ゆるーい掛け合いやギャグ要素探索が面白いゲーム
ゲームの紹介文の通り、ハイテンポかつゆるーいギャグが炸裂してるゲーム。
ほのぼのした温かい物語が好きな人におすすめ。
・全装備品の個数を言ってくれるのは、探索のモチベが俄然上がるのでよい。
それでいて、戦闘が基本的にサクっと終わるので探索がとてもストレスフリー。
探索道中も所々で2人の掛け合いがあってさらに楽しい。
ちなみに序盤にあるアイテム使えば敵なんて実質いないも同然なので、探索メインというプレイも出来るっぽい。
プレイヤーに色んな遊びかたを提示するというデザインはとてもいいと思った。
・個人的に下記、UXデザインが好き。
戦闘での味方へのダメージ痛さの表現(SEやキャラがダメージ受けてるって気がする動き)
敵へのダメージへの爽快感(同じくSEや動き。Weakもいいけど特にFatalがいい)
戦闘中に話してるやつ(開始、攻撃したとき、倒したとき)
メニュー(見つけた限り50個overのTips、ステータスを常に表示、どこでもセーブ)
・アルテリオス計算式(攻撃ー防御=ダメージ)が、コンセプトが戦闘ではないことも相まってとても活きていたと感じた。(コンセプトが戦闘だったらごめんなさい…)
↓この先ネタバレとか、目に触れても意味ないとことか
・「子守歌を攻撃手段に~」が最高でした。
・ツボの下りが最高。ツボ絶対何かあるなって思ったら取れたのでおもしろかったです。
さらにこのツボ、地味にFatal防止とかいう高機能がついていたので、結局最後までツボを抱えていました。
・そして、ツボの後にある宝箱を何回か調べたら、「二重構造になってないですよ」といわれて笑いました。
センス好きです。
■地味に気になった所
・Tips。幾つか分からない元ネタがあって、ggっても出てこなかったので知りたいです。
・あとは設定。
ラナがなんで雪属性だったのか?
住んでいる所は何故あんな狭い小屋だったのか?
ラナと一緒にいることを願うのが何故残酷なのか?
リエルはなぜわざわざ急いで「ラナとずっと一緒にいたい」と流れ星に願いに行ったのか?
最後のラナの「ガラドリエル」呼びはなんだったのか?
「雪の」という冠や「ラナの手は冷たい」、「雪山」辺りでなんとなく仮説があったりするんですが、やっぱりそれでも気になります。ここらへんは想像にお任せなのでしょうか?
もしこの辺りの設定資料集(散文でもいいので)出たら買います。
■さいごに
・ED、よかったです。特に握らないの選択肢がかわいらしくて悶えました。
ゲーム作成、ありがとうございました。
スイッチ戦闘
前衛と後衛の入れ替わりが、戦闘のかけ引きとして面白いゲームでした。
説明文が多いのがやや進行のテンポを悪くしています。
戦闘システムが戦略的でかつ手軽さも確保した、洗練された良作。
クリア時間 42分
クリア時ステータス 後述
流れ星を見るために、2人の少女リエルとラナが山を登る短編RPG。
本作は戦闘システムが非常に楽しいのが印象的で
スキルを3つまで装備でき、同じスキルが連続で使用できないシステムと
前衛後衛が存在し、前衛でしか使えないスキル、後衛でしか使えないスキルが
それぞれ存在するというシステムが非常に上手くかみ合ってできている。
連続で同じスキルは使えないため、
RPGで強いスキルばかりしか使われないマンネリが解消されており
特定の隊列でしか使用できないスキルが入ってくることで
隊列を考えて、パスしたり交代したりといった戦略が大事になってくる。
基本的に前衛のみが攻撃のターゲットになるため、弱ってきたら後ろに下げるとか
そういうことも考えて動くことになる。
敵の中には前列後列を入れ替えてくる敵もいて、
こっちも前列後列入れ替えるスキル使ったりで
クルクル隊列が入れ替わるのは見ていて楽しい。
とここまで書くと、戦略的で非常に頭を使いそうに見えるが
実際は何も考えずノリでやっても戦える手軽なバランスになっている。
戦闘難易度自体は高い方に入ってくるのだけど、
戦闘終了後はHPが全回復するシステムでカバーされており、
全滅したとしてもデメリットがあるどころか
最大HPが増えるドーピングアイテムをもらえる親切設計であり
RPGが苦手でもプレイしやすい印象である。
システム的にはほかには
スキルを使っているうちに新しいスキルを覚える閃きシステム、
戦闘終了時に能力値が上がるシステムなどもあって、システムの独自性が
本当に高いと思う。
キャラの観点から、要所要所で会話が挟まれて、小ネタが多くて楽しい。
メニュー画面を開くたびに2人の掛け合いみたいな会話が表示されるが
何十パターンも存在するようで、開くたびに違う会話パターンが
出てくるので、作りこまれている。
感情的なリエルと、どこか冷めたラナのやりとりは
見てて楽しめる。
OPなしで部屋から始まって、プレイヤーが外に出ようとすると
会話が始まるっていうのも面白いもので
会話は短めだけど洗練されており、
SFC時代のテキストがあまりなかった頃のRPGの魅力を
理解して作られた印象もある。
ほかに印象に残ったこととして
アイスソードが一番苦戦した。
(全滅回数8回のうち、5回はアイスソードで
しかも勝てなかった。ちなみにあと3回は3層に入ってから
ちょっと苦戦した結果だったりする)
あとは、ラスボス直前に出会ったオラオラしてくるザコ。
最初の方でそんな感じのスキルがあったけど
まさか、最後の布石とは思っていなくて驚いた。
戦闘システムはあまり見られない独自のもので
戦略的でありながら、手軽にもプレイできるように工夫されたものであり
全体的に作りこまれた印象が強いので
ちょっと独自の戦闘触ってみたい人向けだと思いつつも
誰でも楽しめるだけのクオリティをもった良作といえる。
【総プレイ時間】0時間42分0秒
【戦闘回数】79回
【勝利回数】62回
【逃走回数】9回
【全滅回数】8回
【ひらめき回数】10回
★流れ星を見た
【リエル】HP123 / 攻撃力44 / 防御力11 / 敏捷34
ソードバリア
小さな剣
《ワールウィンド》
《マッハパンチ》
《グラナートロート》
【ラナ】HP130 / 攻撃力46 / 防御力19 / 敏捷16
英雄羽織
バックラー
《落月破斬》
《ハントクック》
《ラプチャー》
良作! 是非プレイしてみてください!
サクサク進めていくハクスラのような短編RPG。女の子二人のやり取りも可愛くて楽しい!最後まで全く飽きがこない作りで楽しめた作品でした。作者さんのほかの作品もプレイしてみようと思います。
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