それは記憶を旅する大人ゴンドラ
気が付くとそこは見知らぬ場所、見知らぬ2人。どうやらそこは未練を残して死んだ者が辿り着く『プルガトリウム』というところなのだった……。
このゲームで最初に触れておくべきは、マップの作りとイベントの演出でしょう。
実は全体的に横一直線に移動するだけで済んでしまうのですが、それを退屈させないのは細かな道具の配置や時の流れなどがあるからです。
とても丁寧でシンプルにまとまっていて基本的にこのゲームで迷うということはありませんでした。
イベントで入る演出はどれも的確です。内容がかなりシリアスということもあるでしょうが、見終わったときの満足感はすごいものがあります。圧巻です。
ただ、短いゲームなのでせっかくの世界観やキャラの重みをもう少し知れたらなと思いました。
いくらでも深堀できそうな3人なのでもっとお話しを見たかったです。
ものすごいクオリティのフリーゲームでした!
アニュス、幸せになってくれ……!
戦闘ない。めずらしい。
今回のゲームも綺麗なキャラクターで満足。たくさんの疑問が残る作品でした。
謎が多いこの世界の続編待ってます。
素敵な作品ありがとうございました。
マップとキャラクターが綺麗すぎて感動した
廃屋と廃れた記憶(廃憶)をかけたタイトルが気になってよく見たらリベラちゃんが可愛すぎてDLさせてもらいました。リベラル(自由)の意味を持つ子なのかな?と思ったのに・・・。
難しい探索などもなくてすんなりとプレイできるゲームでした。
是非とも、もっと遊ばれてほしいゲームでした。(ただし、それなりの耐性が必要ですが)
カルト系好きさんに本当おすすめです。
※少しネタバレありです
コンテストで「マップデザイン金賞」を受賞されていたことでこの作品を知り、気になってプレイしました。
エンディングコンプまで1時間ほどでした。
とにかくマップの細やかな作り、建物、場所の幻想なデザインがおしゃれで素晴らしく、脱帽。
(キャラクターの私室の中、村の時間が経った家の中、アニュス編の長い橋のデザインが特に良かったです)
雪が降っているということもあり雰囲気倍増で「この世界に行ってみたい」と魅せられました…!
普段はアドベンチャーノベルやシンプルなマップのフリーゲームしかやらないのでここまでクオリティの高いゲームが無償で遊べるが驚きです、これはお金を取れるレベルの作品なのではないでしょうか…!?
マップに圧倒されながらも、キャラにも物語にもグイグイ引き込まれます。
綺麗な世界観と思いきやストーリーは残酷で悲しく刺激の強い内容です…特にアニュス編は目を覆いたくなるほど辛いものでした、効果音もリアルで聞いていて辛かったです。(褒め言葉)
いいエロさでした…!
最初から最後まで楽しくプレイさせて頂きました、本当に面白かったです。
まだプレイしていない方はぜひ(o^―^o)!
仄暗い美しさが魅力
※ネタバレがあります。
仄暗い美しさが魅力なちょっと百合百合しいお話。
ルカのエピソードがドット絵も相まって一番グロテスクで残酷だった。日常的な会話ですっごく可愛い一面をみせてくれてほんと可愛い。可愛い。
アニュスのエピソードはえっちで残酷。清艶なお姉さんの退廃的な背景は痛々しさにあふれていて、死後で恋人を作れて良かった。
リベラのエピソードは処刑シーンが残酷。眼鏡っ子可愛い。
全部宗教がまつわるシナリオだった。
花顧みて旅立ちを待つ
※ネタバレ要素を含みます。
Ver.1.01でプレイ。
美麗で可愛いグラフィックに残酷な物語が際立つ短編アドベンチャーで
百合ゲーの雰囲気を持ちつつそれを吹き飛ばすくらいの強烈なインパクトがある
過激な演出の数々が印象的です。
ゲームとしてはシンプルな探索アドベンチャースタイルで、マップに設定された
会話イベントを辿っていくだけでクリア可能な難易度でした。
ストーリーは記憶を失った少女達が自分の死に際の記憶を辿る重い内容で
どの死因も目を背けたくなるような凄惨でショッキングなものばかりなので
苦手は人は相応の覚悟をしておく方が良いでしょう。
とはいえただ悲劇を描いただけではなく、そんな過酷な過去を知った少女達の
選択が一つの見所と言えるもので、慎ましく健気な姿が心に残ります。
多少特定観念に対する辛辣な印象が強めなシナリオではありますが
総合的な完成度は非常に高く、プレイしてみる価値のある作品でした。
自分の死と向き合う残酷で悲しい物語
生と死の狭間にある「プルガトリウム」。
いわゆる三途の川に似た感じかなぁ。
3人の少女がプルガトリウムに流れ着く小舟に乗って、過去に自分がいたその場所へ行き、自分の死と向き合うといった感じのストーリーです。
彼女たちの死に方はどれも残酷です。
可愛らしい少女がこんな死に方をするなんて…っと、物語を進行していくうちに心が折れそうな気がしました。
しかし、そんな残酷な死を見た彼女たちはお互い励まし合い、対話し合うところがとても暖かく優しい感じがしたので、見ていて癒されました。
作者のおばけ様は結構ひょうきんなイメージを抱いていたので(これは私の勝手なイメージ)、こういった残酷で悲しい作品を作られたという事にかなりのギャップを感じました。
マップも凄く綺麗に作られており、雰囲気が途轍もない素晴らしいです。
少女たちがグロテスクな運命を遂げてしまうという表現とそれを乗り越えていく彼女たちの姿はとても印象に残ります。
仄暗くも美しく、可哀想な死に方をした人の心のケアのための優しくも残酷な物語
今作をプレイするまではおばけ氏の作品の中でプレイしたことあるゲームは「コメット☆キャンディ」と「ルイと街の時計塔」だったので、シナリオのシリアスさに驚きました。
個人的にこういうシリアスでどす黒い物語が大の大好きなのでうれしかったです!
ストーリーのコンセプトも最高に面白いものでそれぞれのキャラクターの性格と過去を触れるには最高に美味しいステージなのではと思っています。
おばけ氏の作品の見所はいつも綺麗なマップですが、僕が遊んだ作品の中で一番好みで息を失うくらい美麗でした。
音楽の使い方や演出も一つ一つぐっと来るものばかりで全体的に吸い込まれてしまうゲームです。雰囲気ゲームにとっては一番大事な要素なので、「廃憶のレヴァリエ」は優秀なんだなあと。
短編ものなのでさくさくプレイできちゃうので、やめたくない!つつきが気になりすぎて一気にプレイしたい!!な方に優しい仕組みになっています。
この世界観はすごく魅力的なので個人的に続編とか同じ舞台を利用した作品が出てきたら飛びついてプレイします。←
なお、シナリオはガチで暗くてハードな要素が多いので、それはちょっと…。とお思いのプレイヤーにはお勧めできないかもしれません。
回想パートで昔の記憶が現実を食い込み始めるエラーみたいな演出もびっくり仕組みなので、苦手な方や心臓などの病気とかある方は注意しておいた方がいいと思います。僕も最初でちょっとビビりました。
素晴らしい作品を有難う御座います!!!
自分の死を見る物語
※ネタバレ注意
ゲームは探索はほとんどなく、最後までほぼ一本道のストーリーです。
エンドは2つでした。
音楽がとても良く、ストーリーにぴったりでした。
メインは自身の死に際を思い出すことなのですが、
それぞれが重い過去のため、覚悟が必要です。
特に一番最初に見ることになるルカちゃんは壮絶でした。
インパクト順に言えば逆のほうが良かった気もします。
イラストもとても綺麗で可愛いので、日常で女の子たちが
キャッキャしているシーンをもう少し楽しみたかったです。
お話自体はとても暗くて凄惨なのですが文章は読みやすく
また考えられているので、ストーリーに引き込まれました。
あっという間の1時間でした。
自己の死と向き合うお話
自分の最期に立ち会う心境って、どんなものなのでしょうか。
私も辛い死に方をしたら、プルガトリウムにお邪魔したいかも……、
あ、男子禁制ですか。残念。
大筋が死因の再上映である以上、どうしても暗い印象にならざるを得ませんが、
プルガトリウムの雪景色や女の子3人のやりとりに温かみを感じることもできる、
少しはホッとするお話でもありました。
ただやはり死因のショッキング成分が強めですので、残酷系苦手な方は絵柄に騙されて手を出したりしない方が無難かと。
私はそっち方面に非常に慣れているのであまり参考になる意見は出せませんが(苦笑)
※ここから少々のネタバレと独自解釈を含みます。
プルガトリウム滞在中に出来ることが少ない気がしました。
話が進むとアニュスとルカの姿はマップから消えてしまうので、
何度も話しかけて他愛のない会話をする……というのが出来ないのが一番寂しかったですね。
また、リベラが流れ着いた次の日(日付という概念がなさそうですが)から、
3人分の船が連日間を置かずに到着したのが少し慌ただしく感じてしまったので、
個人的には一日ごとに船が来ない日常会話だけの日を混ぜても良かったような気がします。
リベラが来る前のアニュスとルカがどの程度プルガトリウムに滞在していたかは想像しかできませんが、
その二人がまだ記憶を思い出していなかった以上、船ってそこまで頻繁に到着するものではないような印象を受けたので、
それが上記のような感想につながりました。
短くするため、あるいは記憶パートに重点を置くために
「船が来た日」だけを掻い摘んで繋げたのかな、とも思いましたが、
現状では少しくらい分量を増やしても本筋のテンポに影響しないでしょう。
むしろキャラクターを掘り下げる上では日常パートの追加が大いにアリな気がしました。
……と、ここまで長々書いてしまいましたが。
あくまで一個人の感想なので、記憶の片隅にでも留めておいて頂ければと思います。
いつかプルガトリウムに流れ着いたときにでも思い出してください(笑)
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