熱中できる戦国SRPG!
難易度ノーマル義将ルートをクリア、8時間半くらいでした。
とても面白かったです!
戦国の小領主が国を追われ、領地を取り戻すために生涯戦い抜くというリアルなシナリオが良いですね。
義と利の狭間で苦しみ、時に命を投げ出す武将達の物語は、これぞ戦国モノと熱くなりました。
全体的にテンポよく進められるので飽きが来ることもなく、色々な状況のマップがあって先に進めたくなります。
大軍勢同士の大会戦もいいですが、籠城戦の面白さは特筆すべきものに感じました。城門を死守しつつ前衛を入れ替えながら、弓部隊をフル稼働させ、敵の大軍を最後には追撃する流れは大興奮でした。
このゲームは色々と特徴的なシステムがありますが、それが大味なようで奥深く、コツを掴むと攻略がとても楽しくなります。弓隊が使いやすいのは確かですが、攻城戦では弓を一身に受けながら城門に肉薄する歩兵の藤田隊の頼もしさには身震いしました。とてもよく考えられている三すくみだと思います。
惜しむらくは、顔グラやキャラチップ、BGMなどがRTPのファンタジー系のものなので、どうしても戦国の雰囲気が欠けてしまっていること。いずれかでも戦国っぽい素材を使えば、より没入感が増すと思いました。
しかしファンタジー系のSRPGとは一味も二味も違う魅力が満載の熱中できるゲームです。是非多くの方にプレイいただきたいと思いました。
珍しい硬派な戦国もの
SRPGStudio製は剣と魔法の世界が多いため、戦国ものな時点で強く興味を持ちました
戦国なので魔法はなし、兵科は歩兵 騎兵 弓兵の3種類で武器もその3種に即したもののみ
回復の杖なんてものも存在しません
システム的には制約がかかった状態ですが、その中で色々と工夫がされています
戦場マップや戦況・目的にヴァリエーションをもたせることで戦闘のマンネリ化を防いでおり
コンパクトなステージも多かったため、両ルートとも割と快適にいけました
城内や弓が圧倒的に強いですが、これも戦国的にはリアルと言えましょう(弓は最も汎用性と殺傷力のある戦国最強の武器です)
高難易度なのも城攻めステージです
ターン数制限があるものもあり、ぎりぎりで切り抜けた回も複数ありました
特に覇道ルートで出てくる早川城・高岡城は苦戦しましたね
義将ルートだと苦戦するのは中盤です
ルート導入直後の城攻めと、主人公が総大将ではないステージが厳しいです
陣地などの施設を有効活用することが求められます
考える内容が変わるのはやはり面白かったです
ストーリーは毛利元就的な立場で、武田信玄的な問題も抱えた感じです
若年期があっさり過ぎてプレイヤー視点だと家族に思い入れがわきにくいため
覇道ルートを選ぶのにあまり抵抗はありませんでした
非道に走るわけではなく、相手が先に仕掛けてくる場合も多かったですし
rationalな領主としては間違いなく正しいルートだと思います
描写されていないだけで、戦国の時代背景からすれば領地を失う際に起きる出来事は凄惨極まると予想できますし
ただの小領主なのに宗主国に忠誠を貫いて滅びる選択をする親族には共感できませんでしたね
せめて生き延びるためという視点ぐらいは持ってくれよ と
面白かったので、またこういうコンセプトを持った作品が作られることを期待します
もう少し兵科バランス調整とユーザビリティーが欲しい
キャラや設定は練られていて非常に良い出来なのだが
ver1.00現在では肝心のシステム面が面倒臭くなってる(≠高難易度)のが大変不幸
無双キャラや装備が存在せず、アクティブな回復手段も無し
敵味方ともにHPを0にするには3~5回殴るのが必要なのは面白い
だがこれにゲームシステムである3兵科と3竦みとマップの地形・敵配置が絡むと途端にあれな事になる
まず3兵科と3竦みであるが
弓兵(遠距離攻撃可能で騎兵特効・近接可)、騎兵(歩兵に特効)、歩兵(“弓“からのダメージを3割軽減)
見たら判るが弓兵万歳ゲーである、騎兵や歩兵が弓兵より特段攻撃力や防御力が高い訳でもない
次にマップの地形・敵配置なのだが、ギミックが存在せず、力押しで
味方と同じ数、兵科がバランス良く足並み揃えて突っ込んでくるのを倒せ、弓+αの増援を倒せ
城攻めという名の1マスしか動けない悪地形+遮蔽物を突破して弓兵+ボスを倒せ(ターン制限付き)
これをクリアしろと言われても、途中で面倒になって投げる人の方が多いと思われる
調整して欲しいなぁ
浮き沈みの激しい乱世を生き抜く、時代劇風のシミュレーションRPG
【総評】
南北朝時代や戦国時代の日本をオマージュした舞台設定で、
シナリオ分岐のある中編シミュレーションRPG。
紹介文にもある通り途中から覇王ルートと義将ルートに分かれ、
シナリオ展開や主人公の性格が大きく変わるのが印象的でした!
以下、難易度ノーマルで両方をクリアした後のプレイ感想です。
(※ネタバレなし。)
【長所】
・大軍同士が正面から激突する会戦だけでなく、野戦築城した
陣地を利用する戦いや攻城戦など様々な戦闘が楽しめます!
・また、勝利条件も多彩なので、どの条件を満たすかを考えて
攻略する面白さがありました。
・大河ドラマや時代小説みたいで、主人公の父守弘の「弘」が
一門衆の弘輝や重臣柏木弘時に偏諱で与えられているなど、
細かいところまで手抜きのない設定がすごいなと思いました。
・覇王ルートは、まるで信玄公になったような気分を味わえます!
義将ルートも面白いですが、私は覇王ルートの方が好みです。
敢えて汚名を被ってでも領民を守り抜く力強さを感じましたね。
・プレイ時間は、難易度ノーマルであれば一周あたり約6時間と
サクサク進められる手応えでした。
・仲間の入れ替わりが多いにも関わらず、レベルや装備などの
内部データを後継ユニットが受け継いでくれるという仕様です。
地味な点ながら、プレイヤーとして非常にありがたかったです!
【短所】
・難易度ハードだと詰将棋みたいなガチガチのプレイを強いられ、
初見プレイでは覇王ルートの22章で詰んでしまいました。乱数を
いじらないと越せなさそうだったので、ノーマルでやり直しました。
(※高難易度を好む方には、ちょうど良い難しさかも知れません。)
・人物伝あたりに、名前の読み方が書かれていると良かったと
思います。例えば、弘輝が「ひろき」なのか「ひろてる」なのか、
最後まで分からずじまい。「胤」も、難読字の部類に入るかと。
・覇王ルート18章で、出撃準備中にセーブしたデータを再開すると
この章で下馬するユニット全員の移動力が重複して下がります。
18章をクリアしても減った移動力が回復するのは1回分(2)だけ。
初見プレイでは、17章の出撃前からやり直す羽目になりました。
・一部、作中の元号の「栄応」が史実の「応永」になっていました。
人物伝の桐生綾(覇王)や堤常孝(覇王)など。
※いずれも、Ver 1.00 時点での話です。
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