かなしみホッチキス様の制作された、独特の世界観で可愛らしいキャラクターが沢山登場するRPG、「タオルケットをもう一度3[唐揚げたんぽぽ]」の感想を書かせて頂きますね。
本作は魔法の本の力で身体が小さくなってしまった主人公の兄とその妹が、地球を侵略しようと企むキセチュー星人達と戦うと言う、何とも言えぬほのぼのとした物語が展開される作品です。
続編である「タオルケットをもう一度2(唐揚げタンポポ)」は、中盤以降から鬱展開やグロ描写が只管に続きましたが、本作にもそう言ったシリアス的要素は多少含まれてはいるものの、心が折れてプレイを断念してしまう程ではありません。
基本的には明るくコミカルなストーリーとなっており、ヘンテコで個性的で愛着が湧くキャラが多数登場し、敵味方に関わらずどのキャラにも魅力を感じてしまいます。
音楽も本作の雰囲気にはピッタリのかるがも行進局さんの無料素材を多く使われており、ボス敵とのバトル曲がカッコ良いと言うよりは面白可笑しい曲なのがまた良いですね。
戦闘はシンボルエンカウント方式であり、RPGツクール2000のデフォルトのフロントビューのバトルシステムを採用されています。
通常攻撃であっても特技を使う場合であっても、エフェクトの代わりにドットのキャラが画面上に現れてアクションを行ってくれ、見ていて退屈する事がありません。
戦闘難易度も非常に易しめであり、マップを進んでいる時に出て来た敵シンボルと適度に戦っていさえすれば、ボス戦で苦しむ事もまずないでしょう。
戦闘終了後に完全ではないものの、HPやMPも大幅に回復してくれるのも、毎回のバトルで全力を出し切れる良い試みだと思います。
自作のマップチップやキャラチップは素晴らしい出来である上、温かみがあり、プレイしていて心が癒されます。
物語もただ明るいだけのものではなく、その中にも哲学的要素が見え隠れしているようにも思えます。
2は正直お子様にはとてもお勧め出来ないものでしたが、本作であれば老若男女、誰に対しても喜んでお勧めする事が出来るかと思います。
プレイ時間も2桁行かない程に短く纏まっているので、同人ゲーム界でも評価の高いタオルケットシリーズへの入口として、まずは本作をプレイして頂けたらと思います。
最後に、タオルケットは偉大です。
本作をクリアした時、きっと貴方もその意味が分かるのではないかと思います(爆)。
それではっ!
あのビターファンタジーな世界をもう一度、リメイク中編RPGって感じですな。
ストーリーや展開、エンディングに関しては幾らか新キャラや新イベントが導入、変更されてる以外は原作#{1633}とほぼ同じといったところでしょうか。
戦闘難度は原作にあった戦闘終了後のステータス全快がなくなっているので多少上がってはいますが、それでも他のRPG群に比べると大分ゆるいと思われます。
パーティが多数から選べるようになりましたが、自由に覚えさせられる技が豊富すぎて、どれも同じような技の持ち主ばっかりになりがちなのと、技を覚えさせるポイントが高すぎて、半分も覚えぬ間にラストを迎えてしまうのがちょっと残念・・・。
あと、展開が進むにつれ主要キャラのリストが増えていく部屋は華やかでいいのですが、ただアイテムをもらえるだけではなく、各キャラの会話やプロフィール等を堪能したかったなぁ、とか。
最後にリメイクで変化したところで特に気になったキャラとかをば
○主人公・・・ゲームの最初に性別を選べるようになったので女の子を選びましたが、ラスト付近の百合百合なシーンに萌えた。 男の子だったらどういうシーンになったのかが気になる。 (原作と同じかもしれないが)
○お婿さん・・・原作もコンチェルたん溺愛な変人(?)でしたが、本作になってから変態すぎるイベントが目白押しになり、流石にちょっと引き気味だったといいますか(苦笑)。 あそこまで偏屈的な愛情の持ち主だと気持ち悪いをも通り越し、清清しいとすら思えますわ、ハハハ。
○キセチューボス達・・・原作よりもカラフルなバリエーションの黒幕。 憎むべき敵ですが、魅力的な部分も多い、まさに悪の華。
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