ふんわりした可愛らしいイラストに、淡々と進むストーリーが
切なさを倍増している気がします。
白い丸ボディに手足がちょこんと付いてるだけのオーヴァルが
とても可愛く見えてくる不思議。
ストーリー中のオーヴァルは淡々とした語り口なのに感情豊かで
どんなにゼッタとお父さんを大事に思っているのかが伝わってきました。
背後に流れる「ガッタンガッタン」という音が珍しいBGMを使ってると
思いましたが、途中で意味のある音だということに気づき
おお!と驚きました。
ストーリー中に世界がどうしてこうなったのか、詳しい説明は全くないのですが
そこをあえてぼやけさせることによって、3人の繋がりが強く感じられ
短いながらも考えられてるなと思います。
素敵なお話をありがとうございました。
あらゆる生命が死に絶えた後で残された人工知能の物語。
どのような事情があって世界が滅びに至ったかは作中では明らかにされない。
この物語にとって大して重要なことではないのだろう。
全ては白背景に淡いタッチで描かれるイラストと、
飾り気のない文章で描かれる情景は、
語り手であるオーヴァルの見ていた世界そのものだ。
父親と少女を失った後、画面に描かれるものは、
タマゴに手足の生えたような姿のオーヴァルだけ、他は何もない真っ白になる。
度々引用されるマザーグースの「ハンプティダンプティ」の詩。
謎解き歌の答えは卵で、一度割れてしまったら「王様の馬と家来全部でも」
つまりは絶対に元には戻せないはずなのだが、
少女の解釈では「簡単には元に戻せない」となっている。
ここに作品の持つ厳しさと優しさを感じた。
安易に奇跡が起きて死者が蘇ったりはしないが、未来には全く希望がないわけではない。
再び少女に会える日を夢見て、オーヴァルはいつまでも待ち続ける。
その健気な姿に心を打たれる。
※ネタバレあり
ふんわりとしたSF。顔も何もないたまごが主人公というのが割と物珍しい感じ。SEが話のちょっとした伏線になっているなど、演出も細かいです。
表情も何もないのに内面がわかりやすく感情移入しやすいたまごが可愛い話でした。そんな彼を息子と自然に呼ぶ科学者の父が好きです。女の子との関係性もいろんな側面があっていいですね。話が一転した後加わった役割とか切ないけど良いです。
エンドの片方を見てから別エンドの条件はどこだ!? と少し探しましたが、条件もそこそこわかりやすい部類でエンディングも救いがあってよかったです。
泥を見た彼が次に見れるのが希望だといいなと思いました。
- 1
あなたにオススメのゲーム
フリーゲームイベント開催中!
サポーターのオススメゲーム
-
Moricica
mabutaxmadoka
エ●ゲとして制作予定だった作品をR15版で公開。レトロ風エ●ゲ風一風変わったRPG。
-
ラハと魔法の園〜the graystory〜
蒼木ことり(kotonoha*)
ときに楽しい、ときに切ない、それは魔法生たちの物語。
-
Love-Not
DN
■”Love-Not”は、いちばん”未来”にある町
-
ガールズキラー
ナオ@夕闇の季節
萌えホラーADV
-
物念世界
リリティー
お化け屋敷感覚、和風探索ホラー(小説『物念世界』発売中)
-
ヒロインズレジェンド ~リム・エルフィア物語~
天駆連星
美少女キャラが主役の王道ファンタジーRPG