深く血を巡る物語でした
ライトミステリと描かれているように、
クリアまでそこまで時間は掛からないように出来ていて、
面白く推理を楽しめました。
血の印象を強く植え付けられるストーリーで、
オセロの持つ謎の衝動の度にそれを抑えるか否かの、
葛藤があって、それが物語の根幹を担ってもいるため、
常識にとらわれていてはクリアまで辿りつけない形に、
常識から外れた異能を描く故の難しさを感じました。
また一気に反転攻勢を強める作品のスタイルに、
推理するこちら(プレイヤー)も唖然とそれを迎えるので、
推理に集中出来ず驚きばかりが先に出て、
いざ選択するときにはあてずっぽうに頼ってしまいました。
が、結果は当たっていたので、
シナリオ全体で組み立ててきた推理が無駄にならずにすみました、
今度、間違えたバージョンの推理も試してみます。
各キャラクタがなかなか癖のある性格をしていて、
会話を視聴していて楽しくやりとりを読みこむことが出来ましたし、
刹那の探偵ってカッコいいなと終わってみて思える良作でした。
最後に一部キャラクタが血をどこまで嫌がるのか?によって、
全てが決まっていたような気もするので、そこが謎な感じで、
不思議な作りだなと思いました。(自分の血も駄目なのかとか)
面白かったです。
*特大ネタバレ含みます
全体的にとても良く作られていて、面白いゲームだったと思います。イラストも綺麗で、ゲーム性もよく、シナリオもよく構想されていたと感じました。
まず、主人公のために屋敷の事件を何回も繰り返すという点が、予想もついていなかったためにびっくりしました。このお話の一つのオチである静莉が万象を殺していたなど、読者を飽きさせないために出てくるどんでん返しが面白かったです。しかし、そのオチに至るまでの段階でヒントが少なすぎ、あまりにもオチが予想できなかったために、ただの後付けでオチを付けたように感じました。特に、最終局面で「花蓮が血液アレルギーだ」、と主人公が言った時は、「え?血液アレルギーなんてあるの?」と思ってしまいました。この采配は難しいところだと思いますが、次回作に期待しています。
あと、システム面ですが、なぜかシフトやQ画面でメニューやバックログを出す時に、タイムラグがあり不便なところがありました。もちろんこれはPCのスペックによるところかもしれませんが、改善よろしくお願いします。
総括して、このゲームは謎解きゲームと書いてありましたが、本筋としては家族愛だと個人的に思っています。正直に言ってしまえば、謎解きはあてずっぽうでもクリアできますし、犯人を当てた後は主人公が勝手に理由を述べてくれます。しかし、登場人物たちの心情を丁寧に描写し、プレイヤーに飽きさせることなく、なぜ殺したのか、などの動機付けを納得させる文章力が素晴らしいと思います。また、ゲームの雰囲気を損なわないようなクオリティのグラフィックや、BGMがとても心に響きました。面白かったからこそ、厳しくレビューしてしまいましたが、とても面白かったです。製作お疲れ様でした。
伏線回収好きにはおすすめです。
ライトノベル好き、推理小説好きとしてプレイしました。選択肢がたま~に出てくるだけなので読み物としてあれこれ想像しながら楽しむのが良いのではないかと思います。
ライトノベルならこれくらいありうると思ってしまう世界観がちょうど良く、文章もきれいで読みやすかったので“素人臭さ”を感じませんでした。
これより多少ネタバレあります。
“物語全体の謎”が衝撃的過ぎて圧倒されました。序盤から伏線が大いに散らばっているので振り返りが楽しかったです。その分“殺人事件”は結構あっさり。犯人の動機を見て、過去を見て・・・そんな気持ちで最終章を迎えたので、最後にもう一押し。構成が本当に素晴らしかったです。
ただ、文章が多いのでゲームとしては中だるみしてしまうかもしれません。細かい設定の背景だとか、過去なんかも「プレイヤーの想像に任せる」も良かったのではないかと思いました。小説であれば問題ないと思うのですが。
今度は通常の探偵物語として、シリーズ化してもらえるとうれしいです。
良いノベルゲームでした
とあるブログでおすすめされていたのでやってみました。
ミステリというよりは、ノベルゲームとしてやった方がよいかと思います。
文章がとても読みやすく、続きがとても気になってどんどん進めてしまいました。
お話としてとても面白かったです。
間違った選択肢を選ぶとBad Endになってしまうのですが、
Bad Endになっても最初からやり直す必要はなく、該当する章だけやり直して
選択肢を選びなおせばよいので、その点は優しいと思いました。
キャラクターの設定等で、これはちょっとどうなの?と思う点もなくは無かったですが、
全体としてとてもよくできていると感じました。
推理ではなく「ミステリ仕立ての物語」を楽しむ作品
文章そのものの読みやすさ、続きが気になる記述は良いなと思います。
音楽も美しく、背景も雰囲気に合っており好みです。
ですがミステリを期待していると少し違うかなという印象です。
現在はライトミステリとの記載ですが、私がDLした際は「本格ミステリノベル」となっており、その言葉に惹かれてプレイしていたので。
(ここからネタバレです)
まずメインの事件が起きるまでがなかなか長く、(ジャブのようなものはあるのですが)寸止めの状態が続きます。
そしていざ犯人当てかと思いきや、事件が起きる以前のフラグが不十分だと推理以前に突然バッドエンドになってしまうのが気になります。
やり直しの手順が最初分らず時間を食いましたが、作者さんのサイトを拝見すると楽にフラグ修正が出来たようでした。
次いで、犯人名を当ててしまえばあとは探偵の脳内のお披露目状態なので、プレイヤーが推理に参加する楽しさがないのが残念でした。
事件・推理に到着するまでが遅く、そこから犯人当ては一瞬で始まるので、推理の裏付けくらいはプレイヤーとして参加したいところでした。
クリアしてみると、記憶喪失や特殊能力等を全部含めて、どういう真相がクライマックスで明らかになるのか…という物語全体がミステリ構造になっているのかな、という印象です。
が、「ミステリ」というジャンルのゲームをプレイするつもりだった者としては少々不完全燃焼かな。
あとこれは仕方ないのかも知れませんが、事件の真相上これまで〇〇さんだと思っていた人が△△さんということでしたが、立ち絵は同一人物にしか見えないので、真相を聞いている間中混乱してました。
もう一人の方はシルエットになっていたので、こっちが同一人物に見えるのは特別な意図があるに違いない!と深読みしてしまいました。
フィクション特有のツッコミどころは別途色々ありますが(病気貰いそう、とか)
そういう物語を楽しみたい方にはそれはそれでありなのかな。という感じでした。
ミステリ・推理を楽しみたい自分には向いていませんでしたが、文章は読みやすく音楽との親和性も良かったと思います。
期待外れ感
本格ミステリを期待してプレイするとがっかり
文体はラノベ風で突っ込み所満載。特にキャラクターの中二臭さが半端ない
ただそういった作風が好きならありだと思う
発想自体は面白いしね
まあ推理小説好きな自分には合わなかった
いい意味わるい意味で人を選ぶ。
作品自体は良い。斬新かつ挑戦的な内容に作者さんの意気込みを感じられる。
文章力も十分、人物達の表現も行き届いている。絵、音楽チョイスもセンスがいい。
配慮されていて問題なく作品を楽しめる。
しかし、回りくどい部分がある。顕著にあるのが、導入部。
のっけから記憶喪失の主人公が、引き取られての展開。
で、訳の解らん自称・探偵女が証明とか言われても、ただシステマチックに感じる。
ミステリーの証明するなら、それに関する事前情報を読み手に与える基本が必要。
これらを置いてけぼりにして、納得させようと言うのは難しい。
改善の余地が多量にある良作。
作者さんには、良い所と悪い所、解って続編作ってもらいたい。
私には面白く感じれた。
二転三転どころか四転
後半からの怒涛の展開は二転三転どころか四転ぐらいネタをぶっこんできて、そこまで繋げるかと思わず口を開けながらボタンを押していたような気がします。
下で書かれているように、ありえるかも、というところが本作品の魅力だと思いました。
現実的にはほぼありえないだろうけど、物語としてはありえる範疇内。
いくつかはまさかな、と思考としては考えていたけれど本当にそうだとは思わなかったりで気持ち良く騙されました。
細かい突っ込みはありますが、そんなのどうでもいいかな、と思わせるパワーがありましたね。
すべての選択肢を正解しないといけない、と書かれてあったのでちょっと不安でしたが、一度BADENDを見た後に使えるようになるシーン選択でどこの選択肢が間違っているかは分かるので特に問題ありませんでした。
その部分だけやってまた飛ばせばいいので別に1からやり直す必要もありませんでしたし。
最後よく分からないセリフがあったのですが、ホームページを見たら解説があってあぁそういうこと、と。
自分で犯人を探したい人にはややとっぴな話になるので不向きかもしれませんが、物語として見たい方にはじゅうぶんに楽しめると思います。
絵も良い言葉が浮かびませんが夜や不可思議なシーンが多くてちょっとアンニュイな主人公が織り成す物語と合っていると感じました。
後日談的なお話では彼の高感度がうなぎ昇りです。
叶わない気もしますが、文字通り命を賭けた恋は是非叶って欲しいですね。
ラハシリーズの作者の新作
ラハシリーズで数々の受賞歴あるツクールの有名作者の新作
彼女らしいシナリオと二転三転する結末はよかった
フリーのノベルゲームとしては上々だとおもう
Bad endを何度も見たのでゲーム内にヒントがほしい
選択肢の手前でセーブしていないとやり直しが面倒
(公式サイトを見ないとわからなかった)
あと洋館内を探索できればもっとよかったかな
続編希望
とっても面白かったです。
読みやすく綺麗に丁寧に優雅に作られていて、終わってしまった時もっともっとこの物語に浸っていたいと思いました。
途中から、このゲームは製品版だからこのあとも第二話、第三話とお話が続くんだと錯覚しました。
特別編も素晴らしかったです。
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