思わず左に進みたくなる! 巧妙な初見殺しを楽しむ一作。
Ver1.01
クリア時間 26分
魔法使いの師匠ケースに元気になってもらうために
弟子のミンミは魔法が使えなくなって厳格なルールに支配される
「右曲りの森」に元気の宝玉を取りに進む掌編PZL+ADV。
本作の舞台「右曲りの森」は
進むときに、前進かキャラから見て右に進まなければならないという
ルールに縛られており、後退するか左に進むとルール違反として
雷に打たれて即座にゲームオーバーになる。
(壁に向かってや看板を読むために向きを変えるだけならセーフ)
そのため、分かれ道に来るたびに今どの方向を向いていて
その方向から見て右はどっちかを考え、進めるかどうかを考える
ゲームになっている。
冷静に考えれば簡単そうではあるが、左の方に宝箱や看板が
置かれていて、思わず調べに左に曲がって進みたくなったり
制限時間や触れたらゲームオーバーのキャラに追いかけられて
今右がどの方向か考える冷静な判断力を奪われるような状況下に
置かれたりと、思わずルール違反になってしまう状況が多く
頻繁にゲームオーバーを目にする死にゲーになっている。
最初の看板から信用してはいけないし、看板は
読みに行こうとすると詰みになってしまうパターンも多い。
初見殺しも多く、前のステージにあったオブジェクトの数を問う
記憶力クイズや、乗るとどの方向に進むか分からない矢印床
(もちろん矢印床に乗って左に移動するか後退してもゲームオーバー)
となかなかに意地悪なギミックも多く、
死んで罠を覚えるのが本作の基本といえる。
各ステージの最初にセーブできるため、さくっとゲームオーバーになって
さくっと再開できるようになっている。
制限時間や追いかけられ要素のある面では素早く動くアクションが
要求されるが、クイズや初見殺しギミックを避けるパズル要素の方がメイン。
最初に語られる勇者と魔王の歴史、全く本編と関係ないようで
最後までプレイするとしっかり絡んできたのは驚いた。
師匠と弟子の可愛らしい話のようで、
背景は意外にもシリアス寄りな印象である。
元気の宝玉のイベントは、何度も初見殺しでゲームオーバーになってきた
プレイヤーのうっぷんを晴らすためにあんな展開になってるんじゃないかと
個人的に思った。
進むときに前か右にしか進めない、シンプルなルールだけども
様々なトラップで思わず破ってしまう構成が特徴的なゲーム。
初見殺しにかかって、直前くらいからやり直して
少しずつ森の奥に進んでいく、自分の失敗を笑い飛ばして
前に進める人向きな一作といえる。
右しか向かねえ
鬼ごっこ系アクション要素がある掌編パズルゲーム。
前進と右折しかできないというシンプルな設定ですが、
それだけに、すぐにルールを飲み込めて遊べました!
「“右”って、画面の右とミンミちゃんから見ての右の
どっちだろう?」という疑問が湧きますが、Stage 2 で
チュートリアルのように出題され、白黒はっきりします。
少し意地の悪いステージもありますが、各ステージの
クリアごとにセーブできるので、愛嬌の範囲かと(笑)
最終ステージは、コントローラーやキーボードの反応が
悪いと苦戦を強いられるかも知れません。
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