思わずホロホロしてしまいました。
心に訴えらてしまう人は、とことん訴えられてしまうはず。
最初はあてずっぽでしか選べないので、
ワースト(というかまあ一番確率の多い)EDを見ることになるでしょう。
僕もそうで「こんなのちょっと病んでれば誰でも作れる」と思いました。
上記のEDは論外、主人公が何の結論にもいたらなかった場合。
他に、いくつかEDがあります。中でもED2とED4は一つの対比となっており、
このゲームで問題提起されている内容が最もストレートに現れたEDと言えます。
そして、少々苦心しながらもED1にたどり着いたとき、
そのメッセージ性には思わず涙をこぼしてしまいました。
マルチエンディングのADVだというのに、このゲームには
「いわゆるハッピーエンド」みたいなものが存在しません。
悲劇がおこり、爪痕が残される。どうしても。
でもED1だけには、主人公や主人公と関わった人々に「救い」があります。
主人公がさまよう街で次々に言葉を交わす人々…
中には何のクスリにもならない人もいます。
中には一理あるのかもしれないけど実はドクのある持論を唱える人もいます。
そして、中には、特効薬にはならないけど、
きっと主人公をどこかへといざなってくれる言葉を残す人々がいます。
…そもそも啓示なんてない。
誰だって神でも仏でもないんだから。必死に生きて、考えて、悩んでる。
それでも、きっと前を向くしかない。逃げちゃいけない。自分で探すしかない。
このゲームは悩める人へのエールです。
悩むことなく生きてく人への問題提起です。
きっと必死に人や自分を愛し、何かを刻もうとする意志さえ沈まなければ
そこに「救い」は残りうるんだと思います。
12345
No.6180 - 2010-03-12 04:25:05
- 1