どんな人間も正義と悪、二つの心を潜めている生物である、イベント戦闘を交えた長めの短編ストーリーって感じですな。
ゲーム内のファンタジー世界から神奈川県某所に飛ばされてしまった勇者と、そこで偶然に出合った少年との友好と触れ合い、そして、現実世界で起こるゲームのような悪との戦いを描いた一作といったところでしょうか。
一見コミカルもののように思えましたが、実際のところ、ちょっとした鬱な一時を見せるダークな趣旨が強く、特に中盤以降の悪ノリとも思える黒い展開は正直やり過ぎと思えたところも。
エンディングは割とさっぱりとしていて、わけありなキャラの存在が投げっぱなしだったのが少々不憫な気もしますた。 (死神やRPG世界のヒロイン達あたり)
クイズを交えた戦闘方式という変り種でありますが、ただクイズに正解すればいいだけではなく、従来のRPG戦闘のような戦略も必要というシステムがなかなか斬新でありますた。
全体的に戦闘難度は高めですが、ストーリー後半の敵は反則クラスの強さで、クイズに正解できても行動を誤ると死亡というシビアさ、特に8~9話の敵は数十回程戦い直すハメになりますた・・・でも、ラスボスが異様に弱かったのが謎でありますが。
何度も死亡するケースが頻発する内容だけに、再プレイのノベルパートスキップは非常に助かるところっす。
アイテムに限りがある上に入手し辛いのは厳しかったので、その辺はもうちょっと緩和して欲しかったです、はい。
プレイしていて思ったのですが、作者は何か神奈川県を中心とした日本全土に、よほど悪いイメージを背負っているのでしょうか?
まぁ、確かに様々な分野で過去に色々とやらかした事は表沙汰になってますが、フィクションの世界にここまでノンフィクションの出来事を赤裸々に表現するあたり、何か深い意図を感じずにはいられないといいますか・・・。
自分自身、ニュース等で公務員の失態情報は常時目を通しておりますが、まさかフリゲでそれを確認できるとは思わなかったっすね。
あと、詳細な言葉のTIPはなかなか勉強になりますが、バックログ中のTIPは見れない?ので、常にTIPが確認できるシステムが欲しいなぁ、とか。
ボリューム的にはそれ程の長くはないですが、上記の戦闘難度の高さの為、意外とプレイ時間は食うかもしれませぬ。 (ちなみに自分のプレイは2時間程)
ちょっとばかり過激描写が生々しいので注意が必要かも・・・少なくとも、ゲームは一時の幻想を堪能させてくれるもの、という考えを持つ人にはお勧めできないっすなNN。
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