ウエディング散歩
Ver.1.00で1周クリアまでプレイ。
横スクロールジャンプアクションで近づくと突進してくる敵を躱して
ゴールまで行くゲームで、1周クリアすると難易度が上がった次周が始まる
エンドレス構造になっています。
敵は1種類だけで面の構造も単純なのでコツを掴めば1周目のクリアは
それほど難しくないですが、2周目以降は敵のスピードが異様に早くなるので
生半可な腕ではクリア不可能に感じました。
ゲーム性以外の部分については商業作品のグラフィックをコピーして
色を変えただけなので評価はできませんし、オマージュというには
見た目がそのまま過ぎるので同じ素材を使用した亜種作品といった物だと
言えるでしょう。
元ネタのイメージや雰囲気を再現するのと、元ネタをそのまま流用するのとでは
全く別の話なので、同じものをいじって変えたのではなく、似てるけど
違うという物を自分の表現で生み出していけばまた違う評価も得られるはず
なのでこれから頑張っていって欲しいと思います。
永遠の花園
おそらく、セガの中裕司氏のデビュー作『@ールズ@ーデン』のオマージュゲームと思われます。同作者さんの他の作品なんか見てもほんとにセガゲーが好きなんですね……。
内容はとてもシンプルなアクションゲーム。敵は突進してくる熊だけで他にトラップも存在しない。アクエディはデフォルトでいろんな仕掛けのブロックが用意されているのでそれを使いたくなるものですが、それらを一切使わずに構成してるのはなかなか思い切った作りで新鮮な印象もありますね。敵の配置は結構いやらしくわりと手応えのある難易度、そして永久ループ。余計な要素のないクラシックなゲームを再現したという感じで、そういうのが好きな人は楽しめると思います。
熊は一定の範囲内に入ると突進してくるパターンになっており、後方にも視界があるので注意です。匂いで判断しているのか心眼を持っているのか野生のカンなのか、熊は恐ろしい猛獣であることを思い知らされます。
ちなみに原作ゲームではハチミツで熊を止めることができますが、本作にはそのようなお助けアイテムは存在しない。原作よりも孤独な修羅の道、なにが少女をこのような危険な散歩へと駆り立てたのだろうか?
一点だけ気になったのは、ゴールした時に画面が止まってBGMが流れるんですが、残りタイムは止まらずに減り続けてます。時間ギリギりでクリアした場合、BGMが流れている間にミスになります。まあどのステージも短いのでギリギりでクリアなんてことはまずありえないですし、レトロゲームらしいバグの味わいがあって良い気もするので、修正せずに残しておくのもいいかもしれません。
残り人数0の状態で時間ギリギりクリアすると、少女が消えゲームオーバーの文字が表示され、少年がひとり取り残されたシーンでむなしく結婚行進曲が流れていく……もしやすべては熊に殺された少女が今際の際に見た夢だったのではないか? あるいは少年が見た白昼夢だったのではないか? 真実は花が咲き誇り熊が徘徊する春の庭、レトロなピクセルに彩られた古い記憶の彼方へと消えてしまったのである。
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