若干ネタバレあり。
よかった点
・キャラデザインが可愛らしい
・携帯用灰皿が役に立つなど、伏線がしっかりしている
気になった点
・ストーリーと絵柄が合っていない
・1人称と3人称が入り混じっているうえ、視点がちょくちょく入れ替わるので分かりにくい
・回想シーンで赤字と青字になるが、読みにくい
・敵地を堂々と徘徊するなど、緊迫感のないシーンが時折ある
・5章の前の楓の回想は要らない気がする
・主人公が他人の夢を見る能力の必要性が分からない
・主人公とヒロインの両方に隠された過去があるので、どちらがメインなのか分からない
・選択肢がいくつか用意されているが、大きくストーリーが変わるわけではない
一人の少女との出会い、それが平凡崩壊への幕開け、リメイク中編ストーリーって感じやね。
とりあえず、原作#{139}はすでにプレイ済みなので、本作の新要素二つと手短に感想とか。
【イベントCG】
原作は完全に文章中心で進んでいくタイプのノベル、キャラ絵の類は一切存在しなかったわけですが、本作には幾らか追加されています。
しかし、さほどビジュアルを重視してるという程ではなく、小説でいうところの挿絵程度の数であり、文章中心なのは本作でも同様であります。
イベントCG自体は美麗でありますが、その絵柄が少女漫画的な萌え系なのは、本作のハードボイルドな雰囲気とは若干違和感を覚えてしまうかな。 (少女キャラの目がでかい、等)
本作から始めればあまり違和感はないかもしれませんが、原作プレイによる脳内イメージ再生という先入観がある自分には、ちょっとばかり受け付けられない気がしますね、申し訳ありませんが。
【選択肢】
原作は選択肢無しの完全一本道展開ですが、本作に追加された新要素の一つであります。
当然の事ながら、選択肢によって展開や結末が変わるようになっていますが、そのバリエーションはあまり多くなく、気持ち程度の変化といったところでしょうか。
どのエンディングを迎えても、そこまで差異がないので、あまり極端な結末の数々は望まない方がいいかもしれません。
実は原作は自分のプレイした初の短編クラス以外のフリゲノベルで、色々と思い入れがあったわけでして・・・。
完成度の高い本格サスペンスドラマな一作ではありますが、その舞台はそれ大きい訳ではなく、話も意外と大規模にならずに収まる、いわゆるB級大作・・・今プレイするとそんな印象がありますね。
それ故に、親しみやすさ、分かりやすさ、といった部分が、自分の相性とマッチしたのかもしれません。
原作と本作の基本的な内容はほぼ同様なので、プレイしていない人は好みで選ぶのが吉でしょうし、両方ともプレイして違いを探すといった楽しみ方もありではなかろうか。
「The Dream that has been stucked in the crossfade -renewal-」
時間が過ぎようとも、この魅力が色褪せる事はないだろう・・・。
良作です。
文章も読みやすいですし、ストーリーも奥行きがあります。
丁寧に作り込まれています…ただし、途中までは。
途中までは、非常によく楽しめます。
しかし、終盤、あまりに簡単に話が進みすぎ、あっさりと終わりすぎでした。
いったいここまでの苦労は何だったんだ、というくらい、簡単に問題が解決します。
伏線っぽいところが伏線で終わったり、全体的に「最後に力尽きたな」、という感じがあります。
そこまでは非常に作り込まれた話なので、一応やってみる価値はあると思います。
作者さんには、ぜひ最後まできっちり完成させられることを期待します。
けっこう、好評な意見が多いようですが、自分には合わなかったようです。
と、のっけから批判的な意見ですが感想です。
■デザイン関係
ストーリーと背景&立ち絵が合っていない、と感じました。
シリアスなストーリーなのに、街中の背景なんてギャルゲーのように見えます。。
つまり、凄く日常的な背景を使用している割には、物語では銃撃戦があったり、と
もっとダークな背景(本物の背景を加工するとか)を使用しても良いと思いました。
立ち絵もかなり上手いのですが…正直、これはギャルゲーに使用すべき絵ではないでしょうか∀;
音楽はなかなか場面に合っていたと思います。
■ストーリー
文章力はかなり上手いですね、戦いの描写でも自然に想像できました。
ただ、デザイン面でもそうですが、ストーリーも「何かがおかしい」気がして
物語にどうも入り込めませんでした。
ヒロインが主人公の部屋で目覚めた後、普通ならもっと驚いたりするのでは?
何故、いきなり和んで知らない男と普通の会話が出来るのか理解できません。
「楓との生活が気に入ってる」とか言ってた主人公ですが、
ヒロインと会ってまだ2日も経っていないのでは…それが生活なのか?(苦笑)
敵に捕まったヒロインは案外すんなりと脱出してるし。。
ツッコミを入れていったらキリが無いのでこの辺で。
(てか、多すぎて忘れた)
何にせよ、そういった部分が多々あったのが残念ですね。
ようは、登場人物の行動がどうも作者さんの都合良く動いてる気がして凄く違和感を感じました。
テーマは壮大ですが、いまいち消化不足&派手さに欠けた。
■最後に
自分の中では首を捻るばかりなのですが、立ち絵や音楽、文章力は確かに上手です。
(場面に合ってるか合ってないかは別として)
良く練られた作品なのは分かりますし、物語もしっかりしてます。
だが、自分の中では合わなかった…いや、ちょっとこの感情は言葉では表しにくいです。
と、中途半端な感想になってしまい「なんだかなぁ」と言う感じで感想を終わりたいと思います。
ありがとうございましたm(_)m
無料の域では稀な作品ですよね。この作品の素晴らしさは他のプレイヤーの感想の通りです。
惜しかった部分について。
まずはやはりノベルの命「伏線の貼り方」です。
話の進行ペースに合わせて物語の深層部分を明かしていく…とまでは良かったのですが、他の感想にあった通り「夢」だけで解決したのが惜しかったと思います。
「夢」だけにするのなら、せめてその夢を見ることになるきっかけがあれば良かったかな、と思います。
それより自分が一番惜しいと思ったのはエンディングです。
全てが終わった後にこそもっともっと泣けたらなぁ、というところでスタッフロールが来てしまったので。
少しエピローグに偏ったように感じました。
本当に良い作品なだけに惜しく感じてしまったというか…。
長い上に指摘ばかりで失礼しました。
これからも良い作品を期待しています。
これだけの軽さなのに中身は大ボリュームでびっくりしました。
また、プレイしていくうちに自然と感情移入してきている自分にもびっくりしました。
そして何よりEVグラフィックの美麗さ、BGMの完成度の高さ。
この二点がとても本編の臨場感を出していると思います。
金髪くん(笑)との戦いの場面は効果音を多用していてこれまたとても臨場感が伝わってきてハラハラ・ドキドキ致しました。
また、この最大の背景でもある「命」。
改めて命ってなんだろう?と考えさせられる作品でした。
本当にこの作品は一言で表しきれない素晴らしさに満ち溢れていると思います。
長くなって申し訳ありませんでした。
- 1
- 2
あなたにオススメのゲーム
フリーゲームイベント開催中!
サポーターのオススメゲーム
-
恋愛のすゝめ
薔薇園で紅茶とビスケットと絵本を/ぺてぃ
私、お札に恋をしました
-
虚白ノ夢
カナヲ
過去を探す探索ホラーADV【2016年3月30日小説発売】
-
エインルート
箱庭のイデア
ドット絵で描かれた風景の中を散歩するADV
-
Musium
白楽
美術館を探索し、謎の人物から要求されたものを見つけよう
-
或る街での冒険
HodoThePumpkin
中世ヨーロッパ風の世界を舞台にしたファンタジーRPGです。
-
【DL版】怪異ホラーミステリー「星影の館殺人事件」
法螺会
1935年の洋館を舞台に織り成す、レトロな雰囲気の怪異ホラーミステリーアドベンチャー