戦国に生きる表裏比興の者と息子たちが織り成す戦国絵巻
【総評】
戦国時代末期の真田一族をモチーフにしたと思われる
葛籠一族が中心になって活躍する、本格派歴史SRPG。
日本の戦国時代チックな雰囲気はもちろん、集団戦と
忍者を意識した本作独特のシステムが光る作品でした!
以下、難易度「軍略家」で、5種類あるエンディングのうち
No.1「水桜記」を見た後の感想です。(※ネタバレなし。)
【長所】
・既に他の方も触れていますが、戦国時代の歴史好きには
たまらない作品でした! 史実と大きく異なる展開を見せる
こともあるので、いい意味で油断できずに楽しめます。
・真田昌幸的な位置づけの葛籠時政を筆頭に、腹に一物も
二物もある戦国武将同士のやり取りが格好良かったです!
・プレイ時間は、エンディング直後のクリアデータで5時間25分。
やり直しを含めても7時間くらいで、気軽にプレイできました。
・某人気シリーズの『天翔記』へのリスペクトを色濃く感じます。
忍び(忍者)の古賀乱蔵が『天翔記』と『将星録』の某半蔵に
激似だったり、足軽隊専用の一斉攻撃とか、暗殺とか……。
・城にも『天翔記』愛を感じますね。特に、三条の宝神山城は、
風魔小太郎が籠城する小田原城を攻めて大兵があっさりと
撃退される悪夢を想い起こすのに充分な造りでした(笑)
・実質的に意味のある分岐が多い点も、素晴らしかったです。
討死しなかった敵将が後の章で登場したり、終盤の分岐で
展開が大きく変わったりするなど、作り込みが半端じゃない!
【短所】
・椿鷹丸以外の足軽ユニットの存在感が薄くて、葛籠一族の
誰と支援関係があるのかをなかなか覚えられませんでした。
どうせモブだし、敵軍みたいに「葛籠○○隊」という名前だと
分かりやすくていいのになあ――なんて思ってしまいました。
※いずれも、Ver 1.03 時点での話です。
葛籠太平記
冒頭の二人でもう察しましたね
あ、これ真田太平記がモチーフだって
というわけで、真田っぽい人達を操作する戦国SRPGです
他に、武田っぽい人 上杉っぽい人 徳川っぽい人 羽柴っぽい人 北条っぽい人(家紋は西だからか赤松)が大名として存在する水桜の国で、戦いを繰り広げて行きます
ステージも、長篠っぽいのや 川中島っぽいの(自分は最初、姉川だと思いました)などが、絶妙にアレンジを加えつつ出てきます
ファンタジーではなく戦国な世界での作品は、SRPGスタジオ作品んだと山鹿記に続いて2作品目のプレイ
戦国の戦いならではの部隊操作・運用方法がシステムとして組み込まれており、シミュレーションゲームとしても意欲作です
ところどころ、歴史のifを達成できるところが歴史ファンにはたまりません
頑張って助けた人は後半のステージまでちゃんと出番があるため
ゲームとしても自己満足に終わらないところが良い作りです
関ケ原っぽいステージは何度もやり直して当初のターゲット撃破までやりましたが、ここはどうしても変えられないんですね
逆に、後からあの人を助けられるのかと驚いた場面も
もう一方の勢力の人は助けていたため、逆も一人くらいはいるんじゃないかなと思っていましたが
これは予想外の人物でした
具体的な分岐可能ポイントはクリア後の作者ルームで確認できます
自分はついつい初回プレイでもいろいろ試してしまいましたが、いったんクリアしてみるのも良いかと思います
かなり丁寧に作られた作品で歴史好きには絶対おすすめ
英傑伝シリーズとかよりも、ゲームシステムが戦国っぽいです
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