主人公が頭がおかしい系ノベルゲーム。
サンプルにもある少女の絵がいい感じに不健康っぽくて好きです。
なのでダウンロードしてみました。
最初に心理テストチックなものがあってなんだかダウンロードしたゲームを間違えたのかと思ったけれど、ちゃんと始まって安心しました。
最初の雰囲気や事件的なものの始まり方はテンポよくかつ衝撃的なものもあってよかったです。
ですがイカれてる感はあんまなかったような感じがしました。
犯人とかそういうのもやっぱりそういうのだよねっていう予想内に収まってしまった感じはあるし。
ですが話の終わりの部分はけっこう好みな作品でした。
[評価] 一つ屋根の凶事
周りが狂ってるのか? それとも彼が狂ってるのか? 長短編ストーリーって感じといった感じだろうか。
部屋に監禁された主人公、次々と残忍な死を遂げる人達、そして衝撃の真実、ありとあらゆる異常をこれ一作に詰め込んだ一作といったところだろうか。
とにかく「イカれてる」としかいい様がない作品ではあるが、何が一番イカれてるのかといえば、それは文章表現の巧みさ・・・本来ならば褒められるべき表現の上手さだが、本作はそれのせいで生理的苦痛や嫌悪感が増幅しているという厄介な存在となっているのだ。
しかし、ときおり見せる滑稽で笑える一面もあり、その辺は少しの安堵感を覚えてしまうのだ・・・キンカンとかパンツ被りとか(汗)。
ただ、最後の締めは割と無難に片付いてしまい、それまでの狂気性が薄れてしまったように思えたのはほっとしたというか、残念というか・・・。
コマンド選択による脱出場面を若干取り入れはいるが、昔ながらのコマンド総当りで先に進めてしまう?内容なので、さほど苦戦する要因ではない模様。
魅力ながらも深い影を強調したキャラ絵や、露骨なグロさではなく気持ち悪さを主体に置いたCG、それらを的確に盛り上げてくれるダークなBGMはセンス高し。
あと、おまけのようなサプライズが確認できなかったのは少々物足りない気もする。
とにかく、これ程狂気を具現化したノベルはそうお目にかかれないと思われるので、地獄の蓋を開けるような好奇心を持っているのならばプレイしてみては如何だろうか?・・・後悔しても知らないが。
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