残念なゲームでした
おおよそ王道。でもストーリー展開が余りにも遅過ぎて途中で飽きてきました。
もっと序盤からスピーディな展開が良かったです
優しいお話の奥で
※ネタバレあり
大筋は王道のお話だと思います。体のデカい獣人と小さな金髪の少女が出会い……って感じで。演出面にとてもすぐれた作品でした。少女がちょこちょこ動いたり、擬音が使われていたり、メッセージウィンドウがちょくちょく別のところで表示されたり。基本の文章がやわらかいかつ上手て、大きな獣人の視点、小さな少女の視点が丁寧につづられているのもあってかなり感情移入度が高いです。
大筋を追うなら、時々微笑ましさでクスリと来る二人(薬草の材料教えてからかうとことか好き)とそこに絡むよき友人さん、終盤の素敵な流れで王道な話が味わえると思います。
※ここから更にネタバレ
でも最後まで読むとそういう話だけどそれだけじゃない話なんだろうなーって。世界観とかサブキャラを補足したおまけシナリオがね……。特に「ある男の話」は……。「ある娘の話」の方は娘がああいう子だからそうでもないかなって思ったけど。これ言って失礼になっちゃったらもうしわけないけど、敢えてこれ描いてしまうかーって感じの話群なんですよね。どれもお話自体は面白いんだけど。
↑で抱いた気持ちのままに、演出その他含めて最後の話を読むと……。特にあのシナリオ差分、意図はわかるけど……。やっぱりテーマがそうなんだろうな。
単に楽しむだけなら本編+他は飛ばして最後に出て来たシナリオを一回だけ読めばいいんだろうけど……最後まで読むとやっぱそういうふうに読む話じゃないよね。好きではあるけど何回見たかわからない感じのシチュエーション(嫌な言い方だけど)の作品の中では、色んな意味で印象に残る話でした。読んでてどう処理していいかわからなくなった気持ち含め、私としては最後まで読んで良かったなって思います。
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