頭脳戦で悪者を吹っ飛ばす快作!
過去作は全部プレイしたものの、本作以降はプレイしていなかったので、今更ながらプレイさせていただきました。
直接的なネタバレは避けますが、どんな展開か~とかこんなキャラが出る~とかは書いてます。
前作までもおもしろかったですが、本作もおもしろいです。すばらしいです。
前までと違って、人が死んでスタートではなく、いじめを止めていくというのが本作の流れです。
殺人事件が起こらないなら緊張感が足りないかな……と思っていたらそんなことはなく、むしろ身近な生々しさを感じました。こういう描写が具体的で本当に上手いです。特にChapter1のアレ……
しかも、簡単に解決されないように手が込んでいます。これどうやってやり返すんだ?誰が犯人だ?と思う場面が何度もありました。
同時に、ここの解決方法わかったぞ!と自力で気づけた時は、裏束さんの作品への理解度を自覚し嬉しくなりました。
こんな複雑な事件を4つも挑戦できたことに幸せを感じます。解決した後の会話の爽快感も、たまりません!
キャラクターも完璧です。主要人物にはどれも役割が与えられています。1話限りのキャラもいますが、最後まで続投される者もいます。とある人物達が改心していく様子も丁寧で良かったです。
頭脳戦が繰り広げられるので、敵対する人物もとても魅力的です。ヴィランとしてですけど。
また、裏束さんの作品としては珍しいトンデモな価値観のキャラが、中盤に出てきて驚きです。
曲者の主人公なんですが、序盤のモノローグや立ち絵の表情で(うーん……微妙だなぁ)と思っていましたが、最後までプレイしてみると誰よりも人間らしく魅力的な人物でした。ラストの方は泣きそうになりました。
あとトオルが警官になってて嬉しかったです!
おまけシナリオにて、そんなキャラ達が高校生活を送っている様子を垣間見えて、とても良かったです。普通の生活を送れている瞬間があることが、彼らにとっての救いになると信じています。
ゲーム部分も丁度良い塩梅になってたと思います。主人公がある程度プレイヤーがすべきことを言ってくれるので、サクサク進みました。終盤は先を見通せず、全部説明してくれないところも自分で推理する楽しみがあってよかったです。
総じて、期待以上のクオリティでした! 推理モノ好きや頭脳戦好きの方にはプレイしていただきたい一作です!
この高校生達は、早く逮捕されるべきか社会に出て貢献すべきかの2つに分類される
マトモじゃない高校生達が集まった結果、イジメは序の口の犯罪だらけクソッタレなクラスが出来上がってしまったヤベェ高校。そこに転校してきたのは、報復のためならいかなる手段も犯罪も選ばないヤベェ主人公。(報復で多くの人の人生を狂わせた実績あり)
ロクでもない奴らが重なり合う事で、犯罪と報復に溢れた物語は動き出します。
このゲームを簡単に紹介するならば、テレビで放送できないタイプのスカッとジャパンです。
チャプター1では、イジメと言う名の犯罪を軽々とこなすクソガキが最初に出てきて、同級生をゴミのように扱い自殺に追い込もうとする不愉快なシーンを見せつけてくれるのですが、これは序の口です(笑)
この高校には、コイツら高校生じゃねえだろ!と言いたくなるような犯罪者が沢山います。なんなら教員もゴミだったりします。控えめに言って死刑になった方が良いレベルの奴らも居ます。もう絶望的ですね。
チャプター1は「イジメに報復する」というよくある題材が扱われていますが、このゲームはイジメはイジメでもかなりエゲツナイものが登場します。にも関わらず、チャプター2からはイジメが霞んで見えるようなもっとヤバい犯罪者が登場するため、昔の悪役が小物に見えてしまうような衝撃的なストーリーのバーゲンセールです。
かつてここまで「もうお前ら死んだ方が良いよ」と思えるぐらいの悪役が大量に登場する推理ゲームがあったでしょうか?
そんなヤバい奴らに対抗できるのは、ヤバい思想と思考が出来る主人公とその一味しか居ません。
主人公は、自分と仲間の命を狙う奴らに何が何でも報復します。敵(同級生)は強大ですが、それに対抗するための方法を考え、敵の弱点や犯罪計画を推理することで、華麗に反撃していきます。
敵の盗撮は当たり前、敵の犯罪をでっち上げたり、工〇新一レベルの推測力で真犯人の正体に迫ったりと、もうお前高校止めて警察か探偵にでもなってろと言いたくなるような主人公達の言動には、いつも楽しませてもらいました。
まぁ現実にこんな高校生はいないでしょうが、ゲームだからこそ壮大で爽快な推理が楽しいのです。
殴り飛ばしたくなるようなクズ共を、逆に追い詰めて人生終了させるシーンは、このゲームをプレイする中でも実に気持ちが良いでしょう。
また、このゲームの魅力的な点は、「加害者を被害者の入れ替わりが上手い」所でしょうか。
このゲームは全4チャプターに分かれていますが、各チャプター事に被害者や加害者がいます。しかし、チャプターが違えば元被害者と元加害者の立場は変わることもあるのです。かつては敵だった奴が、別のチャプターではひ弱で哀れな被害者になるのです。このゲームはその描き方が良く出来ており、かつては主人公の報復対象だった憎き敵に、感情移入をさせるのが上手いです。
勿論「逆」の展開もありますが…。被害者がいつまでも被害者とは限らない。
このゲームには、まぁ非常に過激なシーンが沢山ありますし、人によっては不愉快(というかこのゲームをプレイして一切不愉快な気分にならない人がいるのだろうか?)になるシーンもあるでしょう。
そんなダークな世界観で、犯人と命懸けの推理合戦を繰り広げる主人公の報復劇、興味のある方は是非とも楽しんでみてください。
救いの影のヒーロー
巻き込まれ体質の主人公が学校で次々と発生する事件を解決する作品です。
4章構成でどこからでも始められますが、サブストーリーを見たりできません。
シナリオを重視する場合は順番にみるといいです。
なお手がかりなどは同シナリオで完結するので、どのシナリオから始めても詰まることはありません。
面白かった!
CHAPTER 1~4まで全てクリアしました。
以下、少々ネタバレ含みます(黒幕に関するネタバレはありません)。
総合的には、ストーリーとキャラクターがとても魅力的なゲームでした。特に、相馬はCHAPTER 2では完璧に悪側の人間だったのに対し、それ以降は自分を省みて主人公に協力するなど人間らしいキャラでした。大勢の主要キャラが登場しているのにも関わらず、性格がかぶっているキャラクターが一人もいない上に、きちんと全員に見せ場を作っていることが本当にすごいと思います。また、ストーリーも無理のない程度にどんでん返しが何度もあり、いろいろな方向から楽しむことができました。このキャラとストーリーに関しては作者様の特徴が十分に出ており、それを味わうことがすごく楽しかったです。
また、視点が変わるときに文字が出るポップアップの背景(すみません正式名称わからないです)の色が変わるのも、「次は何が起こるんだろう」という気持ちになってわくわくしました。こういう細かな気配りがすごく心に刺さりました。
一方、個人的にひっかかったのはシステム面です。「思考する」の場合は総当たりで行けば最悪何とかなりますが、それ以外の場合(例:誰かを味方につけたいときにどんな話題を出すかなど)はゲームの続行にかかわる問題です。これをノーヒント/少ないヒント(例:主人公の「思考する」の中で出てきたヒント)で当てなければいけないというのはなかなかにストレスフルでした。特に、このゲームは謎解きゲームであり、登場人物の性格を分析し、その人がかけてほしい言葉を推測するゲームではないと自分は解釈しています。また、あくまでも登場人物の性格を設定したのは作者様であり、私たちが思っていた性格の持ち主ではない場合もあります。せめて1日目からではなく、その日の始めから選択できる/選択をミスしても長いシナリオがなくすぐにゲームオーバーになる、というシステムならより快適にゲームを遊ぶことができるのでは、と思いました。もしくは、誰かからその人物の性格に関するヒントをもう少しもらえるシステムにするという案も提案いたします。ストーリーとキャラクターが魅力的なゲームだったので、ノベルゲームでも楽しめたかもしれません。
批評が多くなってしまいましたが、このクオリティのゲームを無料で公開してくださってありがとうございます。とても楽しかったです。
ダークヒーロー的主人公
◯相反する2人のSHADOW
「チャプター3」の犯人は本当にまさか!?なキャラで、
このゲームの真の黒幕も意外で好きなキャラだったのでビックリしました!
クリア後のオマケシナリオ1では
「真の黒幕の学校生活」が人生を賭けた大勝負って感じが伝わってとても良かったです。
BGMが流れるところがとてもCOOLでカッコ良かったです!
2つ目のオマケでは1つ目のオマケが過去と考えると
相反して未来なのでみんなの明るい楽しい未来が覗けて嬉しかったです。
あと、間違っていたら大変申し訳なのですが
☆真の黒幕の電話の相手って「真・村雨」の「高島隼人」で、
作中に出てきた若い警官は「瀬﨑徹」ですよね・・? なんか「うおおおー!」ってなりましたw
チャプター1から常に疑心暗鬼で人間不信状態でしたが(笑)、本当に楽しかったです!
幸田のお嬢様言葉と乾のボケーっとした顔は笑いましたww
お世辞抜きで毎度本当に面白いゲームを制作してくださる裏束様ですが、
今回も素敵なゲームをありがとうございました!
次回作があれば楽しみにしております。
感想
ネタバレを含みます。
作者様の最新作であり、現在公開中の6作のフリーゲームの中で最も完成度の高い作品と呼べると思います。ストーリーに深みがあり、尚且つ無理のない難易度です。
作者様のゲームには、犯人が複数、黒幕が存在する、という二つの共通の特徴がありますが、今作はそれらが如実に表れていると思われます。そのため、謎が謎を呼ぶ展開となり、物語に厚みができています。私自身、それらの特徴を踏まえてゲームをプレイしましたが、最後に隠された黒幕を見抜くことはできませんでした。
また、目的を果たすためには、手段を選ばない冷酷とも呼べる性格を持ちながらも、その根底にはお人よしとも言えるような温かい性格を持つ主人公がとても魅力的です。特に、最後のあの決断は、性格の二面性を顕著に表していると考えられます。
驚異の難易度「7DAYS」 不良が捨て猫拾うアレ「真・村雨」 一番怖いのは人間「都市探求会」 手癖が悪くて「ヒトミサキ」 最強のふたり「神鏡」
過去作も今作も楽しかったです。次回作を期待しております。
とりまCHAPTER.1の感想
めっちゃ面白かった
明日にでも映画化するべき
ストーリーは現代物で扱いにくそうですが
自然な流れになってるかなと思います
キャラの立ち絵は手の置き方にキャラの性格が出る
って聞いた事ありますが、各キャラの特徴が出てます
学校を舞台にするゲーム全般の欠点として
教室の数などをリアルに再現すると実際は使わない
場所が多いのですが、基本的に入れません
シンプルな処置ですが余計な時間を掛けさせないので
無駄に歩き回るのは嫌なせっかちさんにはGoodです
メモ機能によって現在の状況を確認しつつ
次にやる事も分かりやすくなってます
実際にやる事はCHAPTER.1ではシンプルでしたが
メモを見て自分の頭で理解しながら進める事で
実際はそうではないけど能動的にやってる感が出ます
初心者向けのADVとしては上手い作りです
続きもゆっくり楽しもうかなと思います o(^▽^)o
控えめに言っても面白い!
全部通してクリアまで約4時間。
あらすじで紹介されているのでストーリーは割愛しますが、チャプター1の終わりの引きは完璧で、チャプター2は良い意味でぶっ飛んでるし、チャプター3はまさかの展開で、チャプター4はここまでするのかと全て驚かされました。
全てのチャプターが印象に残って先の展開がすぐに見たくなるものばかりでした。
探索モードは分かりやすいヒントが用意されていますし、調べるところもマークが出ているので無意味にグルグル歩く必要も無く非常にスムーズです。
相手の性格を読んで正解の選択肢を選ばないと即ゲームオーバーなんていう初見ではかなり難しいのもありましたが、セーブしてたらすぐにやり直せるのでまぁそこはご愛敬というやつでしょうか。
主人公のダークヒーロー的な悪者には容赦がなく、だからと言って悪人ではなくむしろお人好しの部類に入るような性格は非常に好感が持てました。
推理ものというと語弊があるかもしれませんがそういう要素もありますので、気になっている方は是非プレイをオススメします。
学校を舞台にした、イジメに対する報復・解決が見所の推理サスペンスADV
CHAPTER1~4まで、約5時間でクリアしました。
学園を舞台にした推理要素アリのサスペンスアドベンチャーです。
問題を解決しつつ、相手に報復していく展開は、非常に痛快で楽しめます。
シナリオも二転三転する内容で、とても面白かったです。
会話や文章のテンポが良く、どんどん読み進めてしまいます。
探索パートは、やるべきことがある程度はっきりしているので、順番にこなしていく達成感が得られます。
推理要素もありますが、程よい難易度で、最悪、総当たりでも何とかなります。
セーブやロードもしやすく、全体的にストレスフリーで遊びやすい作品です。
キャラクターの関係性が面白いしっかりとした推理ゲーム
はやく続きをプレイしたいけれど終わってほしくない、そんなおもいをかかえ続ける四ヶ月間でした。
最初から最後まで本当に面白かったです。
生贄選定試験編で好きなキャラクターが○○でかなりショックを受けたのですが、最後の最後にみたおまけで痙攣するほどわらって、このゲームに出会えたことへの感謝が尽きません。
登場人物全員が大好きなので、別のゲームでも登場してくれたらとても嬉しいです。
完走おつかれさまでした!
次回作もたのしみにしています!
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