誰もかれもが理解者を求めて、孤独な現代の人間関係に悩む一作。
Ver1.01
クリア時間 4時間4分 (ED4→ED3→ED2→ED1)
学園祭の実行委員の副リーダーになって演劇をしようとする国嶋、
国嶋の友達で、友達を作ろうとゲーム研究部に入部した円城寺、
昼は派遣社員として働き、夜はゲーム制作者として活動する北上、
1つの街の中で暮らす3人の視点で、学園祭までの7日間を描いたADV。
本作は3人の視点でそれぞれの物語を読み進めていくゲームである。
国嶋と円城寺が学生の視点で、北上が社会人の視点での物語になる。
国嶋シナリオの1日目を読んだあとに、円城寺、北上のシナリオが
読めるようになり、北上シナリオは6日目昼まで縦断的に読み進めることができ、
円城寺、国嶋シナリオは相互に関わりが強いので、両方のシナリオをある日時まで
読んで、続きが両ルートに出現するといった構成になっている。
そのため、ある程度、シナリオを読む順番に本作は自由度があり、
北上シナリオを先に読んだり、円城寺、国嶋シナリオを先に読んだり、
あるいは、3人のシナリオを横断的に読むことができ、
伏線や伏せられている要素がいくつかあるため、
どういう順番でシナリオを読んだかでシナリオに関する印象が変わる。
自分の場合は、北上シナリオを全て読んでから、ほかを読む進め方をしたので
美崎さんの企てが北上シナリオで明かされるため、
国嶋シナリオを読んでいるときに彼女の発言の意図、結果が予め分かっている、
北上シナリオでのネット上の登場人物が、他シナリオの現実世界のこの人物じゃないかと
予想して楽しめる、
北上シナリオで病んでいく後輩ちゃんのネットの姿が分かるため、
他シナリオで出てきたときの病む前の彼女や元気づけられる彼女が想像できる、
あたりがこの進め方をして面白いと思えた部分だった。
同時並行して物語が進むザッピングものの魅力も生かしながら、
ネットとリアルで別の姿を持っていることを利用した
この人物が誰なのかを伏せる"仮面”も活用されているように思う。
6日目の途中からは全ルートを読まないと進めなくなり
ここからは円城寺→国嶋→北上と読める順番は固定される。
また、本作には国嶋シナリオに2つ、北上シナリオに1つ選択肢があるが
ここを間違えるとシナリオは途中でバッドエンドを迎えてしまう。
選択肢のあるシナリオをもう一度見て、選択肢を切り替えることはできるため、
うっかり間違えてもやり直ししやすく、正規ルートに一度進んでも
バッドエンドも回収しやすいようになっている。
各シナリオの概略と
シナリオ上のメインヒロインと思った人物を述べる。
国嶋シナリオ、国嶋ダイゴは美崎ハルの任命で文化祭の実行委員になり、
美崎さんの提案により、クラスで浮いている倉田ヒカリと仲良くしようとする。
メインヒロインは倉田ヒカリ。
円城寺シナリオ、円城寺トモキは国嶋ダイゴと友だちがいるものの、
ほかに友だちが欲しいと悩む、そこで北上先生に相談したところ、
藤宮ナナが部長を務めるゲーム研究部に入ることになった。
メインヒロインは藤宮ナナ。
北上シナリオ、派遣されて働く北上ハジメの派遣先は
暴言飛び交う、人間関係が異常な職場だった。
その職場に同じく派遣された後輩ちゃんはミスが絶えず、
彼女は日に日に仕事を辞めたいという気持ちを募らせていく。
昼は美崎ハルの働く喫茶店に通いながら、夜はフリゲ作者として
様々なネット上のやり取りを行う。
メインヒロインは後輩ちゃん。
7日目文化祭シナリオ、各シナリオのキャラクターが文化祭に集結、
社会人組が見ている中、演劇がはじまるが……。
メインヒロインは美崎ハル。
様々な話題が詰め込まれている本作ではあるが
大きなテーマは「仲良くなること、仲良くすることの難しさ」
になると思う。
円城寺の悩みというのはそもそもどう仲良くなっていいか分からないという
スタート地点が分からない悩みであり、
藤宮は男子と仲良くなると男子から告白され恋愛関係になってしまう、
異性間の友情が成立しないことにうんざりしている。
国嶋は誰かと仲良くなることで、ほかの誰かから警告され、
美崎は勉強会が雑談勢で成立しなくなることに加え
その勉強会(と国嶋との間)の人間関係の維持のために
あることに加担する。
北上はリアルでは暴言ばかりの職場の先輩にイライラを募らせ、
ネットではゲーム制作者同士の人間関係の希薄さに孤独を感じる。
このように人間関係の構築、維持、質の3点に集約される話が多かったように思う。
人間関係の質というのも重要なポイントで
関係の薄さというのもあるのだけど、合わない相手や環境と関わり続けることで
自分を偽り続けることになり、いずれは壊れてしまう。
本作はその点で「ガマン」の物語でもある。
これは藤宮ナナのバイト中の自分と学校の自分から示唆されるのは
「人は周りの環境から相対的に変化するもの」であって
その周りの環境で自分や他人を歪められないように立ち向かっていったのが
国嶋や北上であり、文化祭の結末にも通じるし
美崎と北上のやり取りでお互いの愚痴が実質的には似た要素を持っているあたり
子どもでも大人でも共通した問題なのだとも思う。
そして、合う相手、環境を見つけるのもまた難しいというのが
後輩ちゃんの「人に心を読まれたい」というセリフに表れているようにも思う。
(あれは分かってくれる相手の方から来てほしい=自分からは探す気力がない)
この合う相手というのは、突き詰めると
「自分のことを理解してくれる相手が欲しい」ということで
本作のメインキャラの大半が求めていることである。
「仲良くすること、仲良くなること」の到達点がここなのだ。
だからこそ、人間関係の質も重要なポイントになる。
本作は各シナリオにゲーム制作者、実況者という創作者が一人ずつ出てくる。
(実況者はゲームに自分の音声を載せて動画を作る二次創作者
と解することもできるので含めている)
創作というのは「自分」がよく表れやすいものなのだが
創作をしていないと理解されない苦しみが話題にあがる。
本作のバッドエンドはこの各シナリオに出てきた創作者が
いずれも心に深い傷を負って筆を折ってしまう点で実は共通している。
そのきっかけとなる出来事は些細なことで、
ここまでの大事になるとは選んでみるまで分からないだろう。
このゲームに表現される、ネット社会の現代というのは
その点で非常にシビアなものである。
バッドエンド3つは「人を助けたり頼ったりする難しさ」があるように思う。
円城寺バッドは重大な事態になってしまったある人物のために
周りの人たちは手を差し伸べようとするものの、当人は絶望しきっていて
どうすることもできないというもので、
重大な事態に巻き込まれた人物の周りにいる他人は
話を聞いて理解してもらうしかできず、その点無力なのかもしれない。
だからといって、その他人を頼らずに何とかしようとしてしまうと
たどり着いてしまうのが北上バッドであり、
また、秘密を共有して頼りにすべきでない人物を頼りにしてしまった結果
重大な事態に発展するのが国嶋バッドなのだ。
各キャラについて。
(※ネタバレ度が高いので大半割愛するが、
円城寺トモキのみ、核心にあまり触れず、
本作の面白さを表現するのに必要と判断したため、記述する)
円城寺トモキ、本作屈指のコメディリリーフ。
序盤から国嶋とのやりとりが男子学生のノリでひたすら楽しいのに加え
国嶋に限らず、藤宮さんや姉と組んだ時も彼と関わっているキャラが
活き活きと彼をいじってるような気がする。
ゲーム研究部に入部した時の彼は必見。
主人公らしい活躍はほぼないものの、彼と組んだキャラを最高に
引き立たせ、プレイヤーには常に笑いを提供してくれる
ムードメーカー、というよりはネタ要員としては最高の働きをするのが
本当に魅力的なキャラだと思う。
全体的に暗い本作において
(プレイヤーにも登場人物にも)オアシスのような存在。
学生も社会人も人間関係をはじめとしたいろんなことに悩んでいる
現代の孤独を描いた一作。
今の状況に行き詰まりを感じたり、人間関係の薄さに悩んだり、
自分の理解してもらえなさを感じたりしている人には
共感できる一作になりうるだろう。
それぞれの"雨"と"虹"の物語※後半ネタバレを含みます
三人の主人公の視点を切り替えつつ読み進めていくアドベンチャーです。
それぞれが抱える悩み、将来のこと、過去のこと、仕事のこと、創作のことなど様々で共感でき、こういう考えもあるんだなと感心させられました。
まさしく"人を変えるのは人なんだ"という作品です。
キャラクターもみんな個性的でとても素敵な物語なので、おすすめです。ぜひともプレイしてみてください。
普通に進めればEND1に辿り着くと思います。
他のENDも見たい場合は選択肢のある箇所に戻ることもできます。
※ここからネタバレになります。↓
私が一番気になったのが美崎ハルちゃんです。
序盤はやりたくないことも進んでやるというお人好しキャラが前面に出ますが、実は自分で自分を知らないうちに傷付けてしまっている子です。
それでも好きな人がいたから、なんとか"自分"でいられた。(とはいえ、好きな人以外は全く興味ないという欠点もありますが…。恐らく自分を救ってくれた時から依存?してるのかな?と思いました)
しかし、好きな人を取られると思った彼女は、あるキャラを傷付けてしまいます。後に反省するのですが、こんな彼女の行動で好き嫌い別れそう。
それからの彼女の変化がとても印象的で、気が付けば一番応援してあげたいキャラクターになっていました。
がんばれ、ハルちゃん!幸せになってくれ!
次点推しは倉田ヒカリちゃんです。
強く変わっていくヒカリちゃんはかっこよくて可愛い!
現代社会の闇に触れた作品
内容について一部触れています。
今までの作者さんの作品と違い、割と暗い話も入ってはいますが、ストーリーは共感してしまいました。
3人の視点をある区切りごとに見ていくスタイルをとっている本作品、
ゲーム自体は話を読み進めていくだけであり、それ故に登場人物やストーリーに集中することができました。
また、視点の区切り方が上手く、次が気になってしまい、結局エンディングまで一気に進めてしまいました。
社会人生活の視点では、長時間労働等、いわゆるブラック企業問題がメインに取り上げられており、
根性論を振りかざす会社の同僚、現場の実態を知らない(知ろうとしない?)上司など、
読んだ後はビールを飲まねばやってられない!という気持ちにさせられるほど丁寧に描かれていました。
学生生活の視点ではいじめやインターネットに関する問題が描かれており、
特にインターネットについては情報の取り扱いの重要さについて痛感させられました。
情報の発信/受信について、相手を配慮しつつ自身を守る情報リテラシーの重要さを改めて認識させて頂きました。
エンディングについては4つのうち、3つ見ることができました。
その内2つのエンディングは後味が悪い、しかしながらさもありなんというエンディングであり、
現代社会の闇を認識させられました。
(おそらくグッドと思われる)エンディングについては彼/彼女らの今後について、
プレイヤーの想像力を掻き立たせる見事な終わり方だと思いました。
現代の人間像を色濃く描いた神作
4エンド回収出来ましたので、レビューさせて頂きます。
クリア時間は概ね2時間半程でした。
学園祭を目前に控えた学生達+職場での悩みを抱える社会人達の物語ですが
単に一つの終着点を進めるだけのノベルゲームではなく
登場キャラそれぞれの視点から、様々な人間模様が描かれる作りは
さながら一つのドラマを観ているかのようで、流石マグマ様と思わせて頂ける内容でした。
End内容もEnd1を除いては、まるで現代での実生活でもありがちな疑問に負けたような結末で
凄く共感できました。
主要学生メンバー達はSNSではネットスラングを使ってやりとりしたりネトゲをしたり
社会人メンバーは、上司とぶつかったり部下を励ましたり等
序盤から日常風景も凄く丁寧に描写されていると感じました。
その全てが各Endへの伏線として実に上手く結ばれていたのにも感服でした。
ゲーム製作者としての立ち位置から語られる会話もありますが
現代のネット社会が舞台なのもあり
前作Hope Colorとは少し違った観点からの印象があって凄くよかったです。
プレイ当初は美崎さんかわいいなーと思いましたが
プレイを進めて行く内にキャラの見方が変わっていきました。
前作同様、キャラの掘り下げや個性付けもただただお見事と言うしかなかったです。
以下、各Endについてのネタバレになります。
推しの倉田さんが無念の自殺という、直接的に一番重いEnd。
これは最初に倉田さんとの約束をしっかり覚えていれば
初見でこのEndになる事はないですが、忘れているとこちらに。
現代の教育現場の実態とその後の教職員の対応が生々しく描かれていたと思いました。
身バレで住みを特定され、炎上に追い込まれた人気実況主を
守り切れなかった円城寺くんEnd
個人的には人一人が失われた上記のEndよりも、内容的には一番闇が深いと感じました。
SNSでも動いている我々ならば、誰しも可能性のある個人情報の守秘。
些細な部分からでもこうなる危険があるということを改めて実感させられました。
円城寺さんを守り切れなかった北上さんEndもまた
36協定無視や劣悪な人間環境で働く現代ではありがちな光景であり
共感できる部分が多々ありました。
ですが大体はこのEndに似た結末を辿るのが現実だと思うと悔しいなと思ったりも…。
演劇を無事終えたTure Endでは、各キャラそれぞれがしっかり成長出来ていたなと感じました。
中盤以降から倉田さんいいなーでしたが、終盤ではもう完全に倉田さん推しを確信するくらいに
倉田さんVS美崎さんとのやりとりや駆け引きが最高でした。
劇が止まり、アドリブで頑張る美崎さんを救おう・ちゃんと友達になるため
歩み寄ろうと髪を上げた倉田さんが現れたシーンは、自然と涙腺が緩みました。
全て見終わった後で、今一度タイトル画面のキャラ達を見ました。
また涙腺が緩みました。
End1までの内容が本当に重く、苦しいモノだっただけに
製作中の気苦労も相当なモノであったとは思いますが
お陰様で素晴らしいノベルゲームを楽しませて頂きました。
本当に、製作お疲れ様でした。
素敵な作品を、ありがとうございました!
想いがこもった作品
複数のキャラクターが複数のテーマについて語っているけど
異なる価値観から述べているというよりは
全部合わせて、作者の人生観が述べられているのかなと思いました
他人を愛するということ、ゲーム制作、仕事
概ねテンポよく、区切りも良く進んでいくのですが
時として凄く会話文が長い場面があって
想いが出てるなあと読み込んでいました
物語って自分の意思表現の一つですからね
その作品から、人の「想い」、表現したい考えが伝わってくると
自分も読みながら、自分の経験などと照らし合わせて色々と思いを巡らせることになります
そういう時間って気持ち良いですね
作者が心を削って作ったゲームだと思います
オススメ
以下、プレイしながら思ったことを少し開示してみます
内容に触れるので、未プレイの人はご注意
・彼らのその後について
直感ですけど、彼は「桜庭」とくっつきますね
彼なしではやっていけない度合いが強い、弱者だからです
彼も彼女も、個として確立されている分、それだけの強い思いを他人には抱かないんじゃないかな?
・フリゲーについて
フリゲー作者らしい思いが、割とディープに語られていました
自分も結構プレイしていますし、クリアした作品はほぼ全部レビューを書いています
レビューを書くことで委縮したり傷つく作者もいるかもしれませんが
せめて、真面目にプレイした結果の誠実な言葉になっていたらと思ってますね
本作について言えば、作者が想いを開示しているのだから、自分も生じた想いを示すのが誠実さになるかなと思い
こういうレビューを書くことにしました
・仕事について
労働法において、減給は解雇より難しい なんて言われたりします
勝手に減給してきたら、かなりやばい会社なんで気を付けて欲しいですね
本作でもそんなやばい環境で、真面目過ぎて危ないキャラクターが出てきていましたが
自分からは、職場が回らなくなり迷惑をかけてしまうかも だなんて心配、しなくて良いということを伝えたくなりました
職場がちゃんと回るかを考えるのは、それ相応の多い対価をもらっている、管理経営を行う人間の仕事
高所に立った思考まで求めるなら、もっと地位と金をくれ ぐらいになめ腐ってて良いと思いますよ
色々と自分も話したくなる刺激を受けるくらいに
意味のあるテーマや想いが込められた作品です
あらためてオススメですね
END1しか見ていませんが、この作品はEND1が完成品なんだろうと感じているので、これで終わりです
彼ら彼女らのたどり着いた雨上がりの景色
まずエンド1を読了、その後2~4も到達しました。
ある人にはネットでの顔とリアルでの顔があって、
ある人には家庭での顔と職場での顔があって、
ある人には皆に見てもらいたい顔と誰にも見られたくない顔があって。
そんな複数の顔を持つ現代に生きる人々の交流と生き方を垣間見ることができる物語。
ストーリーは3人の主人公のそれぞれの話を選んで、ある程度好きな順番で読み進められる。
(さすがに、他の主人公での分岐を前提にした部分を先に読むことはできないが)
それぞれの主人公、日付をアイコンから選んで読み進められるため
物語がほどよく区切られており少しずつの時間で少しずつ読み進めたり
以前の物語を好きな時に振り返ったり、あるいは分岐を選びなおしたりもできる。
アドベンチャーゲームとしては選択肢は少なめ。
バッドエンドルートを選んでもすぐに終わりであるか、
あるいは先述のアイコン式話選択でいつでも選択肢まで戻ってやり直せるため
かなり遊びやすく親切なシステムとなっている。
分岐の回収のわずらわしさを排除して読み物として楽しむことに集中できる。
ここまで親切にできるならもう一歩、
分岐(というか選択肢)のある話のアイコン・時間帯がどれなのか
一目で分かるようにできているとより親切で遊びやすく感じられたかもしれない。
ある一つの「顔」で遭遇した事件の解決の糸口を
別の「顔」として生きているときに見つけたり、
ネット越しでしか知らない人にもリアルでの生活があって
一見華々しく暮らしている人にも人知れぬ苦悩があったり、
関係ないところと思っていたところにふいにつながりが見つかって驚かされたり。
タイトルにもある「雨上がり」に、主人公やそれを取り巻く人々が
皆不器用ながらも完璧とは限らないながらもなんとかたどり着く終盤の流れは
雨上がりのようなさわやかな読後感をもたらしてくれるはず。
根深い苦悩と支え合う心を描いた作品
トータル2時間くらいでクリア。(END1)
選択肢は素直に考えて選べば自然にTrueENDに到達する感じでした。
説明にあるとおり3人の視点から物語が進んでいきます。
キャラクター選択画面でそれぞれのキャラの物語が時系列に並んでいき
ある程度自由に物語を選んで進める事ができます。
他のENDを見る為に物語の分岐点まで戻ってやり直す事と相性が良い設計でした。
また、プレイヤーそれぞれ物語を見て行く過程が異なる為
少しずつ知り得る知識が変わってきます。(登場人物や出来事)
物語が進むにつれてプレイヤーによって物語の見方が大きく変わり
事情を知ってる場合は納得しますし、知らない場合はその事が別のキャラの物語の
伏線になっていたりと面白いシステムだと感じました。
エンディングはまさにタイトルどおりって感じでした。
登場人物一人一人に綺麗事では解決しないような悩みや苦労があり
それぞれが支え合い、奮闘していく人間味が丁寧に描かれた作品でした。
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