切ない……
細かいイベントが多くて、サクサク進め過ぎて結構探索しきれてない部分あるっぽかったんでやり直しました。単純にクリアするだけなら探索は必要ないのですが、探索して得られるアイテムから、世界観やキャラクターを情報から推察すると色々見えてくる構成が面白かったです。村長は探索するかしないかで全然印象変わってくるキャラだなと思いました。
安定のテンポの良さでサクサクと終わるのですが、しっかりと余韻の残る切ない綺麗なラストが印象的でした。暗い夜に輝く星みたいな、そういう温かさとほの暗さがある作品です。
ほっこりとする女の子の交流と、散りばめられたアイテムからの考察を楽しめる一作。
クリア時間 21分
人間から嫌われている魔女の10歳の少女リリスと、
お嬢様キョウカと師匠ルネの交流を描いた掌編ADV。
本作は表示されるクエストの指示に従って物語が進行する。
操作キャラのリリスは本編ではセリフのない主人公であり
主に彼女と話すお嬢様キョウカと師匠ルネのセリフを
読んでいくのがメインになる。
本作は2マップの探索ゲーではあり、メインストーリーを追うだけなら
探索は必須ではない。
探索して手に入るアイテムの説明文から
本作の世界観、キャラの心情などが想像できるようになっている。
探索してアイテムの説明文を読むことが、本作を深く楽しむうえで
非常に重要になってくる。
ルネのお茶目な一面などクスっと笑えるものもあれば、
村長の複雑な心情など、特にメインストーリーだけを追ってると
村長はただ嫌なキャラのようにしか見えないのだが、
村長の部屋に置かれていたアイテムの説明文をふまえると
また違う印象になってくる。
本作は直接、分かりやすくセリフに描写されるものよりも、
アイテムの説明文や、アイテムをどこで発見したかという場所から
状況を推定できるものが多い。
村長の部屋に置かれた4桁のダイヤル錠の箱があるのだが
この錠を開けて手に入るアイテム、説明文として書かれている情報は少ない。
ただし、この箱の横にあった鍵のついた引き出しに入っていたアイテムや、
ダイヤル錠の番号の意味あたりから、おそらく何なのかは分かるという、
ただセリフを読んでいくだけではなく、
プレイヤーが情報を整理し、考えることでより状況を理解できる。
このアイテムは何を意味しているのだろう?と考えるのが
フレーバーとして面白い一作である。
女の子のやり取りにほっこりしながら、
マップ内のアイテムを拾って、その意味を考えることで
物語にどういう背景があるのかを考えるのが楽しい、
設定考察の捗る一作。
散りばめられた情報から物語を想像するのが好きな人向け。
ひたむきな女の子とお姉さんぶりたいお嬢様の間に舞う小さな蝶の物語
ずっと夜のまま朝が来ない世界で生きる10歳くらいの女の子が、
お姉さんぶりたいお年頃のお嬢様や頼れる年上のお姉さんと
交流する短編アドベンチャーゲーム。
ADVなので探索要素はありますが、意地悪な仕掛けなどはなく、
健気で可愛らしい女の子同士の物語を楽しめました!
机や本棚、タンス、はたまた屋外にある物を色々と調べてみると
様々な反応があり、調べたりアイテム欄を見ていても飽きません。
特に、ルネさん宅を訪問中にある身体装備を付けて話しかけると
セリフが変わる演出は、芸が細かくて「いいな!」って思いました。
主人公のリリスちゃんは吹き出しの感情アイコンが出るだけで
基本的に喋らないものの、お嬢様のキョウカちゃんとの会話や
アイテムの説明文から優しくて観察力の豊かな性格が窺えます。
世界観や画面は少し暗めなのですが、幼馴染のキョウカちゃんや
何かと良くしてくれる年上の女性ルネさんとのやり取りが温かくて、
リリスちゃんが中心になって輝くオリオン座の三ツ星のようでした。
ラストシーン、良かったです。
すごく良かったです!
とても可愛らしい二人の物語で素敵でした!
魔女と夜の呪いと、不死の魔女もプレイしてみようと思います。
楽しみにしています!
シキルド
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