燃料って何かなー?
ネタバレを少々含みます
恐らくどちらも結末を解っていてやってる辺り、終末世界のどこかにある、どこにでもある一コマ、という感じでした。二人の結晶を生み出す、とか、より強力な身体を、のように、未来の先を研究して勤しむではなく、ほぼ現在の延命措置のみのために繰り返す、というサイクル。どう考えても死の予感がつきまといます。
泡沫、ではありますがきっと最期は二人にとっては永遠を感じる結末になるなのかもしれません。雪中で燃料切れになったりしなければね♪
良質な短編百合ゲー
過去作の共依存パラノイアもプレイしましたが
閉鎖的な関係の百合が上手な作者さんだと思います。
ストーリーよりも雰囲気と二人の関係を楽しむゲームで、
綺麗な切なさや寂しさに浸れます。
プレイ時間は短いながら細部まで雪の降る背景通りの
儚い雰囲気を崩さないように気を遣われています。
個人的にはやっぱりいつか終わりが想像出来るエンドレスな方のEDが好きです。
ブラウザ版でプレイすると
「後ろに戻る」と「アイテム」のクリックを間違えることが何度かあったので
連打しがちな人は注意が必要かも。
誰もいない雪の世界の切なさの中で感じる、お嬢様との儚い温かさ。
プレイ時間 25分 (2周分)
お嬢様のために部品を探して
雪の中を歩くメイドの掌編ADV。
システム的には前に進むか、後ろに戻るかの
2つの行動ができ、行動するたびにHPが減っていく。
HPが0になるとゲームオーバーになってしまうので
その前に、途中で拾ったアイテムを使うことで回復するか
あるいは家に帰ると全回復できる。
ただし、家に帰るとHPの最大値が減ってしまうので
基本的には部品を見つけるまでは帰らない方が良い。
部品と回復アイテムを見つけられるかは
運に依存する部分が多いので
楽に見つかる場合もあれば、なかなか見つからない場合もある。
プレイした感覚的には確率はそこまで低くないようなので、
(だいたい40mくらいまでには見つけられるので)
難易度的には低め。ただ、油断して回復を怠ると
ゲームオーバーにはなるくらい。
本作の特徴として、1文ずつの短めのテキストしか表示されないものの
その1文や背景から非常に雰囲気が出ており
状況がある程度想像できるタイプのゲーム。
明言はされていないものの、
本作に登場するアイテムや描写から
彼女たちが何者なのかは比較的すぐ分かるだろう。
先述した雪の中を歩いてHPが減っていくというのも
儚さが出ていて良い。
セリフにほんのりと百合要素がある。
百合である以上に、彼女たちの正体をふまえると
ますます、うたかたの切なさが出ている印象である。
こういう感情を持てたこと自体が
奇跡的なことであり、だからこそ、
それはうたかたに過ぎないように思えてくる。
全体的に雪の切ない雰囲気に溢れた一作であり
そういう中だからこそ、ちょっとした会話が温かいのだけど
それもすぐになくなってしまいそうな儚さがある。
そんなしっとりとした雰囲気に
ちょっとひたってみたい人向け。
次回作に期待しています
発想は面白いが作業的になりがちでした
また逢えるよね、誰より素敵な君に。
三つのエンドと一つのゲームオーバーを拝見しました。
パズル的な謎解きではなく、二人の気持ちや関係性を
垣間見ながら世界観の謎を考察する楽しさがあります。
派手さはありませんが、心地よい余韻のある作品です。
どんな形で区切るのかはプレイヤーの(ララちゃんの)
決断次第なのですが、寂しさの一つ一つに寄り添って
あげられたら、きっとどれも正解だよねって思いました。
助けてあげて欲しい
とりあえず一回は死んでみるゲームですね。
HPは雰囲気が出ていて、よいアイデアだと思いますよ。
百合は薄めです。
泡沫の世界
※ネタバレあり
最初はよくわからないまま放り出されるけどやっていくとわかるタイプの作品。細部を把握するために二週しました。
二通りのエンドがありますが、スタッフロールが流れる方のエンドを見るとずっとああしていてほしいような……
もう一つのエンドの方が誰にとっても良いような複雑な気分です。
と言っても、この状況の前提を踏まえても、タイトルや彼女の言動を踏まえても、ずっとはないのかもしれませんが。と思いつつもそのままにしておいてあげたいような箱庭感を感じる作品でした。
- 1