すごく面白かったです。
まさか、これほど完成度の高いゲームが無料とは・・・
ゲームクリア後の要素もそうですが、なによりも強くてニューゲムできる仕様が◎。
面白いゲームはあれども、周回できるゲームが少ない中、このゲームは良作です。
君の名は
男女の身体がそっくり入れ替わる、という設定のゲームですね。
某大ヒット映画をも彷彿とさせますが、本ゲームも、全編を通じて非常に奥深いシーンの連続だったと思います。
〈以下ネタバレあり〉
メインテーマとなっている、
「正の粒子」と「負の粒子」については、
交感神経と副交感神経の関係に、少し似ているかもしれません。
うつ状態の人間は、前者の神経を刺激し、
躁状態の人間は、後者を刺激するのが有効になりますね。
ただ、殆どの人間の知らぬところで、
両神経を自在にコントロールできる何者かがいたとすれば、
それはそれで恐ろしいことになりますね。
人間の「ロボット化」が進んでしまうことになりますね。
と、私独自の感想を述べてしまい恐縮ですが、
身近な日常に潜む不安要素が、もし具現化したらどうなるのか、といった事を考えさせられ、非常に奥深さを感じました。
アドベンチャー寄り
難易度ノーマル
物語を楽しむ合間にRPGが挟まってくるタイプ。
RPGやるぞ!と気合を入れすぎると拍子抜けするかもしれません。
キャラの魅力と物語、たまにRPGって感じ。
でもそのキャラが良かったので問題ありません。特に主人公のアスト。
女の体になっても分かる男前さ。そりゃみんなから好かれるわけです。
男女入れ替わりという変わった設定ですが話は王道路線。
異性の体への戸惑いとかはあんまりなくて、二人とも素の自分のまま堂々としてます。
立ち絵の表情と戦闘中の声が入れ替わっていたのは面白かったです。
戦闘
連携と強化さえ忘れなければ大丈夫です。
ゲームド下手の私がサクサククリアできたのだから本当に簡単です。(難易度ノーマル)
やってて元気が出るゲームでした。
入れ替わりをはじめとした絶望的な状況にめげずに打開していくRPG。
クリア時間 8分(エピソード0)
+5時間11分(ED1、連携回数280 難易度 ノーマル)
+1時間1分(ED2)
+1時間35分(後日談含めサブイベント全回収まで 連携回数369)
※レビューが入りきらなかったので所々割愛している。
手配中の少女に襲撃されたアストレイクは
目を覚ますと、その少女になっていた!
投獄され、処刑を待つ絶望的な状況になるも
希望を捨てずに、その入れ替わりの謎を解明していく中編RPG。
本作の戦闘システムについて、最大の特徴は連携システムである。
連携システムは2キャラの特定の組み合わせでスキルを使うと
2つめのスキル発動後に、連携スキルが発動する。
カットインが入って演出的にカッコいいのもあって
発動させるだけでも気持ちいいシステムだが
同系統のスキルの組み合わせが多いため、
攻める時は攻め、回復するときは回復に集中する、
戦闘そのものにメリハリがつきやすいのが特徴になっている。
さらに連携回数によって、本作のスキル習得に必要なSPがたまっていく。
本作には経験値の概念がなく、スキル習得と装備で味方を強化していくため、
連携によるSPの獲得が経験値の代替をしている。
そのため、連携をしないことは経験値を得ないことに等しいので
連携はキャラ強化のためにも積極的に狙っていくシステムになっている。
本作は2人パーティで行動することが多いが、
終盤になると3人パーティになる。3人になると2回以上連携できる場合でも
先に動いた2人の連携が優先して発動するようになっている。
連携システムは重要なのだが、実は強力なスキルほど連携の組み合わせが少なめに
なっているため、2人は連携、1人は強力なスキルを使うといったことにも
結果的に大きなダメージ与えられるということも多く、1人は回復に専念するということも
できるため、3人パーティになってからは戦略の幅はより広がる。
連携を発動させなかった場合は、パーティ内の誰かの個人スキルが発動する。
こちらは能力アップ的なサポート効果が多い。
連携というシステムがある都合上、行動不能の状態異常が脅威になるが
本作の主な行動不能はスタンで長くても2ターンであり、スキル習得でも
対処できるようになっていて、連携の邪魔になりにくいように配慮されている。
本作は ダンジョン内にサブイベントで寄り道が1つくらいあるものの、
基本的にシナリオに沿ってキャラを動かしていくゲームである。
完全なるシナリオ重視で、クリア前は自由にダンジョンに入ることは勿論、
街に戻ることもできないようになっている。
また、本作は回復アイテムなど存在しない。
回復ポイントについてボス前に1つあって、難易度ノーマルでやると
1回しか全回復できないようになっている。
これらの仕様によって、本作の戦闘バランスは戦闘中のHP管理、MP管理が重要な
独特の難易度になっている。マップ上でボス前以外で回復できない以上、
戦闘中に弱いザコを一体残して、HPやMP(ついでに連携でSP)をためてから戦闘を終える
といったことが必要になってくる。
ザコ戦でも常にHPやMPの残量を意識し、そろそろ危ないなという
タイミングを見極める必要があるバランスなのだ。
そのため、敵全体の攻撃能力を下げられる水魔法の「ルエンシア」や
そこから派生する連携を使えるようにしておくと
被害を抑えやすく、戦いやすくなる。
戦闘中にHPSP回復が必要になるのも連携回数を増やす仕様にもなっているのだが
水辺のダンジョン以降は連携回数をさらに増やすため、ザコが全体的に固くなってくる。
そのため、本作はボスよりも、ザコ戦が手ごわい印象が強い。
難易度を緩和する仕様として、本作は戦闘不能がほかのRPGよりも軽い。
序盤のアストレイクとクヴェナの2人で進む場面では
2人とも回復に特化した行動がとれず、HPやMPをためることも難しい。
そのため、よくあるRPGの感覚でプレイしている分には
ザコで消耗し回復のしようがなく、初見だと本作は難しいゲームに思える。
ただ、この場面ではクヴェナは攻撃を一切受け付けず、
アストレイクがHPが0になろうとも戦闘不能にならない。
そのため、実質的には全滅しようがないのである。
中盤以降は、戦闘不能回復が救済コマンドにもあり全員がターン消費なしで使える、
すなわち、戦闘不能になろうが次に行動を選んでいる間に復活できるのだ。
HPが0になるということが本作ではそんなに怖いことではなく、
誰か一人でも生き残れば挽回のチャンスが生まれやすいのだ。
おそらく、本作は連携できない一人になると、難易度が跳ね上がるため、
行動不能の1つでもある戦闘不能が簡単に回復できるようになっていると考えられる。
実際、本作で全滅する可能性がある場所は、最終章のアストレイク単独で戦う場面だけだろう。
連携システムで3回は基本行動できる本作で、1回しか行動できず
しかも、攻撃が全て後衛職のキャラに集中するという状況で、
ブラバラとぎっとりスライム2体で負ける確率は高く(体感75%)、2戦目以降の消耗した状態では
回復もほぼ追いつかない。連携できない以上、SPも得られないし
モンスター図鑑に登録するにしても、合流後でも出てくる敵なので、
シンボルエンカウントを生かして、一戦もザコを相手してはいけない場面だと思う。
本作の戦闘はそのくらい連携に支えられた構成なのだ。
本作はほかのRPGと同じような感覚でプレイするとHPMPの減りから難しく感じられるが
戦闘不能になっても挽回しやすい点や、連携で回復をためていくことに慣れれば、
実質的な難度はかなり簡単な方になる。
レベリング的なSP稼ぎをしないで、HPやSPが減ってきたらボス前の回復で回復して
ボスに挑む、ぶっつけ本番みたいな勢いで進める方が本作はサクサク進めて
楽しめるかもしれない。
シナリオ面について、本作の大きなテーマは
絶望的な状況下においても、希望を捨てずに自分の意志を貫けるか
だと思う。最初にも書いた通り、アストレイクは
まず、手配中の少女と入れ替わってしまうという
どうすればいいのか分からない状況に巻き込まれ、
しかもその上で、手配中の少女として自らは何もしていないのに
投獄され、近日中に処刑されるという
理不尽極まりない、絶望的な状況に追い囲まれる。
そんなどうしようもないような状況においても
彼は諦めずに自分なりにできることをやろうとする。
この投獄エピソードは一例に過ぎず、
彼の物語には苦難が多い、信頼されるようになるのも一苦労だし
信頼されてからもそこからつき落とすような出来事もある。
様々な理由があって親しい相手とも戦わざるをえないこともある。
だが彼は希望を捨てずに諦めない。
どんな状況でも、向き合って打開策を見つけようと努力する。
そして、そんな彼に関わった人たちも、最初はネガティブでも
彼の行動に感化されて、皆自分の問題に向き合うようになっていく。
実に王道的なストーリーである。
そのテーマ関連として自分のコンプレックスに向き合う要素も
本作にはあって、ショボい回復魔法としか思っていなかったキャラが
その回復魔法を使えない状況に陥って、他のキャラからの
回復魔法を受けて、自分の持っていたものを再評価するあのシーンは
個人的に好きな場面である。
本作の選択肢の多くは自分の頭の中の葛藤のようなもので、
シナリオそのものにはあまり影響はないが
自分と向き合うというのも、重要な要素に思う。
本作は入れ替わりからどう戻るかがメインの話であるため、
これを企てた明確な犯人がいるのだけど
最終章になるまで、その人物が犯人だと確信を持てなかった。
悪役かと思ったキャラが話を進めていくうちに
まったくそうじゃなかったと判明したり、
逆に味方だと思ったキャラが敵に見えてきたりと
本作の敵は誰だろうとプレイ中に考えると
最後まで惑わされ、分かったときには
完全にその人物にダマされたと言いたくなる。
プレイヤーには先の展開を読ませないあたりは凄かった。
ED1でひとまず入れ替わりそのものは解決するのだが、
その後、ED2につながる追加ダンジョンが出現する。
ザコ敵はラスダンと同じで、ボスはED1までで使ってこなかった
特殊な戦法を用いてくるが、そう強くはなく、
むしろ、本作における世界観の謎を読み進めるのがメイン。
個人的にはED2までが本編のように思う。
EDのスタッフロールも大きく変わるのでそこまでぜひ見て欲しい。
絶望的な状況下から、意志を貫く物語。
その特性ゆえに、初見では難度も高く感じられ
シナリオ的にもネガティブな状況になりやすいが
連携をメインにしたシステム的にも逆転はしやすく
打開するのをまさに楽しむ一作だと思う。
なんだってやってみればできる、という
アストレイクの男らしさをシナリオシステムで体感してみたい人向け。
全てにおいて高水準なゲームです
オリジナルのグラフィックの綺麗さはスクリーンショットでも十分わかりますが、
ストーリーとテンポの良さはグラフィックに負けない秀逸さでした。
「意志」がテーマで、主人公仲間のみならずラスボスまでテーマに深く関わる
シナリオの構成力はフリゲとは思えない凄い出来でした。
キャラも皆個性的で会話は見ていて楽しいかったです。
戦闘は連携や支援の演出で単調にならずテンポがとても良いです。
能力配分や連携発動で戦略も必要となりますが、
難易度調整も出来るので深く考えずに戦えることも出来ます。
気になった点としてはセーフガードが有能すぎるので
「攻撃」コマンドを使う機会がありませんでした。
何かしらのメリットがあれば(あったかも?)より良かったと思います。
アイテムや敵キャラの説明文にネタがあったり、サブイベントも豊富で
最後まで充実したプレイとなりました。
欠点らしき欠点もない素晴らしいゲームです。
入れ替わった2人のお話
以前の作品同様のアニメ調で綺麗なグラフィックと、
今回自作のマップデザインもあって、物語の中に浸透できるほど完成度が高く、
オリジナル性が強い作品に思えました。
戦闘システムは結構特徴のある感じでありましたが、
ストレスを感じるほどではなかったので、楽しくプレイできます。
また戦闘ボイスがついていおり、カットインが度々表示されると
その分結構盛り上がって楽しいです。
主人公の疑問に皮肉に思うのか、もしくは拒否するのかという
もう一人闇の自分がいるのではないかと思うような不思議な感覚に思えたりもしました。
そういった点も注目すべき見所ですかね。
サブストーリーもあるので、サブから入るのかメインから入るのかで、
ちょっとだけ印象が変わるような気もしました。
楽しかったです!
~~~~感想にネタバレを含みます~~~~
ストーリーもバトルもとても面白かったです。
ありがとうございました。
◎ストーリー
素直に面白かったです。
EDまで見て、誰もがちょっとした「やってみたい」という想いに
卑屈になったりせずに素直に行動できるようになったらいいなぁと思いました。
あと、ラシエドの性格が曲がっているのは最初からなのかだけ気になりますね(笑)
◎バトル
・ストレスフリーな難易度でグッド。ノーマルなら頑張ってSP上げしなくていいし、
敵も弱すぎず、強すぎずでいい感じだと思いました。
・連携システムがすごく良いです。「元のスキル+α」で発動するため
発動した方が間違いなく強い所が良いですね。
・人型の敵の絵の気合の入り方が特にスゴイ。
ちょっと拡大して見たいです。
・全体効果や自身に効果のある特技を選択すると問答無用で決定となるので
1クッションある方が親切かも。(ツクールの仕様?)
・クヴェナの声好き~。というかツクールゲーでいつの間にか声まで付けれちゃうように
なってたんですね~。豪華。
◎その他
・ご都合主義に身を任せてダンジョンでも武器の強化ができたらよかったかも?
・アストとシルヴァの中身が本物になった後、別キャラ扱いなので
スキルの振り直しになる・・・んだけど強化石を返して欲しい(笑)
◎デバック的なヤツ
・スキル習得画面でキャラの顔の上下が入り切っていない(仕様?)
・スキル習得画面のスキル説明で文字のフォントが大きいものと小さいものがある。
文章が長いモノを入れるためかと思ったけど、同じ文字数でも大きいモノと小さいものがある模様。
(「マジカルオール」と「ソーサリーポスト」とか。)
・「小さい文字フォントの説明のスキル」にカーソルを当てた後、
「大きい文字フォントの説明のスキル」にカーソルを合わせた時に文章が上にはみ出る。
(上述の現象に付随するかも?)
◎参考
プレイVer1.02
難易度ノーマルでプレイ
後日譚クリアまで
プレイ時間6:53:23
(サブイベントは取り逃しあり)
クリアしました~!
★若干ネタバレありの感想ですので、未プレイの方はご注意ください。
ゲーム公開前から気になっていた作品でしたが、作品の内容はあまり前情報を調べずにプレイしました。
まず、マップ、立ち絵、イベントスチルなどグラフィックのクオリティーが高いので目に入るものすべてに見応えがあります!キャラ歩行ドットも細かく描かれていて作者様がとても丁寧に作品を作られていることが伝わってきました…。(おまけ部屋的なものも内容たっぷりでよかったです!)
メインキャラクターたちも個性的でした!
全員がそれぞれ葛藤するものを抱えていて、時に負の感情だったりリアルな思考も見え隠れして…人間らしいなと感じました。そしてそれと向き合おうとする意志がとてもかっこよかったです、熱かったです(アストくんですね)
後ろ向きに考えるな!やってみよう!という「勇気を出すこと」の大切さに気づかされるとは思いませんでした…
戦闘も爽快感があって面白かったです。
演出やキャラクターボイスが決まっていました!!
ストーリーを優先して楽しみたいような私にはイージーモードがとても親切でした、まだ未プレイの方にぜひ遊んでもらいたいです。
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