吉良邸討ち入り
殺人事件のシリアスさと、
「新人」と呼ばれる女性の明るくて天真爛漫な性格が、
ちょうど良く相殺し合うことで、
非常に面白い雰囲気のゲームになっていました。
最後、扉の先にはどんな光景が広がっていたのか。ドラマ仕立ての展開に、奥の深さを感じました。
3Dのカメラ機能を使った探索が面白い。
クリア時間 13分
扉の向こうに逃げ込んだ殺人鬼。
扉を開けるために3つの鍵を探す掌編3D探索ADV。
SMILE GAME BUILDERと探索ゲームの相性の良さが
本作をプレイしてまず印象的なことで
カメラを回転させて物を探すというのが
なかなか楽しいと感じた。
本作は、謎解きは鍵や手がかりを探すのみで
探索要素のみで全て解決できる易しい構造になっており
プレイしやすい。
気になった点をあげるなら、殺人鬼の逃げた部屋の扉を
開けるには鍵が3つ必要であるが、
どの鍵でも良いわけではなくて
鍵の中には宝箱の鍵や、ほかの扉の鍵もまざっているので
そこが分かりやすいとよりプレイヤーライクになる印象。
シナリオ面では、結末が描写されなかった点が
好みが分かれそうな印象である。
タイトルでもプロローグでも
「この物語は悲劇である」と強調されている以上、
スッキリしない悲劇的な結末を期待したくなるが
本作は結末があまりハッキリしないので
人によっては、クライマックスの直前で
突然、ゲームが終わってしまった感が残るかもしれない。
ただ、物語の途中で挿入される回想シーンが、最後になって
プレイヤーに誰を描写したものだったかが
分かるようになっている点は良かった。
3Dの探索要素は面白いので、そこは一見の価値ありな一作。
歩み寄る悲劇の足音
Ver1.0でプレイ。
3Dグラフィックの探索ゲームで
途中に挿入されるモノローグ演出が印象的です。
題名通り、とある悲劇の物語なのですが
独特な構成とラストへの導入法が興味深かったです。
ゲームとしてはシンプルな探索ゲームで
探索や謎解きも難易度が控えめで遊び易く
使用ツールの機能を使って3D視点にしてみたりといった
楽しみ方も出来ました。
ただ、物語自体はシリアスなのに助手のキャラクターだけ
異様に台詞が軽く世界観から浮いてしまっているのには
少し違和感を感じました。
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