しろちゃんがカッコよくて
ゲームをplayしました。愛莉ちゃんもモチロンカワイイ…!
何で今までプレイしなかったのか謎。
特にしろちゃんの表情グラを見るのが好き。
※ネタバレ有
序盤が明るく楽しい少女漫画風味に始まって(とてもすき)
最近のグラシアス作品と比べると明るい部類だとは思うんですけど
中盤から雲行きが怪しくなりましたね…。(特に家庭環境)
家庭環境という名と両親に振り回される子供のお話で
愛莉ちゃんのふるまいもしろちゃんの振る舞いも
己が居る環境を維持する為というか生きて行く為の
処世術だったのかなと思うと何だか辛いモンがありますね…。
「愛莉ちゃんのモノローグとかぶりっこ具合もかわいい」とか
最初思ってたんですが終盤に行くたびに
実はしんどいもの抱えてるんだな…みたいな。
選択肢も究極の二択という感じで。
BADENDから見たんですがこれは辛いし重い…。
好きな人が自殺って一生縛り付けられる呪いみたいな行為じゃないですか…。
ハッピーエンドも、ハッピーエンドなのはハッピーエンドなんですけど
よくよく考えるとビターエンドだよなあって。
彼らの苦しみが全て解決した訳でも無くて
生きてく限り、子供の限り、今までの悩みは横に転がって続いてくって所がリアルでした。
実際現実でも、そうだもんね…。問題ってなかなか解決しないけど
それでも日々は続いて行く訳で…。
もう一度言うとしろちゃんのグラフィックがとても格好いいです。
ほんのりと薄暗闇も感じさせるほのぼの作品です。楽しかったです。
かわいいんだけど……
※ネタバレ
愛莉ちゃんの語りがふわふわとした女の子っぽくて可愛い。とか言ってられねえ話にはなっていくんですが。ここ最近のグラシアスゲーではまだ明るい方(当社比)ではある?かなあ……。でも史郎君が噛み合わない愛莉ちゃんを最初から満更でもないんだろうなって感じに可愛がっている様子がほのぼのとします。
今作も選択肢をここで出すか!って感じで酷い、酷いわ……! バッドエンドで初めて見れる愛莉ちゃんの格好や一面がカッコイイと思うと同時に悲しい。愛莉ちゃん、バッドで別の一面見せたりどうしてそんな子なのかってのが語られる前からなんか思ったほどアホっぽくなくて人の話きかないのもわざとかな?って思ってたけどやっぱりそうだったんだなって。かわいいなって思った語りも今となっては悲しい。
HAPPYENDでもすべてがスッキリ終わるわけでもなくて……他の作品との当社比で優しさや癒しはあるけどやるせない切なさの味わいもある作品でした。
悲しいからこそ笑うのだ。
ネタバレを含みます
今まで粒豆さんの作品で女装男子が出て来るのは珍しい事で無く、寧ろ出て来て当然! みたいな所が有りましたが、今回の彼、愛莉ちゃんはちょっと事情が違います。だからこその、最後の一人称の変化が……辛い……。今回の作品だと、やる事なす事全てにきちんと理由が有って、其れが全部納得のいく物で、いや、毎回粒豆さんの作品に出て来る人物達の心理や行動原理ってきっちりかっちり納得がいく物なんですけど、今回は特に其れがストレートに伝わって来たな、と……!
こう、普通なら引っ掛かってしまう部分をコメディっぽく茶化して、誤魔化して、其のまま流してしまう部分を、きちんと伏線として消化する技術? シナリオ力? が凄いんですよね……それこそ、普段の愛利ちゃんの言動や行動で、真意を誤魔化す手腕の様に……。本当は良い人なんだけど、しろちゃんに友達が居ないっていう理由もきちんと作中で納得出来る形で示されているし、何より愛莉ちゃんがしろちゃんに構う理由も「同じ物を抱えていたから」って理由で腑に落ちるんですよ。何でこんな引っ掛かりなく、シナリオを組み立てられるんだ……!!??
バットエンド、引き止められないのは、自分も同じ様に考えてしまうから…分かる。無責任に「生きていれば良い事が有るよ」なんて、一度でも死を考えた事が有るなら、言えないよなって思います。他人の人生を保障なんて出来ない。だからこそ、愛莉ちゃんは愛情を持って引き止めなかった……辛い。其の後の口調が男になるのが、また辛い。
ハッピーエンドでも、お互いの問題は一切合財解決しないんですが、其れでもしろちゃんは生きてくれるっていう、ほんの一匙の救いが有って、其れはただの一時的な誤魔化しでしかないかも知れないけれど、だからこそお互いがお互いに居てくれるだけでまだ、何とか、其れだけで感が有ってね……。一時凌ぎでも、せめて夏休みまでは……! 其れから先も何とか遊ぶ予定を立てて、引き伸ばして欲しい……! いいんだよ誤魔化しでも何でも! 結局最後は死んじまうんだから! 辛い事は見ない振りしちまえばさ! 良いんだよ……!
切ない……!
どう見ても女にしか見えない子が、不良の子を心配して明るく陽気に接していくお話。
タイトルから不穏な予感はしていましたが、今回は序盤日常パートも明るく、コメディらしさもありました。次第に心を開き、打ち解けていく2人が愛おしい。
そして2人は環境や表現の仕方は全く違えど、ちょっと似たような闇を抱えています。女装と明るく振る舞う理由もはっきりしますし。不良君がなぜ不良してるのかも意味がある。
終盤闇が爆発しますね。不良君の悲しみが暴発。
今回は無事にBADENDから回収。虚しい。でもただ虚しいだけのエンドではなく、女の子として振る舞う彼の、男らしい一面が見れます。貴重。
そしてTRUEEND。そっか……これでよかったんだね……夏休み遊びに行こうね……!
確かに感動したし、プレイ中プレイ後は泣きそうな気持ちでいっぱいになったのですが、
しばらく経って冷静に考えてみると、どちらのエンディングも残酷なものなのでは?と思えてきます。
死んで幸福か? 生きて幸福か?
これまでの生活をやめるか? このまま続けるか?
感動するし、コメディ要素や日常パートは本当に楽しかったのですが、冷静に考えると、闇の深い作品です。
どっちのエンドが正しいとか言えない。
面白かったです!
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