ポロリはないけど、バラバラはあるよ
(※Ver.0.6.0でプレイ 3章冒頭までのネタバレちょろりと含みます)
独特な戦闘システムながら、RPGとして遊びやすい作りとなっています。
よく知られているじゃんけんのルールに則っているため、すぐさま流れを理解できますし
ステータスの値が小さいためダメージを予測しやすく、戦略を立てやすいです。
攻撃以外のコマンドにも、ちょっとした工夫があるところがよかったです。
逃げるコマンドは失敗してもターン経過せず、そのターン中に逃げるを選べなくなるだけで
攻撃や待機などは選べるため、こちらが一方的に攻撃を受けることなく済む点が親切です。
待機コマンドは相手の手札を絞るほかにこちらの防御力も上がるため
1ダメージの連続攻撃をしてくる敵に対してはノーダメージとなり、極めて役に立ちます。
このような防御系コマンドにも明確な利点があるところが好きです。
敵キャラにも個別の攻撃モーションやダメージを受けるリアクションがあって
戦闘中の動きが楽しいですし、グーならパンチ攻撃、パーなら張り手攻撃といった
敵の行動がじゃんけんの手と結びついているところも面白かったです。
そのほか木の敵の上位種について、これは確かに上位種だなと思わせられるような
シンプルな造形をしている点が個人的にツボでした。
戦闘以外についても、RPGの皮をかぶった闇鍋ゲーと称する通り
章ごとに起こるイベントに対して、さまざまなジャンルのゲームで解決することになり
同時に個性豊かなキャラクターも登場し、飽きさせない展開となっています。
しかし戦闘と並行して事件解決などを行うといったことはなく
RPGと他ジャンルのパートがきちんと分けられており、一方に集中して楽しめる。
そういうところが遊びやすいと感じました。
急に本格的なホラー探索ゲームが始まったときは面食らいましたが
特に苦手な追いかけられる系のホラーでも、つかまってもゲームオーバーにはならず
戦闘から逃げればOKというところがありがたく思いました。
そんな風に要所要所ではRPGであることを活かしている点もよかったです。
ゲームがフリーズする可能性のあるバグについて
Ver.0.6.0で発見したものを、以下4点報告します。
●最初の真偽テスト(つまみ食い)において、2個目の命題の真偽を終えたあたりから
真偽テスト中でもXキーでメニューが開けるようになってしまいます。
また、メニューを開いたタイミングによってはエラーが起きます。
●森の古城の入り口から右に2回進んだ、橋をくぐって縦方向に長くすっ飛ぶエリアの
階段手前(右の塀の上に青宝箱が見えるところ)の緑クリスタルを左右から調べると
地形を突き抜けて画面端まで飛ばされてフリーズ状態になります。
●迷いの森の入り口の十字路から左・上・左と進んだところの緑クリスタルを
上から調べると画面端まで飛ばされてフリーズ状態になります。
●「ふふふういん」のスキルがうまく機能しておらず
敵に封印ではなく攻撃アップや防御アップのアイコンがついてしまいます。
また、オオカミやピクシーなどに対して発動するとエラーが起きます。
このゲームの一番の魅力的なところは、丁寧な演出に裏打ちされた
キャラたちの生き生きしたやり取りと、そんな人々に振り回される主人公のノーラです。
ネガティブ魔女のノーラは、立ち姿からしてへにょっとしているところがかわいらしく
積極的に冒険したいわけでもない、ラクに課題を終わらせたい姿勢に共感しました。
ときにはヤバい女に目をつけられ、命を狙われることもありますが
ぶっちゃけ相棒のフロトリーチェ含めて、仲間にヤバい女しかいないような気も……
はたして完成版ではどのような災難が待ち受けるのか、ノーラの運命やいかに!
バグを見つけました
魔法屋でまほう強化するときに、所持金が足りなくてもまほう強化ができ、所持金は0Gになります。それはそうと、続き待ってます。
独特で楽しい戦闘システム
とても面白かったです!ジャンケンを用いた戦闘は奥が深く、敵によって技の構成を変えながら進めていく楽しさがありました。道中には戦闘の他にミニゲームも存在し、様々なジャンルのゲームを遊んでいるような感覚で終始ワクワクしながらプレイしました。
また、可愛らしく個性的なキャラクターによる掛け合いもテンポが良く、時々クスッとなるようなネタもあり全体的にストーリーの構成が丁寧なように感じられました。
ゲームの完成を楽しみにしております!
ワクワクの詰まったおもちゃ箱
一風変わったRPGで、一番の特徴は何と言ってもジャンケンをベースにした戦闘です。
敵とグーチョキパーの手札を用いてジャンケンをし、その結果で行動をするというものです。手札ごとに技を設定でき、敵の手札、それに伴う行動も種類やステージによって変わるので、どの札にどの技を設定するかなど戦略的要素がありザコ戦でも作業感を感じさせません。
全体的にストーリーの流れがギャグコメディ調であり、個人的に大好物なのでセリフだけでもとても楽しめました。キャラクターも一癖も二癖もあってとても個性的。さらにその辺の町人も濃く面白いキャラが多くて大満足。なのでサブクエストも気付いたら完遂しておりました。
また充実のミニゲーム、スリルを感じさせる展開、レベルアップ時の習得能力を選択できる簡単な育成要素、ポップなインターフェースなど、これでもかと様々な楽しい要素を良い具合に詰め合わせた、まるでおもちゃ箱のようなゲームでした。
プロローグ・一章は丸々楽しめるので、体験版ですがボリュームが中々あり、さらに2章の冒頭も先が気になるような展開でしたので完成がとても楽しみです。
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