クリアしたが
グラフィックのクオリティーは高い(特にED)。
だが、思ったよりも「狂気」の部分が弱かった。
あと、あだ名でしか呼ばれないキャラクターと、
女子大生なのに男のような言葉遣いをするキャラクターには
違和感があった。
感想
テキスト外の演出が他のフリーノベルと比べて非常に凝っている。有料の物と比べても遜色なく、ゲームの雰囲気が非常に掴みやすい。
ストーリーも独特でかなり作りこまれているが、それ故なのか少し粗が目立つ。あえてぼかしているのかもしれないが、「結局○○ってどういうこと?」となる部分が多く、そういうのが気になる人には向いてないかもしれない。
あと上の方も言われてるようにあだ名でしか呼ばれないキャラクターと、女子大生なのに男のような言葉遣いをするキャラクターには違和感が残った。
システム面は概ね整っているが、ログで既読の文章が読めるとなお良かった。
狂気というけどどっちかっていうと切ないです
ネタバレありの感想です。
文章上手くて読みやすいぶん、割と誤字見かけるのがもったいない(特に幻想編)。説明文的にも最初の話の暗さ的にも最初は純文学風味の暗さと描写重視の話かなあと思ったんですが、最後まで読むと印象全然違いました。
登場人物が基本的にはみんな悪い人じゃないこともあって、まあ救いがあってハッピーエンドって感じじゃないんですが、あんま説明文的な狂気は感じませんでした。というかこれ結構な純愛物じゃない?葉一くんみたいなぶきっちょで悲しい奴個人的にはとても好きです。ほのかちゃんもめちゃくちゃ可愛かった。個人的な印象を無視して敢えて説明文通りの感想を言うなら「人を想うがゆえの狂気」って感じ。
メッセージウィンドウや、話の区切りの際の画面演出は物語にもピッタリで良かったです。作中のちょっとした演出もSEから画面演出まで丁寧で、とくにスタッフロールは切なくて目が離せなかった。
説明文の鬱グロ感は少なく、むしろ恋愛ものスキーとしては共感できるような葉一君のキャラが素敵な作品でした。何気にモテるのもわかるわ(笑)私もこの作品の中で一番好きだもの。
鬱グロ狂気っつーか「想いの話」として見るなら悲しいけれど素敵な作品だと思います。
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