも低めなフリゲ業界より、文学界の方が作者さんの実力を正当に評価してくれるのではないでしょうか。フリゲでこういう作品がある事は個人的には嬉しいのですが、色んな意味でもったいないというのが率直な感想です。
感想
面白い!久々にヒット作に巡り合えました。
だが、後半部がひっかかる。。
■デザイン関係
フリーならば上出来な立ち絵と演出。
選曲もなかなか良くバランスが良い。
ただ、まだまだ発展途上といった所でしょうか。
これからも新作を続々と出してくれるそうなので、次回作に期待。
■文字関係
シナリオと台詞回しが良いですね。
ライターさんがとても博識なのが分かります。
出てくる例え話や知識の広さにびっくりです。
どれもこれも分かりやすい比喩表現が最高。
フリーではなかなかここまで書ける人っていないのではないでしょうか?
だが、少し残念なのが、物語の後半部です。
物語中盤で主人公が○○をした後、エピローグを挟んで物語は完結してしまっても良かったと思います。
(起承転結で「転」だと思っていたら実はまだ「承」だった!と、言える心境)
その後に続く事件から解決の描写もまた悪くはないんですが、
「夜遅くに延々と話してたら周りに迷惑だろ」とツッコミを入れたくなるようなシーンがあったりと荒さが出てしまったのは残念。
■最後に
読んでいて非常に深いと思えたノベルでした。
出てくる登場人物が皆、悩みをもっていて良い事を言うんですよ。
それがちょっとくどすぎて物語的で臭すぎる気もしますが。。
派手さはないですが自分は面白いと感じました、これは隠れた良作。
ありがとうございましたm(_)m
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