まあ面白いんだけども
やろうやろうと思ってて先延ばしにしてたせいでキャラの関係性とかうろ覚えでしたが、楽しかったです。
雪編での兄妹間での恋愛についての話は、兄妹好きとしては色々と思うところがあるんですが、二人が出した結論がすっきりしてて好みなので良かったです。好きなのは雫ちゃんだけど雪とのやりとりが一番面白い。
でもやっぱり話そのものが短いので、今回の沙希みたいにまた別の作品ででも後日談が欲しいですねー。今回、沙希の話が一番笑えて好きでした。
話はみんなちゃんとオチが合って特に不満に思うことはなかったんですが、今回、画面サイズが気になりましたね。
スマートフォン用に縦画面で製作されていて、スマートフォンでは比率ピッタリで問題なくプレイできますが、Windowsのダウンロード版だと600×430のウィンドウの左半分に最適化されて表示されるので、ウィンドウサイズだと文字が小さくて読みづらいです(自分のパソコンのモニターは1920×1080)。
フルスクリーンにすれば問題ないですが、普段ゲ―ムをフルスクリーンでやらない人間なのでちょっと面倒でしたね。まあ15分で終わる短編なのでいいんですが。
縦画面の意味があったようにも感じられなかったので、前作『あまかんむり』と同じ画面サイズとインターフェースだったらありがたかったです。
キャラの掛け合いがとても良いです。
windows版をローカルでプレイしました。
● 文
読みやすくて、こなれている文章だなーと感じました。
(クリエイター情報を見ると過去作も大変多くあるようで、納得しました。)
キャラクターとキャラクターの細かい掛けあい、ボケとツッコミが面白くて、
ひとつひとつの話にちゃんとオチがついている点はすごく良かったです。
●
率直な感想を書いてよいということですので、
以下、ホントにただ率直に感じたことを書き連ねます。
あくまで「こういうことを感じた人間がひとりいるらしい」という程度にとらえていただければ。
● 画面サイズ
画面サイズが「固定」に設定されているため縮小できず、
加えてもともとのゲーム画面かなり高解像度かつ縦長であることも手伝って、
あまり大きくない横長モニタ(1366*768)だと「見られる形」で表示させるのに苦戦しました。
(最大化することでモニタにフィットすることがわかったので、最大化して遊んでました。)
● 文
「地の文」は基本的に三人称視点で淡々と書かれています。それについてただ一点、
「見覚えのありまくる少女」という文が次女編の「地の文」として現れるのですが、
これだけ淡々としていない・主観の混じった調子になっているため、いささか違和感がありました。
また同じく次女編に、おそらく誤字と思われる「バラバラバ」という語があります。
● 名前表記
キャラクターの名前は「発言者欄」ではカタカナ表記、「文章中」では漢字表記ですね。
個人的には、両方カタカナ表記のほうが良いのではないかな、と思いました。
家族の名前が全員「漢字一文字」かつ「雨冠の漢字」ですので、
一文中に二人以上の人名が出てくると、目が滑ってしまいます。(次女編で顕著でした。)
● 改ページ
改ページ頻度をもっと多くしても良い気がしました。
一文中に句点(。)が二つ三つ入っている場合、改ページを検討しても良いかと思います。
そうすると一文が短くなりますので、そのぶんメッセージウィンドウに余裕ができ、
文字サイズを大きくすることも検討できるようになります。(文字は若干小さく感じました。)
●
気になったことを書き連ねると、自然とこう、偉そうというか、神経質みたいな感じに
なってしまいますけれども、実際には「気にしなければ気にならない」レベルですし、
文章自体はとてもハイクオリティだと思います。
テンポが良いですし、キャラのボケとBGMの変化で思わずくすっとさせられたり、
かと思えば長女編では恋愛ゲームのクライマックスのような展開で、オオッと思わされたりしました。
個人的にはサキ編が一番好きです。
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