Ver.2.10でプレイ。
なんでも武器にできるというコンセプトが最大の特徴のRPGですが
グラフィックやサウンド等の演出、システムの完成度に至るまで非常にクオリティが高く
そのまま商業作品として出しても十分通用すると思えます。
インターフェイスや操作感的にどことなく不思議のダンジョンシリーズを彷彿とさせますが
フィールド上の様々なオブジェクトを利用できるゲーム性はゼルダシリーズや
マインクラフトの延長線上にあるとも感じられ、こんなものまで取れるのかという
驚きや楽しさは間違いなく2018年を代表するフリーゲームの一つだったと断言でき、
ユルさと良い話のバランスが絶妙なシナリオも意外性がありエンドコンプまで
存分に堪能することができました。
あえて気になった点を挙げるなら割とあっさりとなし崩し的に殺されることが多いのと
武器の種類の多さの割に似た性能のものが多いので、武器コンプを目指すとやや飽きがきやすい
といった点はありましたが、そこを差し引いても満足度が非常に高く
万人にお勧めできる良作でした。
次回作も期待しています。
※全エンディング回収済
よかった点
・ルールがシンプルなので、入り込みやすくなっている
・ダンジョンのギミックが適度な難度になっている
・本編クリア後も楽しめるやり込み要素がある
・怠惰な勇者や真面目な魔王など、意表を衝くキャラ付けがなされている
気になった点
・レッドゲイズとブラッドゲイズの区別が付きにくい
・音量調節しても起動するたびに大きな音が鳴るので、
そのたびに再調節しなければならない
・勇者や武器の神など、一部のキャラがかなり入手しづらかったので、
もう少し入手できる確率を上げてほしい
フルコンプまで6時間半、最後までダレずにプレイできてとても良かったです。
なんでも拾えるというのが本当になんでもで、何回も「え~っ!?」「それ拾っていいん!?」と意表を突かれておりました。
アイデアの柔軟さには脱帽です。
全体的にゆるーくありながらもアクセル全力で吹かしてるようなノリも大変心地良く、終始笑ったりしながら楽しんでプレイできました。
ED3の展開とかユルさすごい好きです。
稼ぎ等せずとも特に突っかかる事もなく、ノンストップで最後まで行けたのですが、ここまで小気味良い手触りはなかなか無く、とても丁寧な仕事をされていたなという印象です。羊ありがたかった。
クリアまで5時間ほど、大変楽しませていただきました。
人も敵もオブジェクトも拾って武器にしてしまえるハチャメチャさと、
図鑑が埋まっていくコレクション要素で、
始めから最後まで飽きずに遊べました。
「なんでも武器になる」というアイデア自体も破壊的で面白いですが、
きちんとバランスを整え、ボリュームをそろえ、ストーリーや世界観をまとめ、
という丁寧な作りがこのゲームの面白さを支えていると感じました。
「なんでも〇〇できる」(壊せる、仲間にできる、結婚できるなど)というのは
アイデアとしては僕も考えたことがあるのですが、
実践はできませんでした。
気を付けないとすぐにバランスが崩れるし、
個人製作のゲームでボリュームをそろえるのは大変だし、
ストーリーや世界観に矛盾が出たり面白くなくなったりするからです。
言うは易し行うは難しです。
拾った武器は破棄するか売るかすると元の場所に戻りますが、
これは武器ごとにフラグを立ててトレースをしないとできないと思います。
これをすべての武器(このゲームの場合は登場するものほぼすべて!)についてするだけでも、
大変なご苦労だったでしょう。
プレイヤーとしてもフリゲ作者としても、大変刺激的なゲームでした。