2017-09-18 05:52:22
重厚に練られたストーリーが魅力的な作品
ゲームとしての操作は情報整理が主体なので、推理好きでなくとも誘導に乗っかりやすくてプレイしやすいと思います
登場人物の過去の行動を自分で操作して再現してみせるという形での推理の披露は、ゲームならではの新しい要素として楽しめました
複雑に事件を構成しているようで根幹にある共通テーマというものも見えて
凄く作品世界に引き込まれます
かなりオススメなゲーム
過去作:村雨のその後も仄めかされるため、村雨をプレイした人も是非
2023年8月29日追記
shadowsをプレイして関連作品を振り返っているのですが
ヒトミサキは一回クリアしただけだったので かなり新鮮な気持ちでプレイできました
物語としての完成度は 一連の作品の中でも随一かもしれませんね
1人1人の描き方も本当に丁寧で良いキャラクターばかりで
完成されているだけに 他作品ではなかなか出しにくいのかなとも思いました
ただアレって思ってshadowsも確認し直しましたが ちゃんと再出演してたんですね
妙に瀬崎と対等なくらいに存在感があると思っていましたが ヒトミサキでの活躍を思い出して納得
6年前はモチーフのゲームをプレイしてなかったのですが
既プレイの今だと キャベツ感が良く分かります
そしてヒトミサキの頃のキャベツ感は見せかけで shadow系では完全に消えているのも
用意している謎の奥深さと温かみを 今嚙みしめても美味しい作品です
今からでもプレイする人がいて欲しいなあ
両親を火事で失い、叔母のいる田舎にやってきた謎の多い高校生「タクミ」。ミステリーなら絶対コイツ殺されるだろというぐらい性格の悪い叔母に助けを求めるも、案の定叔母が何者かに殺されてしまった!
タクミの周りにはそれはもう多くの人が集まり、「なんか闇がありそうな幼馴染達」とか「突然でてきた親戚とその恋人」とか「明らかに挙動不審な変態デブ」とか「無能か有能か分からない警察達」とか「怪しくなさそうだが顔グラと名前がある人達」とか、まぁ雰囲気やメタ読みで犯人を推測できそうにない登場人物が沢山いるし、なんかタクミも怪しいし、誰が叔母を殺したんだよ!!!…という内容のゲームです。
このゲームの目的は、勿論叔母を殺した犯人を突き止めることなのですが、主人公含め皆が怪しいので、簡単に真相にはたどり着けません。しかもタクミは捻くれた性格をしているし、人間関係も複雑ですし、しかもミステリーにありがちな「連続で発生する事件」のせいで複雑化していくストーリー…と、かなり飽きさせないゲームです。まるでドラマを見ているかのような気分でした。
ちなみに、過去作「真・村雨」のキャラクターが出てきますが、未プレイでも問題なくプレイ可能です。ネタバレにならないと思うので言いますが、過去作のキャラは流石に味方なので、酷い環境に置かれた主人公とプレイヤーの心を癒してくれる相棒として見てください。真・村雨をクリアしていた方へのご褒美とも言えますね。
本作の難易度ですが、推理シーンが100%を占めています。アクションやホラー要素は無いため、純粋に推理を楽しめます。ただ、この推理が少し曲者で、1度でも選択を間違えると大体はゲームオーバーです。中には連続で選択を迫られるシーンもあるので、ちょっとは難易度を緩和して欲しい気分ではあります。
また、中盤~終盤にかけての推理シーンは、割と推理でどうこうとなる難易度では無い場面があります。こまめにセーブをして、色々と試行錯誤をされた方が良いでしょう。
幸いにも、推理意外のシーンは簡単なので、そこは誰でもクリアできると思います。
最後に、このゲームにはミステリーにありがちな「関係者を全員集めて真相を暴いてやるぜ!」という主人公が犯人に反撃するシーンがあるのですが、その直前の時点で、真相に辿り着くための情報は全て揃っています。
ゲームの進行に合わせて真相を考えるのも良いのですが、その前に自分で真相を考えてみることをお勧めします。
私は「どうせこうなるんでしょ?」と思いながらプレイしていたら、展開を裏切られた挙句更に裏切られました。2回も裏切ってくるこの衝撃こそ、ミステリーをプレイする楽しみと言えます。
全ての展開を読み切って100%正解できる自信のある方、是非真相を推理しながらプレイしてみてください。
全ては報われない主人公達に救いを与えるために…。
4時間ほどでクリアしました。
グラフィックやシステム面が際立っているわけではありません。
しかし推理アドベンチャーで一番大事なストーリーが完成されていて、素晴らしかったと思います。
会話やストーリー展開も、クセや無駄がなくコンパクトにまとまっている印象があり、テンポ良く進んでいきます。
推理を間違えるとバッドエンドになる場合もありますが、事前にセーブが出来るので、プレイヤーへのストレスは少なくなるように配慮されています。
基本的に一本道ですが、推理を楽しみたい幅広いプレイヤーにおすすめできる作品だと感じました。
プレイしたのは3回目ですが一向に飽きたりもせず、むしろプレイする度に大きな発見と感動があります。
このゲームは私が今までプレイしたゲームの中でもすべてが完璧なように思えてしまいます。演出の部分でいえばそれぞれの音楽が非常に場面によくマッチしていたり、ノスタルジックな世界観が非常に美しくてとても感情移入しやすかったですし、謎解き部分はほとんど矛盾もなくしっかりと筋が通っていて推理ゲームとしてもこれほど楽しめたのは初めてです。
そして何より私が素晴らしいと思ったのは登場人物のそれぞれの個性です。それぞれのキャラクターに一つ一つしっかりと異なる魅力があって人間性、そして人間関係というものの深みを大いに感じさせられます。まるで一種の文学作品のようにも思えます。
これほどの作品を創作できる天才がいることに驚きです。
素晴らしいゲームをプレイさせてくださってありがとうございました!
作者様の初めの作品(?)である7daysからプレイしており、最新作も出たので前の作品もまたやろう(当時ふりーむで出たばかりのver.1,0で恐らくクリア)と考え、真・村雨とセットで再びダウンロード、Best endまでプレイ
自分は二回目のゲームプレイなので、一回目のプレイからまだ一年も経っていなかったので当然犯人や事件の内容を大体覚えており、また一回目とは違った感覚で楽しめました!
こういった推理ものをフリーゲームで作ってくれる作者様は貴重なので影で応援しております。
楽しませていただきありがとうございました。
ネタバレを含みます
正直、ヒロはかなり怪しいと思ってましたよ……逆にトモエは完全に予想外でしたね……
田中さんも怪しかったけど、全員集合のときに何も言わなかったんで、逆にミスリードかと思っちゃったよ
それほどミステリーを味わったことがないからかもしれないけど、
犯人が2人いたり、共犯がいたりするのはともかく、1+1+2人の犯人がいるって、かなり複雑で予想外でしたよ
キャラもよかったね。主人公が冷めた感じしているのも納得行くし、ヒロの虐待描写もなんというか現実味がすごいです
良いところを語ったんで、良くないところも語ります
・ボイスレコーダーは最初から解放しても良かったんじゃないかな
・ストーリーは緻密だけど、案外推理するとこは多くない。まあ、こんなもんか?
・ダッシュはいつでもできてよかったかな
・もう言われてるけど、全員に名前と顔グラが有ったほうが良かったかなと(顔グラは全員無くてもいいし)
ただ、そうすると難易度が跳ね上がるかもしれないから今のままでよかったのかな、何回かゲームオーバーにはなったし
ネタバレ含めないように書くので、あまり詳しい事は書けませんが…とにかく素晴らしい作品でした!
真犯人をさがしていくわけですが、その中で何度も予想を裏切られ、一体どうしたらこんなにも予測不能で感動するストーリーを創り出せるのか……
村雨からのファンなので、フユミたちが出て来てくれたのも嬉しかったです。
そして裏束さんの作品は、他の作品でもヒトミサキの人物がそれとなく登場していたり、逆もしかり…
いったいどこまで伏線が貼られているのか、見当がつきません。
次回も作成の予定はあるのでしょうか?
とても楽しみです!
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