キャラがとにかく多いのが特徴ですね
シリーズ初期のリファイン作品で、なんか変な学校に閉じ込められた状態からスタートします。よくわからない場所で何故か等身も変わっていたりとぶっ飛んでいますが、なんとか無事に脱出を目指しましょう。謎解き脱出ゲームですので、セーブは基本分けておくと良いですね!
グラフィックの作りが一番丁寧で、システム周りのデザインも独特なものが使われています。ここが凄く出来栄えがよく見栄えもよかったのは強みでしょう。キャラも可愛く立ち絵が増えるなどよかったですね。それぞれの性格がよく出ていて、それぞれの心境も、立ち絵一つ見るだけで、何となく分かるのも素晴らしい。稜さんあゆみさんが、特に印象に残りました。
※以下ネタバレ気味になります
メインは謎解きですが、それに伴う即死イベントがとにかく多いので、死に覚え系の作品でもあります。
謎解きも一見二見では分かりづらいですが、しっかりメモを取ったりじっくり考えていけば解ける系統ですので、理不尽なモノはないのがよいですね。
問題としては、取得したらその時点でどうあがいてもアウトなアイテムを、捨てたり戻したり出来ないのでセーブしてしまうと最初からやり直すハメになる、くらいでしょうか。
しかしこれも、そのアイテムだけ戻せたりすてられたりしたら、このアイテムはなにかあるぞと即座にプレイヤー側に判ってしまうため扱いが難しい。この辺りはセーブを分けて進めばよいだけなのですが、そこでセーブ回数が表示されているのが判断を鈍らせる感じに。セーブが多いと評価がマイナスになっちゃうかもしれない(それをプレイヤー側は知るすべがない)と考え、極力セーブしないという思考に結びついてしまう。
これら一つ一つは本当に些細な、問題にすらならない事象なのですが連鎖的に引っかかる要素になっている気がしました。
うちのこかわいい! という流れで、キャラを楽しむゲームといったのは前作と変わらずですので、難しいことを気にせず楽しむのが大事ですね! 展覧会を巡っているような感じで遊ぶのが良いでしょう。
しかしそのキャラの一人の大塚さんの扱いは今作でも酷く、どうも、弄り=楽しい的な嫌な感じを受けたまま終わってしまいましたので、そこだけは個人的に残念。普段からもそうですが、死の危険時にまで置き去りにしておいて全員であの態度はあまりにも…まぁ、そのあたりも女子高生の残酷さの表現といえばそうなのですが。
苦手なクラスメイトがいたり、溺愛する人がいたり無気力に陥ったり元気ガンガンイケイケごーごーなキャラもいたりと、わちゃわちゃしていてにぎやかな、お祭りのような作品です。ホラーなようなそうでないようなひと時を、一介の生徒として過ごせるかと思います。あの謎のオワタ鍵部屋だけ本当に謎でしたが、それもまた良し。
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