哲学的でどこか切ない
序章や章の合間ごとに盛り込まれる哲学的要素と、それに絡めた少女と青年の交流がよかったですね。
BGMがなんとも聴き心地の良い曲ばかりで、そして雰囲気にも合っててよかったです~。制作者さんのセンスか光りますね!
視点ごとにメッセージウィンドウが変化するのもグッド。
以下、ネタバレ含みます。
瀬奈の人工知能である自分への疑問や人間と機械の違いに対する葛藤と、そんな彼女を導こうとする人間の彼の描写がいいですね。
BADENDでの瀬奈の、痛みに恐怖しながら死にたがるあの矛盾は人間なのか、はたまた……
HAPPYENDももちろんよかったですが、隠し要素のTRUEENDが一番いいですね!悩んでいる冬夜は偶然出逢った瀬奈を導き、その瀬奈が現実で混濁した闇から冬夜を救う対比に惹かれました。
願わくば、彼らの行く末に光があらんことを祈りたいです。
ちょっぴり切ない出会いの物語
◆間接的にネタバレ含みます。
まずは製作、お疲れ様でした!
序盤の哲学的な地の文や主人公の語りなどは、閉ざされた世界観が垣間見えてとても好みの展開でした。
また個人的には、敬語のみで展開されていく序盤の会話に品の良さを感じます。
物語の核心の所については名言は避けますが、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」という作品を思い出しました。
人間と人工知能の違いとは何か。この作品の中では「情を持つ事が人間の条件である」と言う考えがありましたが、
では逆に情を持たない人間は、果たして人間なのか・・・色々と考えさせられる題材です。
それもあって、いつのまにかPC画面に前のめりになり、口を半開きにしてクリックだけするロボットと化した自分が居ました。
ちなみに私はハッピーエンドが好きなので、良かったです
(途中、結構ヒヤヒヤしてました。ほら、人工知能って人間滅ぼす事も多いじゃないですか)
登場人物の二人には是非幸せになってもらいたいものです。
音楽もピアノを主としたしっとりとした物が多く、少し不思議な世界観にマッチしてて良かったと思います。
あと、絵がかわいい。かわいい!
また、同じゲーム製作者としては、タイトル画面の仕掛けなど、「うーむ!」と唸らせられる物もあったので、
インスパイア(Not パクリ)したいなと思いました(ゲス顔)
若干長文となりましたが以上です。ファビュラス!
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